7-2「集結の時」
王都オベールロワイヤルの門が開く。
重い音を立てて。
その前に――
人が集まっていた。
騎士団。
魔導師。
各国の使者。
そして。
「……来てるな」
クレージュが呟く。
門の外。
そこには、すでに“別の軍”がいた。
銀の鎧。
長い耳。
整った隊列。
エルフ。
その先頭に立つ少女が、一歩前に出る。
「久しぶりね」
銀髪。
赤い瞳。
アルジャーヌ。
クレージュが少しだけ笑う。
「来ると思ってた」
アルジャーヌが肩をすくめる。
「そっちが派手にやりすぎなのよ」
その後ろには、精鋭のエルフ部隊。
さらに。
「おーい!!」
聞き覚えのある声。
「遅れて悪いにゃー!!」
猫族の少女が駆けてくる。
アーニャ。
クレージュが苦笑する。
「相変わらずだな」
「当然にゃ!」
その後ろには、獣人の部隊。
さらに。
重厚な鎧の一団。
ドワーフたち。
「ブノワ王国より援軍だ」
低い声。
フレイがニヤリと笑う。
「懐かしい顔もいるな」
完全に。
“連合軍”だった。
リシェルが静かに呟く。
「……本当に」
一瞬、間。
「世界規模ですね」
クレージュも頷く。
「ああ」
もう、個人の戦いじゃない。
世界の戦い。
⸻
⸻
その時。
王が前に出る。
全ての視線が集まる。
「各国代表」
短く。
「感謝する」
一瞬の間。
「だが時間はない」
その一言で、空気が締まる。
「門は複数」
「そして拡大している」
エイドの声が重なる。
「最優先はヴィルサントル近郊」
「最初の門」
アルジャーヌが言う。
「核の安定度が違うわ」
「放置すれば“完全接続”になる」
フランソワーズが頷く。
「つまり――」
クレージュが言う。
「最初のボスってわけだ」
アーニャが笑う。
「分かりやすいにゃ!」
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⸻
王が宣言する。
「進軍する」
一言。
「目標――」
一瞬、間。
「ヴィルサントル」
⸻
⸻
門が、さらに開く。
軍が動き出す。
重い足音。
大地が震える。
クレージュは剣を握る。
リシェルが隣に立つ。
アルシェリアも並ぶ。
そして。
「行くぞ」
クレージュの一言で。
全てが動き出す。
⸻
⸻
その時。
エイドの声が、わずかに低くなる。
「……早いな」
クレージュが反応する。
「何が」
一瞬の沈黙。
「もう開きかけている」
視線が遠くへ向く。
ヴィルサントルの方向。
空が、わずかに歪む。
(……間に合うか)
クレージュの目が細くなる。
「間に合わせる」
迷いはない。
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戦いは――
次の段階へ。
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