12話 剣
ほんとに気まぐれで投稿したやつ消しちゃうってのあるあるだよね
俺たちは順調に進みそこからまた2週間が経過し、1ヶ月が経った。
ユウマは1週間程で魔力操作を完璧にし、そこから魔法もある程度覚えた。
実践をしながら戦闘の経験を積んでいた。
とはいえ、初めは大変だった。
初めて殺した敵を前にしていざ解体となったら吐きそうになったからだ。
それでも耐えたのはある程度の精神力をこの異世界で鍛えられたからだろう。
今では1人で解体ができるようになおり、最近は戦闘もユウマだけでやっている。
ちなみにエルナは戦闘経験が豊富なものの、あまり前線に出るようなタイプじゃない。
本来は後方支援が本職だ。
「さて、船がどうなっているかだが…」
「…直ってないと困る」
「確かにな…。と言っても船の修理状況がどれくらい進んでるか分からないけどな。どうする?船、見に行くか?どうせまだ行けないし」
「そうする。見終わったら準備」
「了解」
そうして太陽に照らされながら。
2人は港の方に歩みを進める。
この1ヶ月で街は変わった。
活気には溢れているものの騎士や領主に雇われた傭兵が見回りをしていた。
その原因は避難してきた難民によるものだった。
その始まりはあの客船や軍船が燃えた日だった。
どうやらその日に難民たちが争いを起こしたらしい。
それは国が互いの所為にし合った結果、たまたま放った火の魔法が船に当たり漁船が燃えたということらしい。
その影響で監視が増え、警備が厳しくなっている。
そして2人は港に着いた。
「半分はできているんだな」
「あと1ヶ月……待つの?」
「そう…だな。そうなるな」
「…なら、このまま特訓?」
「あぁ、よろしく頼む。それと金についてだが、お前のおかげでだいぶ集まった。ありがとう」
「別に私だけじゃない。貴方もやってたから」
「そうか。ならこのまま俺は寄る場所があるから行くが、お前はどうする?」
「…このまま宿に戻る」
「わかった。じゃ、また後でな」
「………ん」
そうして2人は別れて行き、ユウマは武器屋に向かった。
今ユウマは武器を持っていない。
エルナに教えてもらった魔法で何とかやっている。
何故武器屋に向かっているのか、それは剣が欲しいからだ。
昔、ユウマは中学卒業まで育ててもらった祖父母に剣を指南してもらったからだ。
何かあった時に自分の身を守る為。
そんな日が来るはずないだろと思っていたが、来てしまった。だから必要になったのだ。
習っていた剣術が………。
祖父母に習っていた剣術は剣道のような武人がやるような清い心とかそんなのはない。
あるのはただ敵を確実に殺すためのもの。
しかし、その剣術はただ殺すだけのものとか言いながらもそこに美しさがあった。
そして、その剣術はこう言われていた。
剣奏流
しばらく歩いていると、よくアニメで見るような剣と盾を合わせた木の看板を見つけた。
「あれか………」
そうしてユウマは中に入る。
カランッカランッ!
内側にあるベルが鳴る。
客が入店した合図だった。内装はそこまで広くないが、装飾が施されている武器もあり、色々なものがある。
「いらっしゃい!」
元気よく聞こえた老人の店主。
「どうも」
「見ない顔だね?ここ初めて?」
「はい」
「そっかぁ。何かお望みの物はあるかな?」
「そうですね………。しばらく触ってなかったんですけど。剣をまた触ってみたくなりまして、何かおすすめの剣はありますか?」
「そうだね。最近は勇者が召喚されたとかで剣が人気なんだよ。それでほら!そこにある剣、初心者とかでよく使われるやつ。ゆっくり見てって」
「ありがとうございます」
そうして剣を見ていく。
それにしても勇者が召喚されたのか………。それが確かな情報なら分かるかもしれない。
「なぁ、おじいさん。さっき言ってた勇者召喚って?」
1本、剣を取り話を聞きながら見ていく。
「あれ?知らない?勇者召喚の話。東の大陸アーファルアにある唯一の王国、アーファルア王国が召喚されたと言われてるよ。異世界から来たって」
「………そうなんですか。……………………」
直感でわかる。
嘘を言ってるようには見えない。
俺の固有能力『嘘と真実』で嘘か真実かわかる。
が、これは直感的なものでどの部分が嘘なのか、そこはわからない。
まぁ、とにかく勇者が召喚されたというのは本当のことだとわかった。
あとは、召喚されたのが誰なのか。
そこだけ分かれば………。
あの店主の様子からして、この情報は誰でも知ってる。
この大陸にいても伝わるという事は認知されている事がわかる。
とりあえず、当分の間はアーファルア王国を目指そう。
さて、今は剣を決めなきゃいけないけど……なかなか良いのがないんだよな。
昔、触っていた剣は真剣に近い物だ。
普通の真剣より一回り大きくそして重い。
だが、初心者の剣は軽めに造られているため肌に合わなかった。
「どうするか?重い剣に………いや。そこで重い剣にするといざって時に遅れを取るか。なら、真剣と同じくらいの重さの剣を持つようにして短剣を4本くらい買うのがベストか」
よし、方向性は決まった。
そうして、ユウマは自分にあった剣を探す。
しかし、そう簡単に目的にあった剣は見つからず苦戦していたが、30分くらい掛かってようやく見つけた。
白銀の剣。
鏡のような反射を持ち、線を何本を湾曲させ、それを絡める装飾。
美しさを兼ね備えているがその鍔の部分にはなんでも吸い込むような黒い宝石が埋め込まれていた。
「あの、この白銀の剣ってなんですか?」
「ん?あぁ、それはね。なんもない普通の剣だよ。誰も買う人がいないからこっちに流れてきたんだ」
「へぇ、そうなんですか?」
「今なら安く済むけど、どうする?」
「なら、これ買います」
「わかったよ。この剣は銀貨15枚だけど、他に何か買うものはあるかな?」
「そうですね。なら、短剣を4本。それと腕に仕舞えるような道具とかありませんか?」
「ちょっと待ってね」
ユウマがそう言うと店主が移動する。
それから数分が経ち店主がユウマの元に戻っていく。
店主が持ってきたのは4本の黒い短剣だった。赤い線が掘っておりシンプルなデザインだった。
2本はナイフに近く、俺の腕と同じ大きさだった。
残りの2本は一二回りほど大きく明らかに違った。
そして、もう2つ。
短剣を仕舞い込めるベルトと腕に装着してすぐに短剣を取り出せる物だった。
手首に装着でき、魔力を通すことで短剣が前にスライドされ刀身が顕になる仕組みになっている。
「凄いですね」
「確かに凄いんだけど、全然売れないんだよね。邪魔だからとか言われて、けどこれを買ってくれるなら助かるよ。このまま売れなかったら処分するつもりだったし」
「そうなんですか?なら買います。合計でいくらですか?」
「合計で銀貨56枚だよ」
「これで」
「毎度、また来てね」
買い物を済ませたユウマは武器屋を出ていく。既に腕には装着済みだ。
短剣は後ろの腰に仕舞ってある。
ケープコートで隠れているので今、ユウマが身につけているのは白銀の剣だけになる。
「武器は整ったから後は服だけど、金も少ないしまた今度でいいか」
今は武器だけでも十分。
自分にそう言い聞かせながら宿屋に戻る。
そして宿屋に戻る途中、難民の避難場所通っていくが………。
やはり、荒れていた。
しかもその生活区画には二つに区切られていた。
「これがこの街の領主が招いた結果か」
そんなことを呟いていると………。
「死ねやぁ!クソ野郎ッ!」
いきなり、ボロボロの服を着た男が襲ってきた。
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