11話 足止め
なんかいつの間にか主人公視点になってるっていうね。
そういえば昨日がハロウィンというのをすっかり忘れてました(お茶目)
あれからユウマは船の様子を見に行った。
港は思ったよりも酷い状況で騎士や船員達は参ってる様子だった。
船からは煙が上がってるが火は立っていない。鎮火には成功してたようだ。
だが、船の帆は燃えて無くなっており殆どが炭に変わっていた。
「これじゃあ移動は無理だな。直るのがいつになるのか」
とりあえず、近くの船員に話を聞く。
「これ大丈夫なんですか?」
「いや大工の話だと新しく組むのが早いって言ってる。それに今の時期だから幸いにも木材を結構備蓄してある。2ヶ月で客船はできるって言ってた。燃えたのが上の部分だから穂とかそういうな、だからそこまで時間はかからないと思う。下の方は海に浸かってたからそもそも燃えないしな」
「ほかの船は直さくていいんですか?」
「あぁ、何でも領主様の命令でまずは客船から直せって」
「そうなんですか」
「あと、犯人がいるかもしれないからって。警備も付いて見回りとかがあるって騎士が言ってたな」
「ありがとうございます」
そうしてユウマは港から離れていく。
漁船は何故か残っていたためそのまま漁業でき、市場はいつも通りだった。
そこから宿屋に戻っていき、時計を見ると時刻は6時になっていた。
エルナ起きてるかな?アイツ。
そのままエルナの部屋まで行きノックをする。
「エルナ朝だぞ。起きてるか?」
「……………」
返事がない。
まだ寝ているのだろうか?部屋に入りベットの方を見ると銀の仮面を付けたままスヤスヤと寝ていたエルナがいた。
「おい、起きろ」
「………ん、ん?……………おは……よう」
「おはよう寝坊助」
「…ごめん、準備する」
ユウマの声で目覚めるエルナ。
銀の仮面で見えないが寝ぼけているのは確かだった。
「あぁそのことなんだけど、実は昨日誰かが船に火を放ったみたいで今日から二ヶ月間は出航できないらしい」
「それ、ほんと?嘘じゃない?」
「ほんとだ。さっき確認してきたから。だから予定を練り直す」
「わかった。着替えるから先下に行ってて」
「了解。じゃ食堂でな」
そのままユウマは部屋を出て行き食堂に行くため一階に降りた。
数分が経過しエルナがやってきた。
ちなみに朝食は既に2人分が出されておりユウマは待っていた。
「…お待たせ」
「おう、早く食べよう」
「それで、予定を練り直すって話だけど。…具体的には何するの?」
「とりあえずはお金を稼ぐ。幾ら金があると言っても無限にあるわけじゃないからな。それと戦力の強化として俺に魔法を教えてほしい」
「それくらいなら………。後は?」
「できるだけ準備を整えて万全の状態にしたい。何か言いたことがあるなら質問してくれ」
「お金はどこで集めるの?」
「え?普通に魔獣を倒して売ればいけるんじゃないのか?」
「そこはユウマに任せる。………金銭の管理も」
「わかった。ならまずはご飯を食べよう。
2人は朝食食べ始めた。
魚とパンだ。
朝食にピッタリなものだった。
ユウマはパンを貪りながらこれからのスケジュールを考える。
話はその後だ。
食べ終えた2人は外に出て行き、街を歩く。
とりあえずは街の外を目指して。
「まずは魔力操作を覚えながら敵を倒していく実践方式をやりたい。………と言いたいところだが、そもそも魔力を感じ取れてない俺は魔法も撃てない。というわけで当分は魔力操作をやっていく訳だが」
「なら町外れでやる方がいい」
「だから今向かってる。ちなみにエルナはできるのか?」
「できる。私の能力が魔力を必要とするから操作なら得意」
「なら頼む」
そうして2人は町外れの海辺まで行きそこで立ち止まった。
魔力操作を覚えるため。
属性についてはすでに知っているため、魔力や魔法について教えてもらった。
魔力は魔法や能力を行使するために必要なエネルギーのようなものである。
魔力はその人の色を宿しており、同時にその色は属性となっている。
魔法は魔力で練り上げたものであり、その用途は属性によって異なる。魔法を行使する方法は三つ。
まずは詠唱、詠唱は基本的にどの属性にもある。
一つ一つ違うが似ているものもある。
詠唱は略すことも可能。
次に無詠唱。
無詠唱は詠唱と違ってイメージするだけで魔法が発動するが威力は大幅に落ちる。
速攻で決めたい時などスピード勝負の時はよく使われる。
そして三つ目は魔道具による魔法。
魔道具は魔法が扱えない人のためのものだ。
簡単に使用することができ、誰でも使える。
だが魔力の回路が簡易的に作られてるため精密な魔法が使えないのが欠点だ。
そのため詠唱魔法が昔も今も変わらず主流になっている。
「とりあえず、魔力を見せる」
すると、エルナの指先から紫色の何かが見えた。
「…これが魔力」
「すごいな。俺はどうすればいい?」
「背中向けて」
「あぁ、これでいいか?」
「うん」
エルナの手がユウマの背中に触れると、紫色の魔力を纏わして魔力を通していく。
なんとも言えない感覚がユウマの体中に伝わる。
気持ち悪いが、なんとか耐える。
「…これが魔力か。初めて感じるものだから。変な感じだ」
「我慢」
やがて全身に巡っていた魔力の感覚がなくなる。
その感覚をなくさないように自分でも魔力を巡らせようとやってみるが、なかなか上手くいかない。
できたと思っても魔力は巡ってこない。
「なぁ、コツとかあるか?」
「コツ?………ない」
「………あ〜、わりぃ聞いた俺が馬鹿だった」
そもそもとして、普通に魔力があるこの世界では当たり前のようにやれているのに、コツとかそんなのあるはずがない。
例えばの話、歩けない人が突然歩くとしよう。その人はいつも車椅子を使っているため、もちろん歩き方なんてわからない。
そこで歩ける人にコツを聞いてみる。
けど、当たり前のように歩けてる人にそんな事を聞かれても歩けるのが普通なのだからコツも何もそんなの必要ない。
つまりは無意識でやっていることにコツある?やり方ある?と聞いているようなものである。
この魔力操作に結構時間を取られそうだなと愚痴りながらも魔力を巡らせる。
魔力の感覚は分かるが、それを維持することが出来ない。
それから数時間が経過した。
未だに進展はなし。
代わりにエルナが魔獣を倒してくれている。
魔物から得られる皮や牙などの素材を売店で売ればかなりの値段で売れる。
これがわかったのは市場や売店などを見たからだ。
やはり、魔獣は危険な存在だがそれだけ価値が高い。
命を落とすこともある、だからそれに見合った報酬が支払われる。
そして今は休憩中。
「はぁ、魔力通すの疲れる」
「こんなに時間かかるんだ……」
「まぁ、遠いところから来たからな。しかも魔力なんて初めて通したからな」
「初めて?」
「あぁ、そういう所だったからな」
「………へぇ。時間掛かりそう?」
「掛かるな。この調子ならあと数日は掛かる」
「そう。…なら今のうちに私の知ってる魔法を教える」
「それは助かる。まぁ、扱えるかどうかは分からないけどな」
そこからエルナに魔法を教えてもらった。
とはいえ、全くできなかったわけだが。
それから2週間が経過した。
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