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塔の中 塔の外  作者: ちとせ
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そんなこんなしていたら、あっという間に時間は流れていった。

どうやらこの世界にもカレンダーはあるようで、30日で一か月。10か月で一年と数えている。月の満ち欠けが関係しているのかな?4日働いて1日休みが入るみたい。


この部屋に来てから2年がたった。勉強を始めてから2年、ようやくこの世界の言葉が分かるようになってきた。

それで僕にも名前があるっていう事がわかった。シーネっていう名前らしい。呼ばれなれてないから時々誰を呼んでいるんだろうって思ってしまう。年齢は14歳で、今年15歳になるらしい。誕生日は謎です。

一から言葉を覚えるって思っていたよりも大変で、時間がかかる。決して僕の頭が悪いのだとは思いたくない。

ラノベとかで数か月で喋れるようになったとかあるけど、きっとチートが働いてる。僕はそう信じてる。

喋れるようになったといっても僕の声はいまだに出ないので、発音できているかはいまだに不明。


簡単な本は読めるようになってきたので、僕の一日の過ごし方はもっぱら読書になってきた。

アルデビルド様は変わらず午後から僕に勉強を教えてくれる。マナーの時もあるけれど、最近は算数を教えてもらっている。算数は問題ないです。この世界には二次関数とかないので余裕です。


時々外出もするようになりました。算数を教えてもらっているので、買い物で実践です。前世の日本のお札とあまり変わりない。というかそのままだ。円の部分が見知らぬ記号になったくらい。小銭も同様。

金貨と白金貨もあるけれど、あんまり出回らないみたいなので覚えなくてもいいよって言われた。

なので買い物はばっちりです。お買い物楽しい!買い食い最高!


アルデビルド様にも焼き鳥っぽいものを買って2人で歩きながら食べた。ウェルスタイ様とエルゴン様にも買ったけれど、護衛中は食べれませんとお持ち帰りにされた。

そうそう、ウェルスタイ様とエルゴン様はやっぱりアルデビルド様の護衛だった。赤い頭の人はパフィエルっていう名前らしいけれど、あれから見てない。


僕とアルデビルド様は親戚なんだって、この前教えてもらった。アルデビルド様のお母さんの血筋。

僕の髪も金色かというと、違う。僕の髪の毛は白い。そう、白髪なのだ!鏡を見たときはショックでしばらくの間呆然と立ち尽くしてしまった。

カラフルな世界で生まれてまさかの白髪。ここは黒髪でちやほやされるのがテンプレではないのだろうか。


僕のお父さんは生きているそうだけれど、もう会うことは叶わないだろうって言われた。

お母さんは僕を産んで半年後亡くなってしまったらしい。

それからお父さんは宗教っぽいものにのめり込んでいって、生まれた僕を教祖様に会わせたら僕は不幸を呼ぶからこちらで面倒をみる、よこしなさいって言われたんだって。

そう言われてお父さんは教祖様に不幸を渡すわけにはいかないと、僕を塔に閉じ込めて生かしておいたそう。そして僕がここに来てからは、教祖様のもとに行ってしまい現在行方不明だそうだ。

アルデビルド様のお母さんが、僕のお母さんから子供が生まれましたって報告があったけれど、一向に紹介しないからおかしいと思って調べてくれて2年前のあの日、僕を見つけてくれたんだって。

時間がかかってごめんなさいってアルデビルド様のお母さんに謝られた。

こちらこそ見つけてくれてありがとうございます、だ。


アルデビルド様曰く、僕は不幸ではなく幸運を運ぶ座敷童的な存在との事。迷信らしいけれど。

昔、落ちぶれた家にたまたま僕みたいに白い髪の子が生まれて、急に栄えたからそんなことが言われ始めたんだって。

実際にはめったに生まれないから珍しがられているだけみたい。黒髪よりも珍しいんだって。


あと、髪の色が魔法の属性を表すらしく金髪が雷、赤髪が火、青髪が水、茶髪が土、それでなぜか緑髪が回復。植物を操ることはできないらしいけど、理由は知らない。

色が濃いほど力が強く、薄ければ弱い。黒髪は金属で、白髪は謎なんだって。

2属性持つことはなく、両親の属性のどちらかを受け継ぐことが多いらしい。でも赤髪と青髪との間に突然金髪が生まれることもあるみたい。

アルデビルド様に聞いたら白髪はこの国には僕しかいなんだって。遠くの国にいるらしいけれど、その人はもうお爺さんだから会うことはないだろうって。


アルデビルド様と僕が日課となった勉強をしていると、アルデビルド様のお父さんが笑顔で僕の部屋に入って来た。

なんでもお城に招待されたみたい。お城には家族で招待されたらしく、僕も一緒に行ってもいいんだって!

お城の庭園はとても綺麗だって聞いていたから、行ってみたい!

きっと僕の見たことのない花があるはず。男だから花を好きなのはおかしいかもしれないけれど、この家の庭園を見た時の感動は忘れられない。

この家で雇っている庭師の人がお世話をしているそうで、今でも時々見に行っている。枯らす自信があるから自分では育てないけどね。


お城に行くことが決まって、マナーの勉強が主になった。完璧とはいかなくても、一通り教えてもらって覚える。失礼があったら首が刎ねられる事もあるらしい。

二か月かけてマナーを教えてもらい、ついにお城に行く日が決まった。

ドキドキ!お城デビューです!

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