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クリスタルの記憶  作者: 遊人
第8章 意志を継ぎし者
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第092話 パスティア平原の戦い(その5:仕切り直し)

■クリスタニア大陸 パスティア平原 アルフォード・ウィンザー


 ロックスさんとセレーナさんが復活した。しかし、ロックスさんのダメージが大きい。僕はここに来た理由を大まかに説明した。そして、魔人がクリスタルを融合した可能性について説明する。これであの魔人は5属性の耐性がある可能性を指摘した。そして、僕の攻撃について説明すると光属性の攻撃は有効だった。


『どうしますか。』


 僕は、ビクター将軍に話しかけた。


「どうするとは…」


『ロックス将軍のダメージを考えたら一旦引くこともありではないかと思うのですが…』


「……」


 ビクター将軍は、ダグラスさんとガルシアという将軍を見た。


「引くことは問題ないが、このまま町に撤退する事は痕跡を残す事になる。町まで追われればそれこそ厄介だ。ここは、ある程度の抵抗して、その結果が覚束おぼつかないのであれば撤退するという事でどうだろうか。それにあの魔人が我々を簡単に逃がすとは思えない。」


『では、ある程度抵抗してから考えるという事ですね。ロックス将軍は撤退して下さい。パスティア基地とは反対に飛んでいき。そこから基地の近くに戻るという事なら痕跡は残らないと思います。」


「……私はまだ戦える。」


『ここで仲間割れをしている場合ではありません。光属性が無ければ戦えませんよ。更に言えば相手の戦闘能力は通常時に75,000でした。最終形態になった時には11万を越えます。そして、こちらの戦力は6名ですが、超越者前の戦闘能力では足元にも及びません。このままでは全滅も有りえます。それを覆す方法があれば聞かせてほしいくらいですよ。』


 僕は彼らの意見を聞きながら敵の攻撃が来る事を感じた。僕はビクター将軍を押しのけて、超越者になり、クリスタルウォールを繰り広げる。相手の暗黒雷光を防ぐ事に成功した。


『この中で光属性を使える方はいますか。』


「……」


『いないという事ですね。では、ビクター将軍。敵の属性を判断しましょう。最初から仕切り直しです。』


「承知した。」


 僕は、イーグル・スピリットと最強魔人の戦いを思い出した。そういえば、あの戦いは魔法は足止め程度だったはずだ。結果としてクリスタルファングで攻撃してダメージを与えている。そして、閃戒空流の技を使って腕にダメージを与えたのは、魔人の暴走したクリスタルを分断するためではないだろうか。6本あるうちの3本を切っていた。それは7つの耐性を減らすための行為なのかもしれない。最初から大技を出さなかった理由は耐性を考えたのかもしれない。


 僕は、他の5人に魔人の腕を狙うように念波で話した。


 「もしかしたら腕にあるクリスタルを分離すれば耐性がなくなるかもしれません。確証はありませんが、そのような戦いをしている戦士団がいたのです。腕を減らしてから魔法で攻撃して耐性が無くなるかを確認しましょう。」


 他の人からそれぞれの意思が伝えられた。


■クリスタニア大陸 パスティア平原 パーティ・アタック


 我々は、俄作りの戦士団だ。自分たちが思っているより連携が悪い。そのため、念波の会話は、誰が誰に話しているのか混乱する場合がある。話す側は名前を名乗れ、更に指示する場合は指示をしたい者の名前を指名しろ。


「私はビクターだ。皆良いな。」


『アルフォード。了解。』「ダグラスだ。分かった。」「ロックス。招致した。」「ガルシア。分かった。」「セレーナ。分かったわ。」



「ビクターだ。全員のフォーメーションを確認する。まずは、メインアタッカーを私とダグラス殿で行う。」


「分かった。」


「そして、メインガードはアルフォード君にお願いしたい。」


『了解です。』


「ダメージのあるロックス将軍は予備役を任せる。」


「招致した。」


「ガルシア将軍とセレーナ将軍はサブアタッカーだ。」


「ガルシア:分かった。」「セレーナ。分かりました。」


「ビクターだ。ガルシア将軍とセレーナ将軍は最初に魔法で耐性を調べて貰う。既にある耐性は良い。水と風を使って確認してほしい。」


「ガルシア:分かった。」「セレーナ。分かりました。」


 そうして、ガルシア将軍は水属性を放ち。セレーナ将軍が風属性で攻撃した。その結果で、新たに水属性に耐性がある事が判明した。ここで、ロックハルトの戦士たちは驚愕する事になる。戦闘中に耐性が増える事は今までなかったからだ。そして、これが優劣がつかない終盤戦なら魔人を回復や暴走させる原因になる事は明らかであり、我々が全滅する可能性を理解しているためだ。そして、その事を見破り、相手の攻撃を完全に無効かした事で、ガルシアとセレーナから絶大な信頼をこの時にアルフォードは獲得した。


■クリスタニア大陸 パスティア平原 サイバート(クリスタニアの覇者:◆◆◆◆◆)


 新たに現れた光を纏う戦士の前に、先程まで絶望していたロックハルトからの超越者が精神的や肉体的にも復活した。更にこの光を纏う戦士は、俺が放つ暗黒雷光を無効化する障壁をだしている。防御役に徹してはいるが、この男は暴走したガルトを倒し、ガルトスを瞬殺するほどの攻撃を有している。このままでは、この先の戦いは後手を踏むだろう。となれば、私自身も自分の力を早めに覚醒させなければならない。なるか最終形態に……

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