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クリスタルの記憶  作者: 遊人
第4章 クリスタニア学園-魔人ガルト激闘編―
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第045話 形勢逆転

予定を変更します。第4章を完結する事にしました。

16時 17時 18時 19時 28日 0時 完結です。

新章である5章も今日には完結する予定ですが、更新は1月中旬に行う事にしました。後は、随時更新になると思います。

誤字脱字等があればご指摘下さい。

■クリスタニア大陸 クリスタニア クリスタニア学園 体育館 リーファ・シャロン


 私を助けてくれたお姉さまを助けてくれたのは、アルフォード・ウィンザーだった。私は彼に嫉妬した。そして、羨ましかったのかもしれない。私には力が無かった。それが焦りになり、不安になった。先程まで、町に痕跡を残した事をどうしようかと思った。私たち3チームが原因なのだから…。このような状況でも私は自分のこれからを考えていた。何て小さい人間なのだろう。自分で自分が嫌いになった。


 それからの戦いを見た、私たちが束になっても敵わない事が頷ける強さをアルフォードは持っていた。彼は5歳から戦っている。その経験がこの差を生んでいると思っても、同じ年齢という事が私に正しい考えをさせなかった。そして、アルフォードが、放った技はイーグル・スピリット戦士団が使っている技で攻撃をしている。更に、魔人が使っていた技も使って、攻撃を防いでいる。魔人も映像で見るより恐ろしい程の威圧をアルフォードにぶつけている。私ならもう、この世にはいない存在になっているだろう。


 アルフォードの攻撃が、魔人に直撃した時に、彼は驚いた顔をした。何か分かったのかもしれない。そして、今は聖なる光という光属性の魔法を体から噴出している。強い光がオーラのように見えた瞬間に、光が彼の体に集まって消えた。いえ、消えたように見えた。それからの彼は、今までと別人のような強さだった。魔人を圧倒し始めた。もしかしたら、彼が私たちを救ってくれるのでは…。周りもそういう顔で彼を見ている。今まで、彼を避けていたのに…


■クリスタニア大陸 クリスタニア クリスタニア学園 体育館 アルフォード・ウィンザー


 光属性の聖なる光を圧縮して戦っている。魔人が闇属性の技ならこちらは光属性で同じ事をやれば良いと考えた。そして、魔人に攻撃が炸裂するときに、魔闘気の圧縮を無効化する効果があるのか、目に見えるダメージを与えている。これなら倒す事も可能と考えて、魔人を見た。目がまだ死んでいない。魔人には絶望の色がなかった。もちろん、撤退する事など考えてはいない。まだ、何かあるのか。そうすると、念波でアイオロス教官から準備が出来たと言われた。校庭まで敵を出してほしいという事だった。僕もアイオロス教官に了解と回答した。僕は、このまま、魔人を圧倒して倒すべきだった。このままでも勝てる存在に僕は愚かにも他人を充てにした戦いをした。それが、魔人を追い詰める事になるとは知らずに…


 あれから、10分ほど、魔人との戦闘が続いている。魔人も肩で息をし始めた。そして、隙をついて、魔人を捕まえて、近距離移動ワープで校庭に移動した。アイオロス教官に念波で伝えると、魔人から離れろと聞こえた。私は了解して、少し距離をとる。そして、黒い砲弾が魔人に向かって飛んで行った。あれは…火属性…不味い。僕は、アイオロス教官に魔人の情報を提供していなかった。いや、それを怠っていた。まさか、それがこのような事態を生むとは思わなかった。


■クリスタニア大陸 クリスタニア クリスタニア学園 屋上 アイオロス・グレイア主任教官

 

 合体魔砲弾は、魔結晶に魔法を込めて放つ技である。魔結晶には魔力を帯電させたり、溜める効果がある。それを、応用して魔結晶を冒険者ギルドから砲弾として購入し、我々の魔力をこの魔結晶に溜めた。我らが使える属性が火属性だった事から4人の力を集結するために、火属性を選んだ。でもこれが、魔人の属性を考えなかった我々に付けとして返ってくるとは思わなかった。

 魔人に砲弾が向かっていく、着弾した瞬間、魔人が天に拳を掲げている。あれはクリスタル…?一体何をしようとしているのか。


■クリスタニア大陸 クリスタニア クリスタニア学園 校庭 魔人 ガルト(狂える鳥獣王:◆◆)


 ここまでの戦いは誤算だ。俺との戦いで何かを掴んだのだろう。急激に強くなった。直接攻撃が此処までダメージを受けたのは記憶が無い。しかも、俺が追い詰められている。現実が受け入れなかった。しかし、このままではやられる。それならば…。俺は両腕からクリスタルを手に取った。そうすると体からクリスタルを出した影響なのだろう、急速に消耗し始めた。


 後ろからの火力属性の砲弾が俺に向かって飛んでくる。あれを利用して、クリスタルを暴走させるしか勝ち目はない。二つのクリスタルを融合するとそこには灰色のクリスタルが現れた。これこそ、魔人のコアクリスタル。これを破壊されなければ我々は敗れる事はない。本当はこれを使いたくない。使えばもう同じ姿に戻れないからだ。このコアクリスタルを天に掲げて、その砲弾を受け入れた。灰色のクリスタルが灼熱のクリスタルに変わった。これなら負けない。そのクリスタルを魔人は体内にしまうと劇的に戦闘能力が上昇した。


■クリスタニア大陸 クリスタニア クリスタニア学園 校庭 アルフォード・ウィンザー


 僕は、魔人の状況をカウンターで見ている。戦闘能力が80,000にまでなっている。先程は勝てる存在だった魔人もどこか遠くの存在に思えるほどの圧力を感じた。形勢は逆転された事を悟るのにそんなに時間は掛からなかった。僕の背中に冷たい汗が流れる。次の瞬間に僕は相手の動きについて行けなかった。光を纏っていなければ死んでいるのではと思える衝撃が僕を襲った。僕は飛ばされ、体育館の壁を破り、反対側の壁に打ち付けられた。今の一撃で僕の体力は200まで減っている。これをもう一度食らえば僕は死ぬことになるだろう。絶望だけが僕を包んだ…

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