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クリスタルの記憶  作者: 遊人
第3章 クリスタニア学園―修行編―
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第039話 作戦会議と重大なミス

■クリスタニア大陸 クリスタニア 行政府 リンツ ジョーゼフ参事官


 ようこそ、御出で下さいました。私は、クリスタニア王都ロックハルトから派遣された戦士団を出迎えている。このクリスタニアの町は、大陸が発見された時の最初の王都だった。今の行政府はその名残を利用している。ロックハルト1世の時に、クリスタニア大陸の首都を現在のロックハルトに遷都した。クリスタニアの町は、そういう意味では重要な位置付になっており、そこが魔人に襲われるという事で、今回は優秀な戦士団が派遣される事になったのだろう。


 戦士団名は白狼ホワイトウルフ戦士団だ。戦士団服は白に統一されている。紋章エンブレムには白い狼の横顔が書かれている。戦士団長でメインアタッカーのウィリアム・バーゼル(B―ランク)、作戦参謀アイゼル・グランドール(C+ランク)、サブアタッカーのセレン・フィールド(C―ランク)、予備役のスリング・アクシア(C―ランク)の4人。魔人討伐については経験がないとの事だ。それだけが不安だ。しかし、超越者が2名いる事や、上位種の討伐経験がある事から問題ないと判断されたらしい。この大陸では、これ以上の冒険者は期待できないだろう。

 彼らは国賓級として、行政府に寝泊まりして貰い来たるべき戦いに備えて、クリスタニアの有力者との協議を行う事になっている。


■クリスタニア大陸 クリスタニア 行政府 アルフォード・ウィンザー


 僕は、フレイヤ理事長に連れられて、行政府に来ている。行政府には、リンツ参事官、ライアン支部長、フレイヤ理事長、そして、今回の討伐で主役になる白狼ホワイトウルフ戦士団、騎士団のオルガ・アーサー団長、そして僕が出席して、魔人との討伐について協議が行われている。近隣の町は一月毎に襲われている事からそろそろこの付近に到着する可能性があるとの事だ…この町はこの大陸でも重要な拠点になっているらしく。王都もここで被害を食い止めたいと考えていると説明があった。


 リンツ参事官は、魔物の討伐をクリスタニアの町が所有している騎士団が行うと説明があった。更に、行動は、この町の近くに騎士団の駐屯場所を確保するという事だ。町には魔人との戦闘が終わるまで近寄らないようにして、町との痕跡を残さないようにする。更に討伐後に、オルガ騎士団長は転移ワープで町に戻り、白狼ホワイトウルフ戦士団に加わって共闘するという説明があった。この時の戦力として、超越者が3名になる。余程の事がない限りは大丈夫だろうという説明があった。


 町の存在を気が付かない様にする対策も考えられている事から魔人との戦闘は、野外戦になる事を想定するとの事だ。町が発見されれば、市街地戦という事もあるが、余程のへまをしなければ、町を発見する事は出来ないだろうとの事だ…結界と幻影で魔物と魔人にはこの町が見えないとの事だ。


 魔人がこの町の付近に現れたと同時に、民間人の避難を騎士団及び学園の生徒が行う事になった。避難場所は行政府の地下にある通路。昔の城という事で、町の外に脱出するルートがあるとの事だ。学生については、避難場所は学園の体育館になった。城の地下ではないの?と思ったが、定員の関係だそうだ。


 話の内容は分かった。しかし、分からない事がある。僕の行動だ…僕は学生だから民間人の避難で問題ないのだろうか?リンツ参事官の説明が終わったと当時に、僕は手を挙げて質問した。


『僕の行動はどうするのでしょうか?』

 

 それに、リンツ参事官は、騎士団のオルガ騎士団長と戦士団のウィリアムを見た。どちらも戦力は整っているとの見解なのだろう。必要がないとばかりに首を横に振った。


「君は予備役になる。この町で学園の生徒と同じに行動してほしい。」


 その考えに僕は、異論がなかった。戦わないで済むかもしれないと思って安堵した。


『分かりました。』


 その後は、戦士団と騎士団で打ち合わせをするという事になって、会議は終了となった。僕たちは魔人を軽視している訳ではない。圧倒的な戦力を持って対応を検討した。それぞれが努力もしただろう。それでも、この作戦会議が無駄になる事を僕たちは知らなかった。作戦…最初から失敗すると思って作戦を立てるものなどいない。失敗する事など微塵も思っていないだろう。所詮失敗したとの結論が出るのは終わった後なのだから…


そうして、戦士団は魔人戦の準備を、騎士団の特殊部隊は野外で待機するなど、所定の場所に配置された。戦いは何時から始まるのだろうか。


■クリスタニア大陸 クリスタニア クリスタニア学園 特別措置行動 第1・2・5チーム リーファ/ローザ/ナディア合同チーム リーファ・シャロン


 アルフォードに再戦でも完敗した私は、アルフォードの命令によって、レベル5になるまで、野犬の討伐を行う事になっていた。そして、最初は彼の言うとおり…いえ、お姉さまやサラ先輩、ミラ先輩の言われたように野犬の討伐に明け暮れている。そして、レベル3になったところで、皆のレベルが上がらない事に苛立ちを覚えた。これだけレベルがあれば、ゴブリンの討伐は可能と考え、チーム長との協議の結果、2対1の多数決でゴブリンの討伐をする事になった。ナディアが反対するとは思わなかった。


 とんでもない事になった。ゴブリンの討伐は問題なかったが、ゴブリンを討伐している最中に、魔力樹の集団に襲われ、討伐チームは混乱した。何とかチームの混乱を抑えて撤退を考えた。装備した物や荷物は捨てていく事になった。森を向けたところで再集結を図ったところで、チーム・マリーが加勢にきた事で難を逃れた。そんな我々は、チームマリーの説教を受けた。そして、撤退した。私たちはこの時に重大な痕跡を残した。混乱した事で、その事になんの疑問も持たなかった。

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