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クリスタルの記憶  作者: 遊人
第3章 クリスタニア学園―修行編―
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第032話 力の変化…

■クリスタニア大陸 アイデルフィア バルディス家 セイリオス・バルディス


 なぜ、お父上は、あの冒険者様にソフィアの事を頼まないのか。このままでは、ソフィアが死んでしまう。彼の戦いを私は見た。今までの戦士団に無い素早い動きだった。そして、繰り出した攻撃の総てが我々の想像を遥かに超えていた。名だたる冒険者様なのだ。なぜ、それをお父上はお信じにならないのだ。そうして、俺は父上の書斎の扉をノックした。


「お父上。よろしいでしょうか。セイリオスです。」


「よい。どうした。」


「お父上、先程の冒険者様、アルフォード様にソフィアの事を何故頼まないのです。」


「その事か。確かにアルフォード殿に助けられたのは事実。姿を拝借したが、実にすばらしい青年であった。しかし、我がバルティス家は、この地では名門。自分の娘可愛さに、この町の人々を危険に晒す事など出来まい。その話であれば、用は無いから下がれ。」


 やれやれ、儂もな、お前の考えには賛同したい。それでも出来ないのだ。なぜ、分かってくれない。お前はこの家の跡取りなのだぞ。あの青年は理解しておったのに、お前は自分の感情に流されている。もっと対局を見よ。いずれは、お前の肩にこの町の人々の生活が掛かってくるのだから…


■クリスタニア大陸 アイデルフィア バルディス家 アルフォード・ウィンザー


 僕は、バルディス家で夕飯を御馳走になっている。すごい料理だ。しかし、雰囲気が重い。当主であるセバスチャンを中央に左右に並んでいる。そして僕は上座に座っている。更に僕の反対側にセイリオスさん。母親のロージスさん、長女のエミリーさん、次女のソフィアさんが座っているが、この雰囲気を変えなければならないだろう。出来れば、バルディス家の人に頑張ってもらいたいが…。これなら宿屋に泊った方が疲れが取れると思った。


『セバスチャンさん、このアイデルフィアの産業は何でしょう。』


「ここは、竜宝山の観光がメインでありました。5年前までは聖母竜マザードラゴンがおりまして、それは大人しい竜で御座いました。そこに、邪竜が来まして、聖母竜マザードラゴンを追い払ったのです。それからというものこの町の人口は減退しております。今では、昔の5分の1にまでになりました。」


『そうですか。そのほかに特産品とかはありますか。』


「今までは、竜の鱗が取れたりしました。聖母竜マザードラゴンの白い鱗は希少です。ゆえに、高価な装飾品になりました。」


『そうですか。その聖母竜マザードラゴンは何処に行ってしまったのでしょうか。』


「分かりません。あれから見たものはいないのです。もしかしたら殺されているのかもしれません。」


『そうですか。聖母竜マザードラゴンと邪竜とはそんなに能力が違ったのでしょうか。』


「研究者の話ですと、聖母竜マザードラゴンは子供を産んだ後だったらしく。それで体力を消耗したのではとの事でございます。」


『そうですか。邪竜の戦闘能力はどの位なのです。』


「戦闘能力でございますか。2万5千から3万位ではないかと聞いています。しかし、邪竜を見たものはいないので、それも定かではありません。」


『それはすごいですね。』


安請け合いしなくて正解だな。戦闘能力では僕より断然上か。魔人も上なのだろう。やれやれだ。


「アルフォード殿は、名だたる冒険者様なのでしょうね。よろしければランクを教えて頂けまいか。」


『…ランクですか。B+ランクです。』


「B+ランクですか。それは、まことでありますか。それは凄いですね。戦闘能力は優に邪竜を越えています。」


『え…。いえいえ、そんな事はありませんよ。私の戦闘能力は17500です。』


「おかしいですな。Cランクから超越者への試練があり、Bランクには大体のものが超越者になっている筈です。そうなれば戦闘能力は4万は下らない。」


『え。そうなんですか。』


 僕は、久々に詠唱してインテリジェンスカードを取り出した。そして、能力部分を確認する。そうするとMPが以前より回復している。そして、戦闘能力は32,500になっていた。


職業:冒険者(タイプ:オールラウンダー) 

名前:アルフォード・ウィンザー 年齢15歳 

経歴:戦闘歴10年(登録 5歳) 学歴 無

ランク:B+ 

出身地:不詳(登録 ユーレリア大陸の戦場)

犯罪歴:無

残高:376,723,653G

能力:レベル57

HP 1576/1576

MP 450/672

基本値

力:250

体力:1576

魔攻撃:672

魔耐性:672

知性:275

器用さ:157

素早さ:183

精神力:221 

魔法属性:火・風・水・雷・土・光・闇・毒・時・天(全属性)

取得属性:火・風・水・雷・光・闇・天(7属性)

特殊能力:①ラーニング ②闘気解放

総合戦闘能力値:32,500


特技 干し肉 ダブル魔法陣 

魔法型 短剣型魔法 鷲型魔法 槍型魔法

剣技 閃戒空流 穿空波 虎空牙 ライトニングブレイク

体術 気功砲 大地衝撃 暗黒激烈掌

クリスタルファング ウィングブレード クリスタルウォール トライデント 爆裂銃

攻撃魔法 サンダーLv2 ライトニングアロー Lv1 ライトニングボルト Lv1 ファイヤLv2 フレイムバレットLv1 プロミネンス Lv1 ウィンド Lv1 ウィンドカッター Lv1 サイクロン Lv1 ウォーターカッター Lv2 ブリザード Lv1 ホーリーLv1 

補助魔法 飛翔魔法 念波 短距離移動 長距離移動 ターゲット 力上昇 素早さ上昇 知力上昇

回復魔法 ヒーリング レストレーション(Lv1~Lv3) 毒回復 麻痺回復 毒耐性 麻痺耐性 睡眠誘発 睡眠耐性


見ないうちに随分と賑やかになったなぁ。使っていない魔法も結構あるけど…


「インテリジェンスカードを見て黙っていますが、何かありましたか?」


『えぇ。久しぶりに見てみたのですが、ずいぶんと賑やかになっていました。戦闘力が上がっている。』


「戦闘力が…レベルでも上がりましたか?」


『いいえ。』


「レベルが上がっていない?異なことを…」


 そうして、僕はセバスチャンさんにインテリジェンスカードを手渡した。


「MPが全快しておりませんね…」


『そうですね。クリスタルが砕けていて、回復している最中なのです。』


「そうですか。」


『僕は修行のために、竜宝山に来ました。竜と戦う事は出来るのでしょうか?』


「治安の事を考えたらお進め出来ません。しかし、あなたであれば…。戦うならこの町からの痕跡は残さないで下さい。それなら問題ありません。」


『痕跡か。具体的に痕跡を残すというのはどういう事なのでしょう。』


「基本的には、依頼を失敗した時に直接的に町に帰ってこない事。これは匂いで場所を特定させない事です。道中に匂いを残さないため長距離移動したりします。物を現場に残さないというのも大事です。一部のものを残した場合は、残りの物を燃やしたりする事も有効です。後は、道具屋で匂消しの粉を買って現場に入る事も有効ですね。そうすれば、町に帰っても問題ありません。」


『なるほど…』


そうなんだ。今までそんな事考えた事もなかった。失敗しなくて良かった。そういえば、マリーさん達も森熊の討伐に失敗した時に帰る素振りがなかった。つまり、痕跡を残さないためか。知らないとはいえ、迷惑を掛ける所だったのだろう…

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