第016話 ビーストフォレストの救出劇!
■クリスタニア大陸 クリスタニア郊外 アルフォード・ウィンザー
マジカルガンナーの取扱説明書に書いてある3種類の使い方を実戦するために、ガンナーを調整をしている。調整と言っても後ろにあるカバーを開けるとダイアルがあって、現在はスラッグにつまみを合わせると…カシャと音がして前の部分がダラリとなった。そのダラリとなった部分とガンナーの銃口部分に合うように近づけるとカチャンと嵌る音がして長身が長いガンナーに変身した。
そして、狙いを定めるスコープが飛び出す。おおぉおと思った。これなら最初に外したような事は無いだろう。いやいや…先程の教訓が生きていない…慎重になるのだ。カウンターのボタンを押すとピィピィと反応する。300m先だ…目標の獲物を眼下に捉えた。発射!!…と思ったけど止めた。説明書を見る。長距離の場合は風を計算に入れるように赤字で書いてある。この赤はダメな子対策だなぁ…これは的を立てて練習しなくてはならないだろう。腕のカウンターを見た。MPが145ある…撃って試そうかと思うのだが…無駄になる可能性が高い。やはり訓練が必要だろう。
次にショットガンの部分について説明書を見る。つまみを合わせるとカシャと音がして、先程の部分がダラリとなり、最初の状況になった。説明書には、銃口部分を回すと銃口部分が広くなったり、狭くなったりする。この部分で魔法の拡散する角度を決めて、目標の獲物を狙うと書いてあった。此処にも赤で注意書きがある。戦士団として活動する場合は、味方を攻撃する可能性があるとの事だ。これで撃って、殺してしまえば、僕は一生…味方殺しとのレッテルが張られるだろう。…?…日記を事を思い出した。もしかしたら、その前科が有るかも知れない。それを思うと憂鬱になった。
次にホーミングの説明がある。初心者は最初にこれをお試し下さいと赤で書いてある。程距離は150m以内との事だ。次に狙撃する目標物をロックする必要がある。これは大きめの丸いレンズに十字が刻まれており、それを中心に目標物全体を入れると赤字でLOCK-ONと表示されれば、その物の魔力を探知して発射されると着弾するまで追尾するとの事だ。これにも注意書きが書いてある。例外として、遮る物があった場合は、それを交わして相手に当たる事はない。つまりは、普通に壁に当たるのだろう。折角だから先程の魔物の150m付近まで行って、ガンナーを構える。そして、魔力を込めたが…最初よりエネルギーの貯まりが悪い。そして、レンズにLOCK-ONと書かれた。よし、相手も気が付いていない。普通に狙って狙撃した。ホーミングは保険として作動させたが、仕留められたようだ。
再びここで問題が発生した。獲物を倒す事に集中していたあまり、目標物が狙撃された後に出来る希望石と魔結晶の場所が分からなくなった。10分位かけてそれを回収した。やれやれ…疲れるよ本当に…次は仕留めた先も覚える必要があるだろう。そして、MPも確認する。反省したおかげて、MPも歩きながら多少は回復するようだ…MPが140か…使用する前が145から147に2回復している。そして140…? 7消費している。最初は発射は5だったのに…つまり、ホーミングの機能をつけるとMPが2余計に消費されるのか。だから魔力を貯めるのに先程より多く時間がかかるのだろう。
そして、最後のページに特殊作動方法という説明が書いてある。手の持つ部分の後ろにMP消費量の調整するつまみがあり、MP5から20まで調整が可能という事だ。威力は4倍まで上がるようになっている。剣や槍の価格が500G位であった事を思うと10倍するこの武器は高いと思ったが、いろいろな形に変形するこの武器を見て納得した。
■クリスタニア大陸 ビーストフォレスト アルフォード・ウィンザー
この地図に依れば、ここが獣の森だ。徒歩3時間かかる場所であるが、道中の戦闘などで時間が多く掛かり、到着に4時間かかった。そろそろお昼か…買った干し肉を食べる。美味い!!そうすると覚えますかと声が聞こえる。まさか…ラーニングが発動しているのか?覚えると念じるとクリスタルが共鳴し、覚えましたと声が聞こえる。インテリジェンスカードをみると魔法欄ではない、特技欄に干し肉と書いてあった。お肉を買えば干し肉が作れるかもしれない。
昼食を取り終え、森熊の捜索を開始しようとしたとき、森の中から悲鳴が聞こえた。慌てて、悲鳴が聞こえる方にカウンターを向けた。ピィピィ…メガネ部分に能力が反映される。200~300位の戦闘能力者10人が森の中で動き回っている。殿には300の戦闘力の者が、他の9人を逃がそうと必死に抵抗しているのだろう。攻撃をしていると思われる反応があるが、そんな物お構い無に突っ込んできているのは500位の戦闘能力を有するもの…つまり敵だろう。もしかしたら…森熊かもしれない。そうすると森を抜けて、クリスタニア学園の制服を着たチームが出てきた。そして、チームを避難させてる人がマリーと叫んでいる。助けなければ…
『どうしたのですか?』
「森熊の討伐に来たのですが…討伐に失敗して…まさかあそこまで強いとは…」
『マリーさんというのは…』
「我々のチーム長です。我々を逃がそうとして…」
『敵と交戦中なのですね…』
「はい。」
そういうと、カウンターのボタンを押して、生命反応を確認した。戦闘能力が200になっている。ダメージを受けたのか。早く助けなければ…心の中で詠唱し、飛翔を唱えた。
■クリスタニア大陸 ビーストフォレスト上空 アルフォード・ウィンザー
仲間を助けようとして、殿を務めるマリーさんを助けるべく、上空で位置を確認する。そしてマリーさんと森熊を発見した。このままでは間に合わない。上空からマジカルガンナー(ホーミング)で森熊を狙撃しようと狙いを定める。一撃で仕留めなければ…MP消費20にセットして魔力を貯める。早く貯まれ…そして…LOCK-ONしろ…良し…ガンナーから勢いよく魔力(火属性)が飛び出し、森熊に命中した。僕はホッとため息を吐いた。何とか間に合ったようだ。




