第014話 討伐に向けて・・・
■クリスタニア大陸 クリスタニア クリスタニア学園 体育館裏 アルフォード・ウィンザー
講義が終わると、僕はチームに属していないため、単独行動になる。だから体育館裏の林の中で、広い空間があったので、魔法を覚えようと魔法書を開いている。魔法書の表紙には魔法陣が書かれている。次のページに目次がついており、そこに取得したい魔法がずらりと書いてあった。最初に、飛翔魔法を覚えよう調べていく…有った。
そのページを念じながら表紙に書いてある魔法陣に手を置くと、契約の儀が始まる。魔法陣が輝きだした…そして僕のクリスタルと共鳴し、僕自身が輝きだす。5分位共鳴し、手の甲に魔法陣が出現した。インテリジェンスカードを開くと魔法取得欄に飛翔と書いてある。属性があれば魔法も覚えるのが簡単だなと思った。今度は覚えるのを一旦やめ、覚えた魔法を使う事にした。
心の中で詠唱をする。そうしてから強く飛べと念じると体がゆっくりと上昇した。だが、思うようにコントロールが出来ない。ゆっくりと体を寝かせて、前進するように願うとゆっくりと進んだ。慣れが必要だろう。
再び、魔法書を開き、近距離ワープのページを念じる。先程の工程と同じだ。魔法陣が現れて、クリスタルが共鳴し、取得した。
今度は近距離ワープを試す。魔法書のページには使用方法が記載されていた。そこには、あなたが行きたい場所を頭の中に思い描くとそこに行けるという。そういう事で教会の建物を思い描くと、景色が変わって教会の庭先に移動している。成功だ…近距離ワープは便利だ…再び体育館と念じると体育館に移動している。再び、裏の林に歩いて移動した。どうやら目標物が完全にイメージ出来ないと移動できないらしく。先程の体育館裏の林の中まで移動できる訳ではないようだ。
更に、魔法書で新しい魔法を取得する。今度は、回復魔法だ。回復魔法はヒーリングとレストレーションの2種類ある。ヒーリングは癒し程度の回復だそうだ。目安として体力の20%から30%位の回復が見込める魔法。レストレーションはレベル1・2・3があり、レベル1で50%・レベル2で70%・レベル3で全回復する魔法のようだ。消費するMPがレベルに応じて変わる。とりあえず取得した。回復魔法は怪我をしていないので試せなかった。そうして、再び魔法書を開こうと本を取りに行ったが…目眩がした。腕にしているカウンターを確認するとMPが残り50を切っている。とうやら契約にもMPを消費するようだ。今日の取得は此処までにしよう。
■クリスタニア大陸 クリスタニア 商業ブロック 武器屋 アルフォード・ウィンザー
魔法の訓練を初めている最中であるが、魔法は使えば使うほど、詠唱のスピードと威力が増すという事が魔法書に書いてあった。だから僕は冒険者ギルドの依頼も同時に熟した方が良いのではと考え、武器屋に来ている。どの武器にしようかと見ていると…気になる武器を見つけた。剣・槍・長刀・杖・斧・弓…そしてこの武器はなんだろう!!お店の人に聞いてみる。
『この武器はなんですか?』
「これか…珍しいだろう。これはガンナーと言って、魔力を込めるとこのガンナーを通じて発射されるものだ。MPに自信があればいい武器になる。それに攻撃だけではない。回復魔法も発射できるすぐれものだ。」
『へ…凄いですね。』
「そうだろ…でもこれは坊主には買える代物ではないぞ。5,000Gもするからなぁ」
『5,000Gですか?それではそれを買います。ちょうど魔法も習得しているところなので丁度良いです。』
「へ…5,000G持っているのか?」
『はい。それで、支払いは現金ですか?それともギルドのカードとか使えますか?』
「ああ…どちらでも問題ないよ。」
『それならカードでお願いします。』
「分かった。」
カードを受付機の中に入れると、機械が反応している。
「坊主、金持ちだなぁ…見た目は若いが…」
『冒険者なので…』
「そうか…頑張れよ!」
『はい。』
■クリスタニア大陸 クリスタニア 商業ブロック 防具屋 アルフォード・ウィンザー
次に、防具屋に来ている。騎士という職業の人は鎧を装備する姿を想像することは出来るが、冒険者は長旅もする。そういう事からイメージとして鎧という感じではない。これは個人の偏見かもしれないが…それに僕はガンナーを武器に選んだ。だとすれば、素早く動いて、狙いを定めたりするのに、身軽な装備が良いだろうと店内を見ている。そこに、魔法で編まれた身軽な服が有った。それを2着とブーツを購入して、カードで支払った。この服や靴は魔法で編まれているらしく、着たり、履いたりするとピタリとフィットした。
■クリスタニア大陸 クリスタニア 冒険者ギルド アルフォード・ウィンザー
次に冒険者ギルドに行って、討伐依頼を探す。どれが良いかなぁ…初めての依頼なので慎重に選んでいく。森熊の討伐依頼とゴブリンの討伐依頼があった。この森熊にしようかなぁ…単独行動って書いてあるし…ゴブリンは集団行動と書いてあった。初めての戦闘で複数を相手にするには不安がある。ランクとしてはゴブリンがHランクで森熊はGランクだ。Gランクの森熊の討伐依頼を掲示版から外して、受付嬢の所に行った。
『この依頼を受けたいのですが…』
そう言って、受付嬢に依頼書を手渡す。そうすると受付嬢が話しかけてくる。
「あたな学生さん。一人でGランクの依頼は学校の許可が必要よ。」
『学校からは討伐依頼は受けて良いと言われています。無理な場合は撤退するようにと…』
「でも、無理な場合は違約金が発生するのよ。大丈夫…?」
ギルドの受付嬢は、悲しい顔で僕を見ている。
『大丈夫だと思います。』
「それでは、受付を行います。インテリジェンスカードを貸して下さい。」
カードを渡すと受付嬢が驚いた顔をしながらこう発言した。
「申し訳ありません。」
『何の事です?』
しまった。ランクが分かったのだろう。
「Bランクの冒険者様に対して失礼をお許し下さい。」
僕は、受付嬢に今までの経緯を説明して、僕がBクラスの冒険者という事を秘匿させて貰った。
『そういう訳なのでよろしくお願いします。』
「分かりました。」
『それと、この森までの地図をお願いします。』
「畏まりました。地図代は10Gです。討伐はギルドに希望石と魔結晶を持ってきて頂ければクリアした事になります。1匹に付き、200Gの報酬になります。」
カードの中から支払い、地図を受け取った。
「ありがとう。」
「こちらこそ、失礼しました。それと頑張って下さい。」
そうして、僕はギルドを後にした。その後、商業ブロックに戻って、簡易的な食糧を購入して寮に戻り、明日に備えて眠る事にした。




