第013話 至宝の戦士団と特殊能力!
■クリスタニア大陸 クリスタニア クリスタニア学園 教官室 アイオロス・グレイア主任教官
先程の、アルフォード君との会話で、彼が関係している戦士団らしい略称ES…私は分からないと答えだが…まさかなぁ…Eはイーグル。そして、Sはスピリット。この世界で…冒険者の戦士団で至宝と呼ばれた戦士団が存在した。大陸最強と呼ばれた戦士団にウィンザーと呼ばれる戦士がいた。確か戦士団長はゼクス・ウィンザーと言ったか?20年位前に消息が分からなくなっている幻の戦士団…その後継者的な戦士団が存在するのか?彼らは、武器や防具に鷲が獲物を狙っているさまを紋章としていた戦士団だ。
私の年代では多くの者が彼らに憧れ、彼らの戦士団に入りたいと願った。そして、人々の記憶から消えた幻の戦士団だ。そして、多くの戦闘方法を編み出し、魔人や魔物に対抗できる存在として希望的な存在だった。だが、身体能力に長けている謎が多い戦士団だった。彼と関係があるのだろうか?憶測で話す事は良くない。今の彼は記憶が無いのだ。多くの期待を彼に背負わせてはならない。イーグル・スピリット戦士団の後継者か…これが分かればギルドは大騒動になる。黙っておこう、彼が気が付くまで…そして、それらの資料を内々で調べよう。それが何時か彼の役に立てると信じて…
■クリスタニア大陸 クリスタニア クリスタニア学園寮 アルフォード・ウィンザー
今日、不安な初登校を終え、寮に帰ってゆっくりしている。部屋にはお風呂があり、久しぶりに垢を落とした。肩に、月の形をした痣があった。多くの寮生は自炊したり、合同の食堂で食べている。殆どがチームで固まっているので、僕の入れる余地はなかった。今日は生徒の誰とも言葉を交していない。特別待遇が問題なのか。 僕自身も関係を持つ事に努力している訳ではない。だから仕方がないと思った。
学校の組織の事が書いてある本を今は見ている。学生は1年から4年生で、約1,000人の生徒がいる。1学年概ね250名だ。定員が250名だから概ねではないのではと思うのだが、1年は問題ないようだが、2年・3年と進級するためには条件があるようだ。1年生はⅠランクの卒業。2年生から3年生はHランクの卒業、そして4年生はGランクの卒業だ。現在の教官はFランクの冒険者で、教官の中で主任教官が各学年に1名いる。その主任教官はEランクだ。因みに理事長はDランクの冒険者がなっている。
学生も留年する場合があるという事だが…ランク卒業と伴に進級できるようなので、2か月遅れとかで進級する人もいるようだ。因みに、学生から教官には試験でなれるらしいのだが、殆どは卒業して冒険者になっているというのが現実だという。冒険者ギルドの統計に由れば、冒険者で死亡する事が多いランクはFランクだという。なんでも学生という身分から卒業して、自分の生計を立てなくてはいけないという焦りが、無謀な依頼に繋がるのではないかとの事だ。僕は、ランクは問題ないが中身が伴っていないから一つ一つ解決することが重要だろう。
■クリスタニア大陸 クリスタニア クリスタニア学園 競技場 アルフォード・ウィンザー
翌朝、昨日と同じように学園に向かう。今日の講義は魔法だ。僕自身は覚えていないが、学園の生徒は何かしらの魔法を覚えている。学園の中で魔法を練習できるように競技場がある。ここは、年に一度生徒同士が競う競技大会があるようだ。今の僕には詳細が分からないが、秋に開催されるようだ。そんな競技場に第1から第5チームの面々が集結し、魔法を練習するという。
■クリスタニア大陸 クリスタニア クリスタニア学園 競技場 アイオロス・グレイア主任教官
今から魔法の訓練を行う。魔法を使えない者は手を上げろ…周りを見渡すと生徒の中で一人だけ手を上げている。アルフォード君か。それは仕方がない。それでは手本を見せられる者…手を上げろ…そうすると10名位が手を挙げた。
「それでは、ナディア君が手本を見せてくれ…」
「はい。」
「なんの魔法を使う。」
「雷属性のサンダーです。」
「そうか、他の生徒は1本目標を立てて、離れるように…」
そう指示を出した。
■クリスタニア大陸 クリスタニア クリスタニア学園 競技場 アルフォード・ウィンザー
ナディアチーム長が魔法の手本をしてくれる事になった。僕は午後から魔法書を参考に本格的な魔法の訓練をする予定だ。だから基本的な事を学ばなければ…
彼女の一挙手一投足を真剣に見ていると、彼女の全体が少し光りだした。そして手の甲に魔法陣があらわれる。あの態勢が詠唱中…心の中で祈りを捧げているのだろう。そうすると指先に雷らしいものが現れ、彼女がそれを目標物に飛ばした。当たった瞬間、バリバリと音がして目標物が焦げている。
凄い…僕も早く魔法を覚えたいと思った。そうすると何処からかやさしい声が聞こえる。周りを見渡しても誰も話しかけている訳では無い。不思議に思った。それでも覚えたいという気持ちを出すと体が熱くなって一瞬、僕自身が輝いた。あれ…と思うと当時に再び声がする。覚えたわよと…不思議な感覚だ。
次に、リーファチーム長が火属性の技、ファイヤボールを放つ…綺麗な放物線を描いて目標物に着弾した。魔法って便利だなぁ…再び声が聞こえる。覚えたいという気持ちを出すと、再び体が光だし…覚えたわよ…と聞こえた。もしかしたら、グレース先生が言った事と関係があるのだろうか?そう思って、インテリジェンスカードを開くと特殊能力のラーニングが光っていて…魔法取得欄にサンダーとファイヤーボールと書かれている。なほるど…ラーニングとは相手の技を覚える事が出来るのか。凄く便利だ。グレース先生は僕のインテリジェンスカードを見て、特殊能力にラーニングがある事を知っている。そうだとすれば、昨日の発言の意味する所を僕は理解した。




