第012話 日記とバトルカウンター
■クリスタニア大陸 クリスタニア 学園寮 アルフォード・ウィンザー
グレース先生から魔法書を借りて、今、僕は学園寮の自分の部屋にいる。先程のグレース先生は意味深な発言をしている。僕が魔法を覚えられると言い切っている点だ。何故だろうか?
ふと疑問に思うのだが、魔法の特訓は明日からと決めていたので、荷物の整理をする。僕の冒険者の装備を見た。そして、クローゼットの中にしまっていく。魔力回路付きの武器もだ。僕は、レベルに頼らない生活をすると決めた。だから、前の武器や防具は当分使うつもりはない。使うなら最初から自分で決めたものを使うつもりだ。 そして武器も…以前の僕は片手剣と両手剣の中間位の武器を使用している。武器は、以前の概念に囚われない様に、色んな種類の武器から選びたい。今の僕にピッタリな武器はあるのだろうか?武器や防具をしまった後、道具を整理する。その中にバトルカウンターが3個あった。仲間の物もあるのだろうか?それと手首に装着するメーターが付いたアクセサリーだ。これは何だろうと説明書を探した。バトルカウンターしかない。無いのだろうか?無くしてしまったのだろうか?教官にでも聞いてみるか?バックがある?このペタペタのバックは何に使うのだろうか?気にも留めずにクローゼットにしまった。そして、一番気になるもの…日記だ…今日はこれを見る事にしよう?
日記(7)と書いてある。これは7冊あるというのか?そしてページを開くと2Pしか書いていない。どうやら新しい日記にしたばかりのようだ。
日記には、次の戦いが最後の戦いになる。もしかしたら、俺はこの戦いで死ぬかもしれない。それでも戦わなければならないだろう。俺は力がほしかった。全てを守れる力を…それは生まれて、4歳の時に起きた出来事が原因にある。あの事は今でも思い出しなくない。それでも、あれが俺たちの始まりだった。あの出来事が俺から殆どの物を奪っていった。その時に俺は人を恨んだ。そして、色々な柵のある魔人と魔物との戦いの歴史もこの戦いが終われば終焉となる。この戦いの後に、ES戦士団も解散だ。そうする事で、俺の戦いの日々は終わるだろう!!そうすれば、平和になる。多くの仲間にも迷惑をかけた。私の愚かさが仲間の命を奪ったのだから…3連敗は許されない。この戦いが本当に最後の戦いにする。だから、この戦いで俺は全ての力を解放するつもりだ!
私は愚かであった。そのページには血のりがついていた。
日記は随分と重い書き出しになっている。そして、俺の4歳の時に何が行ったというのか?家族は…そして、ESという戦士団という言葉…多分、略称だろう。僕の武器や防具にはイーグルが何かを狙っているさまがシンボルマークのように入っている。多分これが俺が関係している戦士団の紋章なのだろう。始まりの時に俺たちと書かれている。俺ではない。何人かいるのか?そして、俺のせいで仲間が死んでいるのか…憂鬱になった…厳しい現実だ…そして俺はこの敵に2回敗れている。レベルの差だろうか…そして最後のメッセージ…愚かとはなんの事であろうか?他の6冊の日記が気になった。それでも今の僕には分からない事だ。深く考えては、進む道を間違える可能性がある。きっと、時が解決してくれる。僕はそう思う事にした…
■クリスタニア大陸 クリスタニア クリスタニア学園 教官室 アルフォード・ウィンザー
アイオロス教官に、この手首に装着するであろうアクセサリーを見せた。これは何かと聞いたら…驚いている。
「それは…」
『知っているのですか?』
「バトルカウンターだよ。それ、誰のだ…」
『僕の荷物の中にあって…どうやって使うのかと思って聞いています。』
「そうか…それ高価な品物だぞ…1個で家が1件立つ…」
うわ…凄く高い…
『え…バトルカウンターってそんなに高価なんですか?』
「一個、7,000,000G位する高価なものだ。普通の人には買えない物だよ。羨ましい。」
『そうですか?バトルカウンターって形が違うものがあるのですか?』
「いや…一つだよ…基本は…」
『他のバトルカウンターと形が違うから…』
「?…他と…お前いくつカウンターもっているのさ…」
『この手首タイプが1個とメガネタイプが3個…』
「凄いな…余程凄い戦士団にいたんだなぁ…それは、バトルカウンターが変形したものだ。相手ではなく、自分の能力を測定するタイプだ。魔結晶から出来ているから相手を測定すると念じれば、メガネタイプになる。自分の状況を知りたいと念じれば時計タイプに変形する。説明書があれば、書いてあるぞ!」
『そうですか。最後まで説明書を読んでいませんでした。相手の能力を知る事が出来る方法は読んだので…まさか、自分の状況まで分かるとは思いませんでした。』
「着けてみろ!」
『はい。』
そう言って腕にカウンターを装着した。すると…
「上の欄に体力ゲージが、2番目にMPが、3番目が戦闘能力が、そして最後にクリスタルファングを出せる時間。この欄は、ファングの想像する時間も分かると思うぞ。優れものだ…だから高い。」
『本当だ…体力、MP、戦闘能力…最後は空欄だ…』
「注意しろよ。それを見されるとランクは別として、上位冒険者だと勘違いされるか、どこかのボンボンだと思われるぞ…」
『なる程…注意します。』
「それでも訓練の時には使えるさ…単独行動なのだから…これがあると自分より、上の物とも戦えて便利だ…自分の状況に合わせて、回復したり出来るし、ダメージを受けて戦闘能力が下がれば撤退してもいいからなぁ…」
『そうですね。今の僕はクリスタルが砕けているので、MPをOにしないように注意しなければならないので、これがあると助かります。』
「クリスタルが砕けている。お前もしかして…クリスタルファングが使えるのか?」
『グレース先生の話だと、そうではないかという話でしたけど…自分では何とも言えません。』
「そうか…つまりは超越者という事か…」
『…ES戦士団を知っていますか?』
「ES…?分からないなぁ…何かの略称かもしれない?」
『そうですか。分かりました。ありがとうございました。」
そう言って、僕は教官室を退室し、自分の寮に帰った。明日からは魔法の特訓だ。そして、実戦する。




