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極上の手製(デトックス)をあなたに
極上の手製をあなたに
価値がないと渡された
石だらけの土地に
私は最初の鍬を入れた
土の中から現れたのは
宝石ではなく
土くれに似た
ごつごつの芋だった
素手で触れれば手を刺し
そのまま食べれば喉を拒む
けれど水にさらし
灰汁を加え
何度も練り
火を通せば
人の腹を満たす一皿になる
まるで私の人生のようだと
大鍋の前で笑った
あなたが捨てたものは
妻ではない
帳簿を整える手
荒れた土地を耕す手
失敗の理由を書き留める手
明日の暮らしを作る手だった
伯爵夫人の指輪を外し
泥のついた手袋をはめた日から
私の名前で
金貨が動き始めた
王都の食卓に並ぶ
透き通った刺身コンニャク
香草酢味噌を添えたその一切れに
眠れなかった夜も
笑われた朝も
すべて練り込んである
寒い借家で震えるあなたが
農園の門を叩いたとき
私は昔の妻には戻らなかった
代わりに
長靴と手袋と
労働契約書を差し出した
恨みを煮詰めても
明日の食事にはならない
怒りを練り続けても
誰の暮らしも支えられない
だから私は
苦い記憶から毒だけを抜き
残った知恵を商品にした
さあ、お召し上がりください
これは復縁の晩餐ではない
あなたが失った栄華を
懐かしむための料理でもない
額に汗して働く者だけが味わえる
新しい朝の一皿
捨てられた芋から作った
極上の手製をあなたに
そして私は
あなたのいない未来を
もう一度、自分の手で練り上げる




