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先輩と後輩

毎日スーツにパンプスで一般企業で働くということも、プログラミングという仕事も、社員食堂での昼食も全てが私にとっては初めての経験だった。すべてが新鮮で、ひとつひとつがテレビドラマの中で見てきたような感覚だった。


もう一人の女性社員は性格が穏やかでとても親切に接してくれたのですぐに打ち解けたが、仕事で一緒の時間を過ごし、仕事の話をすることの多いあなたとの会話が必然的に多くなり、次第に私たちは急接近していった。でもこの頃は、あなたは私の中では頼れる、優しい兄のような存在だった。

顔も全く好みではなかったし、強いて言えば178という高身長だけが私の中で男性と感じることができるくらいだった。でも、いつも私を天然だと顔をくしゃくしゃにして笑う笑顔は男性ばかりに囲まれている私をとても安心させた。次第に私は隣に座り、昼休みにみんなが回し読みしているコミックを覗き込んでみたり、一緒に帰ることが多かったために帰りに一緒にラーメンを食べたり。その頃、流行していたゲームの話題で社員みんなが盛り上がった。そのゲームはカーレースで誰が早いか、記録表を作り競っているようでそんな男性陣のことを私はいつまでたっても子供だなと感じていた。


いつものように夕食を一緒に食べ、屈託のない会話を楽しみ駅まで歩く中、あなたが「うちにきて、ゲームしていく?}と言った。いつも話題に出ているカーレースのゲームのことかと思い、そんなに楽しいものなのかという興味から、私は初めてあなたの家を訪れた。

初めて見るあなたの家は、最低限のものしか置いておらず殺風景だった。そこに大きく場所をとっているこたつに入り、私たちはゲームをした。

いつしか、夕食をしてからあなたの家に寄りゲームをするというのが私たちの日課になっていった。

気づいたら朝の仕事から始まり、夜の門限ぎりぎりまであなたと過ごす時間が一気に増えていった。


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