好き、大好き ☆
ブラコン、シスコンの長男。
R15でBL。
苦手な方はお戻り下さい。
誕生日前の裏話。
「・・・なあダリス、つらい」
俺は同じ騎士学校に通う親友に言った。
その親友は闇よりも黒い髪を靡かせ、こちらを振り向いた。
こちらを振り向いた親友は、この国では珍しい褐色の、美しい顔を露骨に嫌そうに歪めた。
「・・・今度はなんだ。ゼル」
「末の弟が可愛すぎて、つらいんだよっ!!誕生日プレゼントで何が良い?って聞いたら、上目遣いで『おにぃたまが、いい』とかって言うし、俺が居ないのが寂しいから俺のベッドで泣きながら眠ったり、あぁぁぁぁああああああああっっ!!!もう、ホント俺の弟可愛すぎっっっっ!!あ、勿論他の弟と妹たちも可愛いぞっ!?長女のマリーとかは、いつもは反抗期なのかツンツンしてるけど、俺が可愛いぞって言うと、顔真っ赤にして照れ隠しに『う、うるさいわねっ!!!!?』って、言ったあと『・・・ありがとう』とかって小さい声で言って、デレるしっ!!!!もう、ホントツンデレのデレキタァァァアアっ!!とかって思ったね!次男のアルなんて、女顔なの気にして、いつも俺に『おにいさ・・・兄上、僕男らしいですか?』とかって聞くたびに『誰よりも男気があると思うぞっ!!』って答える度に、ヘニャって其処らの女共より可愛く笑うし、頑張ってお兄さまじゃなくて、兄上って俺を呼ぶ所とか・・・絶対アルはお嫁になんか出さねえからなっ!!?三つ子のアリスとルゼとアドはいつも俺にえげつないイタズラしてくるけど、何だかんだ言って俺が三人に祭りで買ってやった人形を抱いて、並んでお昼とかっ!!寝言で、『ぜる、にい』とかって言うんだよっ!!もう、天使だよっ!!天使!!もう、俺の天使たち可愛すぎいいいいいぃぃぃぃいいっ!!!もう、マイエンジェル達の為なら一国・・・いや、この大陸の国全てを滅ぼせる・・・っっっっ!!!!!」
「てめえが言うと、冗談に聞こえんわっっっ!!!!!!?」
マイエンジェル達の可愛さをノンブレスで言い切ったあと、ダリスから遠慮の無い拳を貰った。
回りの奴らは俺にはこんな事をせず、逆にご機嫌取りばかりしてくる。
俺は、そういうのが嫌いなので正直ダリスの拳は少し嬉しい。
「おい、マゾ。止めろ。嬉しそうにするなっ!!気持ち悪いっ!!」
そんな俺の様子を見て、瑠璃色の目をギョっとさせたダリスは両腕で自身を庇う。
だが、俺はそんなダリスなど気にせずダリスに抱きついた。
ダリスは俺より少し身長が高いので途端に、ダリス特有の爽やかな香りが鼻いっぱいに広がる。勿論、ダリスは離せっ!!と、暴れているがそんなダリスには構わず耳元に囁いた。
「・・・好きだよ」
すると、ダリスは暴れることを止め、静かになった。
顔を覗き込めば今が夜だというのに、耳まで赤いと判るほど真っ赤になっていた。
俺は意地悪したくなり、「ダリスは、俺のこと・・・好きか?」と問うと丁度、その頃雲に隠れていた月が顔を出し、ダリスの表情が露になる。
そこには、月に照らされて儚げな雰囲気を放った、目が潤み、顔を真っ赤にさせて、不思議な色気を纏った美の化身が、いた。
その美の化身は、赤く熟した果実を震わせながら顔を此方へと近づけた。
「・・・嫌いじゃ、ない」
「ぅあ・・・」
そう、静かに告げると顔を、その果実を俺に近づけた。
最初は軽い口づけだった。ダリスは先程まで恥じらっていたのが想像出来ない程、どんどん深く、深く口づけてきた。
熱く舌と舌が絡み、どんどん力が抜けていく。もう、俺は自身で立っておられずダリスにすがり付いていた。
そっと果実が離れると、月に照らされて銀色に輝く糸が引いていた。
「だり、す・・・ぅ」
ダリスの名を呼ぼうと、口を開けば、甘ったるい声が出た。
そんな俺をダリスは担ぎ上げ、宿舎の部屋の中へと入っていった。
もう、その後は皆さんのご想像通りに美味しく頂かれました。はい。
俺が寝た後に、ダリスが「好きだ。大好き」なんて言うデレを言っていた事を俺は知らない。
そして、身体の彼方此方が痛いまま馬で実家に帰る事となった、のである。
設定です
ダルタリス・ウィン・エドガー(十六歳)
貴族だが、貴族らしくないしゃべり方をする。母親がエルフという種族。なんでも、エルフは同性でも子を成せられるらしいのでハーフエルフな彼も・・・?
容姿は、性別を越えた美しさを持っており、珍しい褐色の肌、闇よりも黒い髪、瑠璃色の瞳。
長男の親友兼恋人。
これからも、まだまだ登場人物を出してきます!




