67 日光
バッと勢いよく、影がアルマ達の上を通り過ぎる。
そのまま影はタコの四本足のうちの一本のもとへ吸い込まれていき、勢いよく衝突した。
ゴリラである。
ゴリラは地上から飛び降りてタコの足に向かってタックルをかました。
その衝撃でタコは一本の足が壁から離れ、上昇速度が遅くなる。
そのままゴリラは流れるように大穴の壁を蹴って巨大なタコの頭にパンチをかます。
タコは一瞬バランスを崩して底に落ちかけるが、なんとか立て直して上昇を続ける。
執念のようであった。横から殴り続けてくるゴリラには目もくれず、アルマと三号に向かって狂ったように迫ってくる。
ヴェ”ェ”ェ”ェ”ェ”と、気持ちの悪い鳴き声をとどろかせながら迫りくるタコ。
その絵面はただのホラー映像であった。
アルマにとってゴリラに目もくれないのは予想外の出来事である。足止めになっていない。
それほどまでに執着されるようなことがあっただろうか。
糸を今もなお三号が噴射し続けていることか、それともアルマの精神系スキルの影響か、はたまた虫嫌いだったり別の何かなのかは分からない。
ただ、ゴリラを無視し続けている以上、ダメージは増え続けている。
確実に、移動しているだけでアルマが有利になっていく。アルマはそういう戦闘が得意にになりつつあった。
恐らく、精神系スキルを活かそうとした戦闘方法の影響だろう。
とうとう地上まで上がってきた。
本体がすごく柔らかいため、ゴリラの打撃で与えられたダメージはそこまで多くない。全く持って決定打とはなり得なかった。
しかし、多少のタコの原則に貢献はしていたし、ゴリラ自身反撃を受けたわけではないので、マイナスはない。
アルマと三号の二匹は地上に上がってなおも空中に上がり続ける。
どうやらタコは空中を移動する手段はないらしく、その四本ある足のうち、二本を使って空中を、もう二本を使ってご織らに対して攻撃していた。
その伸縮性と言ったらとんでもなく、いくらアルマ達が上空に行こうとも永遠と伸び続けて追いかけてくる。
アルマは精神系スキルをタコにかけたいため、【ミスティック・ハミング】の範囲外には出ることができない。
読んでいただき本当にありがとうございます!
「蚊の主人公、面白そう!」「アルマのサバイバルの続きが楽しみ!」とおもっていただけたら次回も読んでいただけると嬉しいです。ブックマークと高い評価もよろしくお願いします!!
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