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65 解明

「ゴリラ、空中蹴るやつって回数制限とかあるの?」


 ゴリラは静かに首を横に振る。空中キックに回数制限はないらしい。


「じゃあ、落下を緩めたりとかもできる?」


 ゴリラは大きくうなずいた。自信満々である。


「………いかない理由、なくなっちゃったね」


 アルマはそう言って大穴の底を不敵に見下ろす。

 その瞳はギラギラと輝いていて、不思議な引力を放っていた。




 そうと決まれば話は早く、大した準備も必要がないため、三号の完全回復を少しだけ待ってから、アルマ達は大穴を降りることにした。


 アルマと三号がひらひらと舞うように飛んで、大穴を下っていく中、ゴリラだけが大きな段差を下るように空中を少しずつ飛び降りながら下っている。


 そうして大分地上から進んできて、光が届かなくなってきたころ、まだ底は見えない。アルマの探知範囲内にも入らない。


 だんだんと大穴の直径も狭くなってきていて、最初は大きすぎてアルマが中心を飛んでも探知範囲の直径より大きかったのに、今はもう直径50メートルぐらいにまで縮小されている。


 それから少しして、アルマの探知に底がひっかかった。


 丸みを帯びていて、収縮を繰り返している。


 蠢くような気味の悪い動きである。


「……………なるほどね。アリジゴクとかの仕組みと一緒だ。」


 アルマは謎が解けたようにすっきりしたように呟いた。


 そう、蠢く大穴の底、とは、魔物の口。


 アルマの予想にはなるが、恐らくこの魔物はこの大穴を開けた張本人である。


 そして、その一番下に鎮座する。上向きに口を大きく開けたままで。


 それから中央に移動するように幻惑をかければ超巨大アリジゴクの完成である。


「おかしいとは思ってたんだけどね。」


 そう、あまりにもアルマの興味が森林の中心部に行き過ぎていた。アルマの好奇心がいくら強いとはいえど、自分の命が関わることにアルマが進んで突っ込んでいったことがあっただろうか………。


 ……まあ、あったかもしれない。


 が、それにしたってアルマはこの森に惹かれ過ぎている自覚があった。


 それが森林の中心部に誘導するためにかけられた何かしらのスキルだったのだとしたら納得である。



 森林の謎が解けたところで、アルマは眼下の口に目を向ける。


 全く動きそうにない気配。察知能力が低いのか、生物的な本能で危険を感じられないと行動ができないのか、どちらにせよアルマ達には好都合である。


 アルマはどうやって目の前の魔物を倒すかを考える。この魔物もまた、相当強そうな気配、オーラを放っている。ゴリラよりは強い感じはしないけど、こいつがこれまでどれだけの回数戦ったことがあるのかを聞かれると怪しいものがあるから、妥当なのかもしれない。


 逆に、戦闘経験は少ないのにこれだけのオーラを出せていることに感心するべきである。




そう考えるアルマの後ろで空中で静止することのできないゴリラがぴょんぴょんと空中を跳ねていた。

読んでいただき本当にありがとうございます!


次回、アリジゴク………!!


「蚊の主人公、面白そう!」「アルマのサバイバルの続きが楽しみ!」とおもっていただけたら次回も読んでいただけると嬉しいです。ブックマークと評価もお願いします!!


毎日18:30に更新中です!

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