61 確定
空中にとどまるアルマと三号。それを見上げるゴリラ。
この煮詰まった局面ではアルマ達の精神系スキルが一方的に通る。アルマ達が圧倒的に有利な盤面である。
ゴリラが膝を曲げて身をかがめる。ジャンプの予備動作である。
それに気が付いたアルマは三号と左右に散って、ゴリラから離れ始める。
標的を分散する作戦。もしアルマが気づかれていなくても、あくまでアルマと三号の本体はアルマである。最悪の最悪、アルマさえいれば立て直しはできる、という苦肉の策であった。
そんな策を使わなければならないという発想に至るほど、アルマはゴリラを警戒していた。
その一つの要因は、そのオーラである。ここまでの強者の圧を出せる相手とアルマはまだであったことがない。
それ以上に大きい理由は、この異常な森で生き残っている、という事実である。
それが意味することは、このゴリラが森林の異常を起こしている原因の側である、または、その原因に対して武力で対抗して生き残っている、この二択である。
もしかしたら異常な森林の原因に武力で対抗できたわけではないかもしれない。
けど、そしたらこの森に全くと言っていいほど生き物がいない理由が説明できない。
異常の原因が森の生き物を狩りつくすタイプだった場合、このゴリラはその環境で生き残っているやばい強さのヤツ、ということになり、
異常の原因が森の生き物を狩りつくさないタイプだった場合、このゴリラは他の生き物を狩りつくすやばい強さのヤツ、ということになり、
異常の原因がゴリラだった場合、それはもうやばい強さのヤツ、ということになる。
この森林で生き残っている、という事実だけで相当な強さは確定、あとはそれがどれだけアルマの予想を超えてくるか、ということだけである。
ゴリラは予備動作から高く飛び上がる。その方向は垂直。
アルマを追うでも三号を追うでもなく、ただその場に飛び上がる。
アルマ達より少し上の高度まで飛び上がったところでゴリラが体をひねった。
頭の頂点が三号の方向を向くように。
そして…………空気を、蹴った。
文字通りである。
まるでそこに壁か何かがあるように空気を蹴って急加速と、方向転換をして、吸い込まれるように三号のもとへ空気を切って進んでいく。
ゴリラはそのまま進みながら拳を構えて、完全に殴りかかる体勢である。
三号とゴリラとの距離が限りなく短くなった時、ゴリラが大きく握りしめた拳を振りかぶった。
読んでいただき本当にありがとうございます!
次回、アルマの戦い方…………!!
「蚊の主人公、面白そう!」「アルマのサバイバルの続きが楽しみ!」とおもっていただけたら次回も読んでいただけると嬉しいです。ブックマークと評価もお願いします!!
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