44 勝敗
「二号」
呼ばれて二号がアルマの後ろから飛び出す。
目の前から迫るカエルの脳天を口の先で一突き。グチャっという不快な音と共にカエルの頭が弾けた。辺りに血が飛び散る。
二号はそのまま肉が露出した首元から血を吸いあげる。口が大きいだけあって吸う速度も速い。
アルマ達は狩りをしていた。
カエルは今のように一突きで頭を貫通させる。蜘蛛も一突き。ただし、巣の中にいる蜘蛛は精神系スキルからのアルマが血を搾り取る。
オオトカゲは二号の【糸】で拘束して、【毒】で殺す。
そういうサイクルがもう出来上がっていた。
オオトカゲと巣の中の蜘蛛以外は瞬殺なので効率もとてもいい。
それをすること数時間。残念ながらアルマのレベルは1も上がっていなかった。
「……え?さすがにきつすぎじゃない?まだ経験値の半分も溜まってないんだけど」
アルマの純粋な困惑。レベルを重ねるごとに、進化を重ねるごとに必要な経験値量が上がっていくのは当然のことである。しかし、あまりにも必要量が多すぎる今の状況ははっきり言ってアルマの想定外。
「活動範囲を広げるのは5くらいまでレベルを上げてからにしようと思ってたんだけどねぇ……」
アルマの判断に迷いが生じる。安全マージンを優先してきた今の行動への迷い。
早く強くなりたい、もっといろいろな敵と戦いたい、というアルマに燻る熱い感情が安全マージンwp大事とする心を押し始める。
「んー。ここら辺の強さの敵なら問題なく倒せるのかなぁ?」
アルマは考える。
実際の戦闘力、という面で蜘蛛、カエル、オオトカゲに勝っている、といのは事実である。
しかし、本当にそれだけだろうか。
否。それだけではない。相性がいいのもあるだろう。素早い動きで射程外から永遠と魔法を打たれたりしたらアルマはすぐに死ぬ。
それから慣れ。もうこの三種の魔物とは何匹と戦ったか分からないほどである。
勝てるのは当然。
「あと、1レベルだけ……。あと1レベル上げたら、本格的に次の階層とか探そう」
折衷案。どちらの感情も勝ち、どちらの感情も負けた。
強いて言うなら、好奇心と興味の勝ち、といったところか。
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「蚊の主人公、面白そう!」「アルマのサバイバルの続きが楽しみ!」とおもっていただけたら次回も読んでいただけると嬉しいです。ブックマークと評価もお願いします!!
今日はもう一本!21:00に投稿いたします。




