28 一周
次の進化への長さを嘆いていても仕方がないので、アルマは探索を再開する。
この階層は未知の幅が広くて、オオトカゲが出る。ということ以外なにも分かっていない。強くなるためにも、生き残るためにも、まずは調査をすることが大切である。
そこで、アルマは調査探索の鉄則を決める。
1,新しい敵を見つけても近づかないこと。観察をして、生態を把握する。
2,オオトカゲに会ったらすぐに引き返すこと。もうしばらくはお腹いっぱい。
「さっと考えて出てくるのはこのあたりかなぁ。」
他に気を付けないといけないことを考えるアルマ。一分ほど考えたところで、もうない。と結論付けた。
アルマが探索を開始する。【気配迷彩】を意識して発動し、天井すれすれを飛ぶことで、他の魔物からばれにくくする。効果のほどは不明。
やらないよりはマシでしょう。とアルマは考える。
しばらく飛んで見つけたのは蜘蛛。大型犬くらいのサイズで牙が目に見えて大きく、紫をベースとした毒々しい色をしている。
よく目と【ミスティック・ハミング】を凝らすと、通路に蜘蛛の巣が張ってあった。網目は非常に細かく、アルマのサイズでも確実に引っかかる。
そして恐らく、アルマの筋力では抜け出せない。詰みである。
「気づけて良かったぁ。これからは油断してお散歩するのは駄目だね。」
密かにこの階の安全が確認できた後にしようと思っていたのんびりお散歩の計画が崩れる。
他に楽しみなどなかったアルマには想像よりもショックは大きい。
気分を持ち直して探索を続ける。
ひとしきり探索をぐるっと一周して、元いた坂付近の道に戻ってくる。
出会えた魔物は、オオトカゲ、蜘蛛、それから大きいカエル。こちらのカエルも毒々しい色をしていた。
出会えなかった魔物がいる可能性も高いけど、とりあえず確認できたのはこの三種類。
どの魔物もうまく魅了が出来ればアルマにも勝てそうであった。
今のアルマの当面の目標はもう一回進化をすること。
そのためにもこの階層の魔物たちでレベリングである。
読んでいただき本当にありがとうございます!
次回、怒涛のレベリング
「蚊の主人公、面白そう!」「アルマのサバイバルの続きが楽しみ!」とおもっていただけたら次回も読んでいただけると嬉しいです。ブックマークと評価もお願いします!!
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