24 鞭
投稿遅れました。明日からは通常通りの時間に投稿できると思いますので、すぐ読めるよう、ブックマークをしてくれたらうれしいです!
オオトカゲの姿勢が舌を出すときの予備動作に入る。目はあらぬ方向を見ていてピントが合っていない。しかし、その瞳には闘志がぎらぎらと輝いている。
対するアルマはオオトカゲがアルマの位置を認識できていないことに安堵を覚える。このまま行けば、勝てると勝ちを確信していた。
オオトカゲが舌をはじき出した。舌は爆発したようにオオトカゲの目の前の壁へと迫っていき、ドゴォンと巨大な音をたてて衝突した。
土埃が舞う。地響きのような巨大な音がダンジョン内に響いている。
しかし、オオトカゲの攻撃はまだ終わっていなかった。
壁に衝突した舌がゆっくりと方向転換をはじめ、天井の方に伸び、勢いを増していく。巨大な舌はぐんぐんと加速し、天井を削り取りながら旋回を始める。岩が崩れ落ち、砂埃が舞い、土がぼとぼとと落ちていく。それを竜巻のように旋回するオオトカゲの舌が弾いて、左右前後上下、四方八方ランダムに飛ばしてくる。
アルマの近くにもどんどんと石のかけらが飛んできて、横を通り過ぎて行った。
すると突然、オオトカゲの旋回は動きを止め、アルマのほうに舌が傾き始めた。今の回転で【幻】の効力を一時的に弱めて、アルマの居場所を感知したらしい。しなりを始めて舌がアルマの影を完全にとらえた。
アルマは舌のしなりが半分ほどまで到達したときに、はっと我に返り、バランスの合わない体で回避行動をとる。
鞭のようにしなり、迫る舌。鞭のようなしなりは先端に行けば行くほど加速し、アルマとの距離を詰める。舌の影がアルマに落ちる。
遅かった。アルマが気づいた時にはもう完全に避けるのが無理な位置関係だった。そんなことを悟ったアルマは決死の表情で身をひねる。
バンッッ、と舌が地面に勢いよく叩きつけられ、下が触れた床の部分にはひびがいたるところに入っている。
アルマは、というと、地面を這っていた。
攻撃は直撃はしなかったものの、羽を一枚えぐり取っていった。羽一枚がなくて足が一本曲がっているアルマは、もう飛行もできず、地を這うことしかできない。
しかし、目に諦めの色はなかった。
読んでいただき本当にありがとうございます!
次回、死ぬのは…………。
「蚊の主人公、面白そう!」「アルマのサバイバルの続きが楽しみ!」とおもっていただけたら次回も読んでいただけると嬉しいです。ブックマークと評価もお願いします!!
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