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02 ステータスオープン!

「ステータス、オープン」


すると半透明のウィンドウが目の前に現れる。


名前:アルマ 種族:イノセント・モスキート


Lv.1


スキル:

吸血 Lv.1 気配遮断 Lv.1 麻酔 Lv.1 モスキート―ン Lv.1


【吸血】

吸血の効率を上げる。また、吸血によって微量の経験値を得る。


【気配遮断】

気配に気づかれづらくなる。


【麻酔】

相手に痛みを感じさせづらくなる。


【モスキートーン】

超高音を発する。精神系スキルの媒体ともなる。


「これだけ、か」


 直接戦闘に関係のあるスキルが何一つとしてない。いよいよ生き残るのが難しくなってきたな。これらのスキルをどう活用するか……。まあ、物は試しっていうし、発動してみるか。


「【気配遮断】【モスキートーン】」


「気配遮断は…実感ないな、俺自身からはなにも変化が感じられない。それに対してモスキート―ンはいいな。音を出してそれがどう反響しているのかがわかる。障害物に沿うように反響するから索敵にも使えそうだ。…まるでコウモリにでもなった気分だよ。」


 とにもかくにもこれで方針は立った。今の俺では他の生き物は殺せそうにない。でも、レベルを上げないと生き残れない。……つまり、吸血で経験値を稼ぐしかないわけだ。


 状況整理は終わった。生き残る道も開けた。あとは、実行するだけだ。


 いつの間にか最初のゾンビはどこかへ行っていた。


 

 数十分飛んでいて分かったことがある。このカタコンベはどうやらダンジョンなようだ。俺の目の前で一度ゾンビが発生した。死ぬほどビビったが気づかれはしなかった。気配遮断のおかげだろうか。


 俺が発見した魔物は全部で5種類。ゾンビ、スケルトン、ゴースト、ネズミ、そして俺、蚊だ。具体的な種族はわからないが俺を軸に考えるとみんな大したことはないだろう。

 それから、一度スケルトンとネズミの戦いを見た。体格差と頑丈さの関係でネズミのボロ負けだったが早急に血液は飲ませていただいた。……正直、結構うまかった。し、経験値も半分ほどたまった。もう一匹分吸えればレベルが上がる予定だ。ダンジョン内で死んだ生物は数十分たつとぼろぼろと崩れてダンジョンに取り込まれるから死体の数が少ないし、そもそもアンデッドばっかりだから血も吸えない。そんな都合よくはいかないものだね。


 それからまた数時間後、やっとお目当てのネズミの死体が見つかった。ようやくだ。ネズミの首元に近づき(ふん)と呼ばれる血を吸う針をぶっさす。


 美味しい。それに快感で体が震える。俺の種族は血を吸うことで快感を感じるらしかった。


『レベルが上がりました』


 途端に頭の中に無機質な声が響く。久々のレベルアップだな。人間時代振りか。


 ネズミを探していた間にすでに【気配遮断】と【モスキートーン】はそれぞれLv.3になっていた。【吸血】もたった今Lv.2になったからいたって順調である。


 んー。さっきから後ろに気配を薄々感じ取ってるんだけど…と思い振り返ると口を大きく開けこちらに手を伸ばして今まさに俺をくわんとするゾンビが目の前まで迫っていた。


「いつかのいたちごっこの再開かよ!…とも思ったけどまだ数時間しかたってないんだよな。おんなじ奴か?」


 すぐに俺は逃げ出して壁の隙間に入り込んだ。レベルが上がったおかげで気持ちさっきより体が軽い。


「レベルが上がったは良いものの効率が悪すぎるな。必要な経験値はこれからどんどん上がっていく。それに対して俺の血を吸う量はこのままだと対して変わっていかないな。これは……方針を切り替えたほうがいいかもな、」

読んでいただき本当にありがとうございます。


アルマが立て直した方針とはいったい何なのか、これからアルマの成長は加速するのか……!?


「蚊の主人公、面白そう!」「アルマのサバイバルの続きが楽しみ!」とおもっていただけたら次回も読んでいただけると嬉しいです。

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