01 蚊、転生する。
初めまして!金木アキです。
この作品を開いていただき、ありがとうございます。
今から始まるのは死体に囲まれた青年の、ちっぽけで、残酷な異世界サバイバル!
【最弱から最強へ】
ありきたりですが、アルマの進化道をどうぞお楽しみください!
それまで暗転していた視界に光が戻る。
「眩しっ」
そうしてゆっくりと目を開け、辺りを確認する……までもなく視界に入り込むナニカ。
「でっっっ!?」
目の前に広がったのは巨大なゾンビの顔面。今まさに俺を食わんと手を伸ばし、口を大きく開けた体勢のゾンビだった。
俺は深く考える暇もなくその場を飛び出した。逃げる。ただ逃げる。しかしゾンビも執拗にアルマを追いかける。いたちごっこだ。
数分追いかけっこを続けた俺はここがカタコンベであることに気が付いた。まわりには大人一人余裕で入れそうな石造りの入れ物が無数にある。しばらく飛んでいると視界の端に石壁が映る。俺は石壁のほうに急いで寄り、そこにあった壁の隙間、そこに入り込む。ゾンビも追ってきて壁をかきむしるが、どうやらこの隙間の大きさでは指を入れることも叶わないらしい。
俺は安堵をし、ゾンビを視界端に状況確認を始めた。
「俺が最後に覚えてるのは死体処理の仕事をしている最中だ。その先はなにも覚えてなくて急にここに来た。で、わかったのは俺がカタコンベにいることと、俺がおそらく虫であるということだけ。………これからどうすっかなあ。」
自分が虫であるということは薄々わかっている。ここまで飛んで逃げてきたという事実と逃げる最中に聞こえた虫の羽音、あれは俺自身のものだろう。
「偶然こうなったのか、誰かの意思のもとでこうなったのかはわからない、その上ここから生きて出られるかもわからない、か。」
しかし、最後の情報、俺はまだそれを確認してない。俺がここから無事に出られる可能性を唯一持つ情報、俺はそれを確認するためこう唱える。
「ステータス、オープン」
その瞬間目の前に半透明のウィンドウが現れた―――――。
読んでいただき本当にありがとうございます。
次回、アルマの生き残りをかけた【手札】チェックタイムです!
果たして、ゾンビを倒すことはできるのか!?
「蚊の主人公、面白そう!」「アルマのサバイバルの続きが楽しみ!」とおもっていただけたら次回も読んでいただけると嬉しいです。




