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17 楽園到着

 平和。あまりにも平和すぎる。魔物同士はじゃれあい程度で争っている様子は見られない。【気配遮断】のおかげか俺にも襲ってくる魔物はいない。


 ダンジョンの外に出られたのかと思うほどの光景だが、この魔物の量を見るにそれは違いそうだ。俺自身詳しいわけではないが、魔物が多く出る場所でもこれほど多くの多様な魔物が集まる場所があるなんて聞いたことがない。


 【モスキートーン】に集中してみると、範囲内だけでも百以上の魔物がいる。


「これはチャンス、かもしれないな。」


 チャンス、それはレベルを上げるチャンス。現在のレベルは9、あと一つ上がれば10となり、進化できる可能性が高い。できなくても、レベルは上げておいて損はない。


 一匹の狼に噛みつく。吸血スキルも上がっているため、三十分ほどで吸いきることができた。


「やっぱりキメラよりは不味いな。大して気持ちよくもない。」


 一度あの味を、吸う感覚を経験してしまうと、これまで当たり前においしいと感じていたものが悪いように感じてしまう。

 一度上がった水準を基に戻すのは難しいということだろうか。


 大した抵抗もなく殺せてしまったので、調子に乗ってどんどんと吸いに行く。狼、熊、ミミズの血を吸っていく。そうして淡々と事務作業のように血を吸ってしばらく後、あることに気づいた。


「魔物の数、減ってなくね?」


 そう、【モスキートーン】にかかる気配の数や、魔物の種類はほとんど入室時から変わっていなかった。


「キメラを倒したボーナスか。熱いな。」


 【魅了の羽音】も常時発動するようにしているため、最初から羽音にあてられているコウモリは魅了にかかり、動けないでいる。そんなコウモリの血を吸う。


「コウモリの血を吸うのは初めてだな。いっつも飛んでるから吸えないし。……やっぱり美味しくはないね。」


 言い伝えではコウモリは血を吸うと言われている。吸血鬼の手下として生み出されたからその特徴を一部受け継いだらしい。

 それが本当なら、俺的にも同じ性質をもった仲間。共食いってことだな。





『レベルが上がりました。進化が可能です。』


名前:アルマ 種族:イノセント・バス


Lv.10


スキル:

吸血 Lv.10 気配遮断 Lv.10 麻酔 Lv.10 モスキートーン Lv.10 魅了の羽音Lv.6 魔獣合成Lv.1


進化:可能


進化先候補:

【チャーム・ハミング】 【ミスティック・ハミング】


〈特殊進化〉

【シャドウ・バズ】:【気配遮断】レベル10

【ニードル・バズ】:【吸血】レベル10

読んでいただき本当にありがとうございます!


次回、二回目の進化です!


「蚊の主人公、面白そう!」「アルマのサバイバルの続きが楽しみ!」とおもっていただけたら次回も読んでいただけると嬉しいです。ブックマークと評価もお願いします!!


毎日18:30に更新中です!

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