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16 選択

『戦利品を獲得できます。選択してください。』


1.【キメラのダガー】 タイプ:武器

 この武器で相手を切りつけると、傷から浸食が始まり、完全に浸食が終わると、心を壊すことができる。


2.【魔獣合成】 タイプ:スキル

 【支配】状態にある生物同士を合成し、合成魔獣、キメラを生み出す。強さは元となった生物の強さに由来する。


 これはもう二つ選択肢があるようで一つしか選択肢はないようなものだな。俺、今蚊なんだよね。武器なんて使えるわけない。

 スキルも欲しいかと言われれば微妙なところだけど……。なにせ禁忌とされていた高等技術。それをスキル一つでできるようになるなんて恐ろしすぎる。


 まあけど、武器を選んだら武器に押しつぶされて死にそうだし、持ってるだけなら害のないスキルの方にするしかないな。なにかの役に立つかもしれないし。


「【魔獣合成】を頼む。」


『スキル【魔獣合成】を獲得しました。』


名前:アルマ 種族:イノセント・バス


Lv.9


スキル:

吸血 Lv.10 気配遮断 Lv.10 麻酔 Lv.9 モスキートーン Lv.10 魅了の羽音Lv.5 魔獣合成Lv.1




 それにしても、キメラに勝てたのはラッキーだったな。なんで急に動きが鈍ったんだろうか。突然キメラの動きが鈍ったのは俺が耳の中に入っていった後のこと。

 考えられることは二つ。


 一つは血を吸った影響。でもこれは考えにくい。他の魔物ではなったことがないからだ。キメラが特殊な生態だった場合に限る。

 もう一つは耳に入った、ということ。俺の【魅了の羽音】は音のスキルである。鼓膜の近くに近づいたことで影響が大きくなった可能性。これも他の魔物で試したことがないから確実ではないな。


「この空間から戻れたら、実験するか」


 そうふと顔を上げると、新しく先へ進めそうな道ができていた。周りを見渡すともうキメラの死体もない。結構長い間考え込んでいたらしい。




 真っ暗な通路を進み、少しすると光のある場所に出た。


「……草原?」


 目に映るのは、見渡す限りに広がる草原。走り回る狼、熊、地を這うミミズ、じっとしたまま動かないカマキリ、青空を飛ぶコウモリ、俺の前には、なんとも平和な光景が広がっていた。

読んでいただき本当にありがとうございます!


次回、この空間は……何?


「蚊の主人公、面白そう!」「アルマのサバイバルの続きが楽しみ!」とおもっていただけたら次回も読んでいただけると嬉しいです。


良いと思ってくださったらブックマークと評価もお願いします!


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