11 効率
光が収束し、消える。ゴーレムは興味をなくしたように踵を返し岩への擬態を再開した。
「………っぶな!!」
アルマは生きていた。間一髪で光線を避け、ゴーレムから離れるように全力で飛行をしている。
「くっそぉ。ちょっと足先焦げたんだけど!なんもできなかったし」
その瞳は悔しさで燃えていた。
覚えてろゴーレム。いつか完膚なきまでにお前らを狩りつくしてやる……!頑張るぞー!
数日このダンジョンをさまよって分かったこと。それは、
「広すぎるな、このダンジョン。カタコンベより探索しづらい。」
道幅がカタコンベより狭い分、道数が多く、迷路のように複雑に絡み合っているため、探索だけで気が滅入る。そのうえ、
「またお前かよ!」
ゴーレムが割と頻繁に出てくる。今の俺に擬態したゴーレムを見破る力はないため避けようがない。毎回命がけで逃走しないといけないから神経をすり減らされる。
狼とゴーレム、そのほかには熊。コウモリ。ミミズ。それからカマキリ。どれもこれもサイズは似たり寄ったりでコウモリいがいはデカい。ちょっとびびる。ミミズとかは少し生理的嫌悪も覚える。
洞窟は薄暗く、壁全体が冷たい光を淡く放っている。索敵が基本【モスキートーン】な俺にはあんまり関係ないが。
狼と熊、ミミズは何とか狩れることがわかった。ずっと吸い続けてると気づいて急に潰そうとしてくるから少し怖いが、何回かに分けて大人しく吸えば安全に狩れる。ゴーレムはさっきの通り逃げるしかない。コウモリは俺と同じく音で周囲の感知をしているらしく、気づかれて襲われるから逃げるしかない。カマキリは外骨格が固いから吸えない。関節部分は吸えそうだが頻繁に曲がるのですぐ潰されそうでできていない。
狼2匹。熊1匹。ミミズ1匹を狩った。がレベルは一しか上がらなかった。
名前:アルマ 種族:イノセント・バス
Lv.4
スキル:
吸血 Lv.7 気配遮断 Lv.9 麻酔 Lv.8 モスキートーン Lv.10 魅了の羽音Lv.3
最近は【魅了の羽音】も常に発動するようにしている。ゴーレム対策である。スキルレベルも上がって一石二鳥!他も上がってきて着実にだが強くなってる。
「【モスキートーン】は10から上がらないな。もう打ち止めなのだろうか」
スキルのレベルは10で打ち止めなのか、それは【気配遮断】がもうすぐ証明してくれるだろう。
問題なく狩れる相手、逃げるべき相手が誰なのかも分かったし、もっと狩りたいんだけど……………。
なにせ全然魔物がいない。このダンジョンの魔物はゴーレムに狩りつくされたのだろうか。というほどにいない。一時間に一体熊か狼かミミズの誰かに会えたら運が相当いい方だ。二時間さまよっていないこともざらにある。
「……………効率が悪すぎるな。どうしたもんか」
その目には強くなりたいという欲望がギラギラと輝いていた。
読んでいただき本当にありがとうございます!
次回、アルマは狩りの効率を変えることができるのか……?
「蚊の主人公、面白そう!」「アルマのサバイバルの続きが楽しみ!」とおもっていただけたら次回も読んでいただけると嬉しいです。
良いと思ってくださったらブックマークと評価もお願いします!
毎日18:30に更新中です!




