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魔道具編⑥



ーーー後日談ーーー


300年を生きる吸血鬼。

不死の魔女アビゲイル・デスペラードが

教祖として君臨するのに時間はかからなかった。


あの圧倒的カリスマ性に

人智を超えた神々しく美しい姿。

魔王を倒した実績。


教祖どころかアビゲイル自体を神と崇める人々が続出。


マリベルは聖女だけに戻ってしまったが

肩の荷が少し降りたようで

笑顔が増え、聖女の本職を全うする。


ほかの魔女たちも教会の神官として就任。


エドとシータの負担も減り、

いつでも隠居する気満々だ。



魔法学園ではリラとエマが中心となり、

魔道具の開発に勤しんでいる。


ドワーフ達をまとめたエマ筆頭に

ミスリルで作った道具に、魔石を埋め込む。


そこにリラが持ち前のエルフの結界技術で

小さな結界を作成し魔力を流し込み、蓄えさせる。


魔道具の安定供給により経済も発展。

ミスリルを集める冒険者。

魔道具を作成するドワーフ達職人。

魔力提供で稼ぐ魔法使い。

魔力の源である糖分は商会が

黒猫印のクッキー&クリームや

シロップでまかなう。

急加速で魔道具が普及していく形が出来上がっていく。

これによりエルデシュタイン領地の御用達商会だった

ルチアのメッセ商会は

この国一番の大財閥と呼ばれる商会にまで駆け上る。




そして




改めて今日は

王都にて


新教祖アビゲイル・デスペラードの

就任祭が開かれる。



国をあげてのお祭りだ。


一般人も大勢あつまり、

パレードまで行われる。


魔女の国は我が国の領土となり、

新たな領主による支援の体制がとられた。


色々な事情であの島国へ辿り着いた

迷える子羊達に手を差し伸べ懺悔させ

救ってきた不死の魔女アビゲイルは

まさしく人々を救う神の宗教理念そのもので

きっとその規模を世界中に広げ

これから多くの迷える子羊を救ってくれることだろう。



パレードは大盛況。


教祖アビゲイル人気はすごい。


「アビゲイル様〜!!」

「新教祖様バンザイ!!」

「キャー素敵!不死の魔女様!!」


それを眺める私達。


「すごい人気だね〜」

「うんうん。初めて魔女に会った時は

まさかこんな事になるとは思いもしなかったね〜」

「ほんと。ヴィオラ様はどこまでわかってて

この状態にまで持っていったんだろ」

「最初から全部ヴィオラ様の手のひらの上かな」

「うーむ。我らが主の思考は読めないけれど」

「間違いないのは」

「ヴィオラ様を信じれば救われるってことだね」

「うんうん」


あれ?それなら最初から

ヴィオラ様が教祖でもよかったんじゃない?


いやぁ


あの人が教祖?


いや


ないね。


ガラじゃないや。



なにやら別の雰囲気で

アビゲイルをじっと見つめる影が横に。


(……ねえ?ゴリラメイドどうしたの?)

(む?)

(あの日からなんだか様子がおかしいよ)

(ああ。魔女が屋敷に来て対峙したが

手も足も出んかったでな。気に病んでおる)

(マジか。シンシアが負けるとこなんて初めて見たかも)

(手を出さんでよく耐えたのう。

出したら死んどったわいあのメイド。)

(まじか……アビゲイル様とんでもないな)

(吾輩の転移に反応するとかむちゃくちゃじゃ。)

(シュガーも捕まえられてたもんね)

(一生の不覚じゃ。吾輩も気に病んどる)

(今日お祭りだからいっぱい糖分摂っていいよ♪)

(無論じゃ!!ふにゃー!!)


たまの休暇はエドに稽古をつけてもらいに

出かけるようになったシンシア。

どうやら打倒アビゲイルに燃えているようだ。

なんでこういう人らって負けず嫌いなんだろね。

休みくらい遊べばいいのに。


「かかっ!おい!ヴィオラ!こっちへ来い!」


「……ワタクシ派手なのは好きではありませんのよ」


パレードの壇上にアビゲイルとともに

立たされる我らがヴィオラ様。


あの二人が並ぶとやはり圧巻だな。



「きゃー!ヴィオラ様〜♪」

「アビゲイル様〜こっち向いて〜!」

「おふたりが!後光が見える!ウヒョー!!」

「神が降臨なされた。あーめん」

「女神はここにいたのだ!!」


もはや神格化した二人。

そしてこの二人。

なにやらとても仲良くなってしまったみたい。


「ヴィオラ!貴様の屋敷に妾の部屋を作れ」


「え〜嫌ですわ」


「なぜじゃ!毎日飲み明かそうぞ!?」


「……お酒はほどほどにしてくださいまし」


「かかっ!小娘じゃのう?妾が酒を教えてやる!」


「お酒ばかり飲むからお肌が荒れるのですよアビゲイル」


「貴様!!……妾の肌が汚いと申すか!?」


「……年相応ですわね」


「ヴィオラ!歳のことを言うのは卑怯ぞ!」


「クスクス……300歳にしてはマシですわね」


「ヴィオラ〜!!」


ヴィオラ様がアビゲイル様をからかっている。

お友達出来ちゃったんだねヴィオラ様。

よかったよかった。


対等にモノを言い合えるような人

多分ほとんどいないだろうから

これはヴィオラ様にとっても

よかったんだろうなと改めて思う。



魔道具作りを始めたら

教会に新教祖様が

爆誕してしまうとは思わなかったが

今回はほんと良い結果になったな。


ヴィオラ様の笑顔が見れるなら

私はまだまだ頑張れる。





さーて、


今夜は


私も


お酒


飲んじゃおっかな♪


ねぇルチアつきあってよ!


おぅ〜任せろ相棒♪


朝までいくぞ☆


飲み明かすぞ〜♪


お〜♪





たまにはハメを外して

夜更かししてもいいよね?






こうして


長いお祭りの夜は


ふけていくのであった








読んでいただきありがとうございます!


もし少しでも面白いな、

続きが気になるなと

思っていただけましたら

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