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魔道具編④


「あらマズイですね」


「黒猫ちゃんについていってしまいましたね」


リラとエマはやれやれと言った表情をみせた。


「ええーーーー!!!!」


「おい?聖女はん?どういうことや?!」


「す、すいません、白状します

あのナミさんのペットの猫ちゃん……

実は聖獣でして……

ヴィオラ様を呼びに転移したのです」


「なんやただの使い魔ちゃうかったんか!?」


「……まさか今頃ヴィオラ様と不死の魔女が

がっつりはち合わせてるってこと?」


「はい……」


「黒猫ちゃんが飛ぶ瞬間にアビゲイルが

後ろ足を捉えていましてのでおそらく……」


あわわ……


「セシル様……あの魔女さんヤバいですよね?

ヴィオラ様とやりあったら……」


「……せやな。屋敷どころか

エルデシュタインの街ごと吹き飛ぶやろな」

「ひぇぇ……!!」


そもそも、人々を苦しめる

魔王を倒すというのが目的だったよね?


魔王より怖い二人が

エルデシュタインの屋敷にいるって……


ああ……


破滅ルートまっしぐら。


どーすんのよこれ……。








一方エルデシュタイン家ーーー



シンシアは身動きが出来なかった。


少し説明をすると


冒険者のランクというのはAからFまでしかない。

Aが1位でBが2位……

ボクシングのランカーのイメージで言うと

王者、チャンピオンがS級。


その当時の1番強い、誰にも負けなかったただ一人に

つけられる称号がS級という特別枠。

その国の冒険者でたったひとりにつけられる王者の称号。

つまり、シンシアは勇者と勇者の娘に敗北するまで

1度たりとも誰にも負けたことがなかった。


だからこそ、負けた次の瞬間に

冒険者としての自分を捨てた。

そして、勇者の娘に心底惚れ込み

これからの自分の生きる意味をそこに見いだしたのだ。





そのシンシアが


動けずにいた。



圧倒的な支配者の貫禄に、


本能で気づいてしまった。


動いたらやられるーーー



やっとの思いで起こした行動は


なんとか絞り出したこの一言だけだった。


「……ヴィオラ様!申し訳ございません!!」


「シンシア!さがりなさい!」


「……はい!」


シンシアにとって、これ程の屈辱はなかった。

模擬戦で勇者と勇者の娘に負けたことはある。

だが、実戦で、しかも一歩も踏み出せずに

負けを認めてしまったのは初めてだったのだ。


(ヴィオラすまん……コレコレこういうことで)

(……わかりましてよシュガー。)

シュガーからここまでの経緯を聞いたヴィオラ。


「シンシア。お茶をお出ししてちょうだい。

丁重にお迎えを。」


「あ〜?お前が教会の連中をよこしたBOSSか?」


「不死の魔女アビゲイル・デスペラード様ですね。

お会いできて光栄ですわ。

こちらでおもてなしさせてもらいます」


「へぇ〜なるほど〜お前も混じってんな?

なんだ?お前こっち側なんじゃないのか?」


「……そうですわね。異世界の血が混じっております」


「そうか、やはり普通の人間じゃないのか。

いいだろう、なら話だけは聞いてやる」


「どうぞ。お紅茶はお嫌いではなくて?」


「ああ。苦しゅうないぞ。」


(シュガー。ワタクシをいつでも

魔女の国へ飛ばせる準備だけしておいてください)

(わかった。合図だけしてくれたら転移させよう)



こうして最強すぎる悪役令嬢と

最強すぎる不死の魔女との

恐怖のお茶会は始まった。










こちらはまた魔女の国の私達サイドーーー



「ヴィオラ様がこちらに来るまで待つしかないですね」


「まいったなぁ。ヴィオラ嬢も負けず劣らず聞く耳

持たんからな。ちとどうなるか想像つかんわ〜」


「うちのアビゲイルもです……」


「魔女はんらも大変ですな〜」


「……はい。」


1番長生きしているアビゲイルこそが

この魔女の国の魔女の象徴であり、

実力共に間違いなく最強の存在。


「なんとか穏便に済ませたいです……」

嘆く聖女。


「私たちだってそうです。

ただアビゲイルだけは何百年も人間とやりあってます。

実際過去に人間と戦争にまで発展しています。」


「こちらに戦闘の意思がないことは

全力でアピールしたつもりです。」


相当古くからの因縁が人間と魔女の間にはあるようだ。


まいったね……


「どうしますか?いちど船に戻りますか?」

「いや、ヴィオラ嬢がここに転移してくる

可能性がある以上ワイら動けんわ」

「そうですね……」


その次の瞬間




バチバチバチ……!!!!



何かが光り輝いた。


うわっ!!



なんだ?



「ワイから離れんようにな〜♪」

きゃ〜王子様〜ナミを守って〜♪


なーんて、しばらく怖い魔女さんが

いなくなってたから油断していた私。


「ヴィオラ様!!」


セシル様からスっと離れる私。


光とともに現れたのはヴィオラ様。


「ヴィオラ様だ!」


転移してきた!


とともにさらに



バチバチバチ……!!!


同じく不死の魔女アビゲイルも現れる。


うわ!!

帰ってきた!!!


「かかっ!」


「……みんな無事ですの?」


「は、はい!」


シュガーは居ない。

ヴィオラ様を送った時点でおそらく魔力切れ。

シュガーがいないと脳内チャットが使えない。




「……さて、なぜ戦わないのですか?」


ヴィオラ様!!??


やる気満々だーーーー!!!!


「おいおいマジかヴィオラ嬢」

呆れるセシル様。

「ヴィオラ様!お待ちください!

戦闘の意思はありません!

教会は魔女様へ協力を求めています!」

必死に止めに入る聖女。


「黙りなさいマリベル!」


「……ひっ!」



あー



やっぱやるんだね……









次回



最強はどっちだ?



伝説の勇者の娘にして最強の悪役令嬢ヴィオラ様



VS



魔王殺しの吸血鬼、不死の魔女アビゲイル!









FIGHT!






読んでいただきありがとうございます!


もし少しでも面白いな、

続きが気になるなと

思っていただけましたら

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