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異世界転移編④


「う、うわぁ!!」

「……すんごい!お人形さんみたい!!」


最強すぎる悪役令嬢こと

ヴィオラ・エルデシュタインを目の当たりにした

私の両親は気持ちのいい

最高のリアクションで出迎えてくれた。


「……初めましてお父様お母様。

ナミと仲良くさせてもらってますわ

ヴィオラでございます」


手土産(私のお金で買ったやつだが)を渡しながら

優雅に微笑むヴィオラ様。


でも実際こういうお作法させたら

さすがは貴族令嬢。サマになるよね。


「す、すいませんき、汚いところですが……」

「ど、どうぞお上がりくださいますん……」


ウケるw


ママはすき焼きを作ってくれた。


いいチョイスだよさすがママ。


日本の最強の鍋を楽しんでもらったあとは

パパママも一緒になってジ〇リ映画を観る。


「……なるほど。

答えを出してしまうのではなく、

あえて曖昧にすることで観た人間それぞれに

考えさせるというお話なのですね。

とても素敵でございましてよ」


さすがヴィオラ様。

日本を代表するアニメ映画を観た感想が

初見にも関わらず解像度が素晴らしい。

この人やっぱり天才なんだな。



私の部屋に行くとこれまた

日本を代表するテレビゲームで遊ぶ。

横スクロールアクションゲームに

カートでの競走。


「……なぜキノコを食べただけで大きくなるんですの!?」


「く、くるまは馬より扱いが難しいですわ……!」


なんやかんやめちゃくちゃ楽しんでくれている。


「クスクス……ナミ全然上手じゃありませんのね」


ゲームまでも初見で

私に勝つヴィオラ様。

バケモンかこの人。


「デザートよ〜」



ママが夜食に持ってきたのは練乳いちごパフェ。


ママ、あなたチョイスが最高。


当然シュガーは狂ったようにむしゃぶりつく。


「ふにゃー!ふにゃふにゃー!!」







翌日からはエンタメを中心に案内。


音楽や演劇みたいなものはあちらにもある。


なるべく娯楽を経験してもらおうと


オシャレなショッピングモールから案内。


服や雑貨を楽しそうに見るヴィオラ様。


シュガーはクレープに夢中。


「ふにゃふにゃ!しゃーっ!!」





続いてテーマパークへ。


ジェットコースターから

お化け屋敷

観覧車まで目一杯遊んだ。


シュガーはソフトクリームを舐めまわしている。


「ふごふご!ふにゃー!!」



ヴィオラ様との日本デートの時間は

とても楽しくあっという間に時間は過ぎ


ヴィオラ様も初めて見る異世界を

心ゆくまで堪能してくれた。



そしてーーー








時は来る。





私の部屋にて


魔力の溜まったシュガーが満足そうに言う。


(うむ。いつでもいけるぞ)




転移の準備ができてしまったのだ。







決断の時だ。




私はとっくに答えを出していた。




しかし、


私が選んだのは


異世界でも


日本でもなかった。





「……さぁ、ナミ。あなたが決めるのですよ」


(うむ。どんな選択をしても責めやせん)


「……はい。ヴィオラ様」



ヴィオラ様の前に跪く私。


「私は」




「ヴィオラ様。これからもずっと

……あなたの取り巻きでございます」



異世界でも日本でもなく。


私が選んだのは


この


ヴィオラ・エルデシュタイン侯爵と

共に行くという道。



もはや

場所ではなかった。


心底惚れたこの方のそばにいれるのならば


そこが日本だろうと


異世界だろうと


はたまた地獄の果てだろうと


関係がなかったからだ。


「……わかりましたわ。ナミ。

あなたのその覚悟にはワタクシが必ず責任をもって

応えると約束しましょう」


「ありがとうございます!ヴィオラ様」


手を差し出したヴィオラ様。


私はその手の甲に


そっと口付けをする。


忠誠の証。


「……さぁ、行きますわよナミ」


「はい!」




光に包まれる私達ーーー




後悔なんてない。

この人のためなら

命を賭けられる。



自分より大切に思える存在に

初めて出逢えたのだから。







ーーー数日後


エルデシュタイン家では

元気に走り回る影がひとつ。


「おい!シュガー!待つでありんす!

お前魔力高いのあたいにはバレてるでありんす!」


「にゃー!」


シュガーを追いかけ回すリーベ。


魔力は何かしら理由つけてるだけで

ほんとはただシュガーと遊びたいだけのリーベ。


「……クスクス。騒々しいこと。」


にこやかにそれを眺めるヴィオラ様。


そこにお紅茶を運んできた私。


「ヴィオラ様お紅茶です。」


「ありがとうナミ。」


「今日の茶菓子は練乳いちごクレープです♪」


「……!!ナミあなた。」


「はい!」


「……褒めて遣わしますわ」


「ありがとうございます!!」



今日もエルデシュタイン家は


優雅なお紅茶タイム。









ーーー日本の


私の部屋の


テーブルの上には


一通の手紙。





お別れではない


感謝の気持ちをつづった手紙。






⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆

パパ、ママ。

ナミを二人の子にしてくれてありがとう。

ここまで育ててくれてありがとう。

私は二人の子としてこの世に産まれて幸せです。

二人とも、お身体大事にしてね。

これからもずっと、ずっと、

パパとママを愛しています。

ナミより

⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆











読んでいただきありがとうございます!


もし少しでも面白いな、

続きが気になるなと

思っていただけましたら

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