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異世界転移編①


魔王の進軍を許した隣国の民は

城から逃亡し少し離れた隣の街へ避難。


ここには街を囲う大きな城壁があるため

隣国の人々はなんとか避難することに成功。

城壁の門さえ守れば攻め込まれる心配もなかった。


今、この城壁の門を守っているのは

応援に駆けつけた剣聖スカーレット。


魔物が現れると得意のぶった斬り能力で魔物を一掃。


全てをぶった斬るこの能力の前に

魔物は恐れおののき、

街に攻めてくることはほぼなくなった。


剣聖の活躍によりなんとか被害を

これ以上増やさないようにはできたが

占領された城を魔王から奪い返すことは出来ず

膠着状態を保つことに。


「……たまに来る魔物を薙ぎ払うだけの

簡単なお仕事です。あ〜つまらん。

ヴィオラしゃまに逢いたい……とほほ。」

推しに逢えなくなってしまった剣聖。どんまい。


その魔物に占領された城はいつしか

【魔王城】と呼ばれることになる。






エルデシュタイン領ーーー


今日は流行の最先端でもある

魔法都市の街のカフェでお茶。

オシャレ最先端でもある国内最大の

魔法学園を要するこの街も今では我が管轄。



「侯爵様だ!」


「領主様ですわ!素敵〜」


国内最強の大貴族となった我が主は

エルフの結界がある中では

あの悪魔のオーラを解き放たなくなったので

領民たちもあまりビビらなくなった。


当然ヴィオラ様信者は急増。


こんな綺麗で可愛いお嬢様が

国からも1番信頼される大貴族の領主なのだ。


あの品行の悪ささえ取り除けば

そりゃぁもう憧れの的になるのは必然。


侯爵爵位を賜ったり領地が拡大したことにより

従者や部下、配下に置く組織も

はるかに多くなったヴィオラ様は

もう私なんかの手の届く

存在ではなくなってしまったかもしれない。

でも、取り巻きモブとして

横に居させてくれるだけでもはや私は幸せだった。





(つまり吾輩の得意能力は【転移】じゃ。

人ひとりくらいならマーキングしてある場所に

瞬時に飛ばすことができる。)


シュガーは行ったことある場所なら

自分もしくは人ひとりを、飛ばすことができる。


教会の危険が無くなった今自分の能力を

私とヴィオラ様にだけは明かしてくれたのだ。


シュガーの言う神界とは俗に言う幽世のこと。

死んだら行くとこだね。


ここにはさすがに生きたまま人は飛ばせない。

自分は行けるらしいが。


行ったことない異世界にももちろん飛ばせない。

ここが現世で異世界は常世、神界は幽世てとこか。

私からしたら今いるここが常世になるのだけど。


そして、この転移能力を応用したのが

勇者候補召喚だったわけだ。

例によってリスクが高すぎるため

廃止となった忌まわしき召喚。


人を飛ばせるとは言っても

1度使うとほぼ魔力は空っぽ。

戻ってくるのは別なので一方通行。

滅多に使うことはない。

よほどの場合の緊急手段として使える技だと

シュガーから私達に説明された。


さて、


例の崩壊した教会本部。

恐ろしい戦場になってしまったので

建物自体が半壊しているが

ここが今

修復も取り壊しもできず困っている。


この元教会本部の視察が

今日のメインだったのだが、

それはそれは

禍々しい雰囲気を放っていた。


これを私達は霊峰で見たので知っている。


空間がねじ曲がったような、

蜃気楼のような空気の屈折。


そう、GATEができてしまったのである。


エルフの結界により何も起きていないが

立ち入り禁止区域として厳重に警備されている。


「これはこれは領主様」


警備の衛兵が日夜監視を続けている状態。


つまりシュガーにじっくり見てもらおうというわけ。


ヴィオラ様と私とシュガーだけが中へ入る。


(どう?シュガー何かわかる?)

(ふむ。どこかに繋がっているのは間違いないが)

(勇者候補が出てくるか魔物が出てくるか……)

(中途半端に召喚の儀をしてしまったため

不安定な状態じゃの。

正直危険すぎてどうにもできん)


エルフの結界で無理矢理塞いでいるだけ。

「……今は手がつけられませんわね」


結局できることはなく、

撤退することに。


この空間の向こうから

イケメン王子か可愛い天使でも現れないかしら?

なんとなく異世界あるある妄想をしていた私は

ふと空間の中に見覚えのあるものが見えた気がした。



あれ?なんだろ?


近づく。なんだっけこれ。





(ナミ!なにをしておる!!)

「……ナミ!危険ですわ!!離れなさい!!」


2人の声が聞こえたと思った次の瞬間

光が私を包む。


うわ!眩しい!なんだこれ!?


(ナミ!!)

「……ナミ!!」


この光に包まれる感じ……


これにもなんだか身に覚えが


なんだっけな……


しかし


私はそのまま意識を失ってしまった。













ーーーー翌朝目覚めた私



「ん〜?」


いつも通りの私の部屋だ。

リビングへ降りる。

朝のテレビニュースがBGM代わりに流れながら

ママがトーストを焼いている。


パパは今日も疲れた顔で新聞を見ている。


「おはよう〜」

「ナミさっさとご飯食べちゃって〜」

「はぁ〜い」

「また昨日も遅くまでアニメ観てたんだろう?」

「アニメが深夜にやってるのが悪い」

「……まったく。進路はどう考えてるんだ?」

「まだ1年あるもん」

アニメやゲームの制作関連の仕事がしたいと

思っていた私はそういう専門学校に行くか

もう就職してしまうか悩んでいた。

どうせ友達も居ないしね。

さっさと就職して

深夜にアニメ観ても怒られないように

早く自立したいなと考えるようになっていた。

そんないつも通りの日常の朝。









あれ?




ん?



あれれ?!!!




エルデシュタイン家は??!!


あれ?


ここ


家じゃん!


テレビもパソコンもある!!





え?


エルデシュタインのみんなは?


え?


夢だったのあれ??



それとも



もしかして










また



転移したーーー?








読んでいただきありがとうございます!


もし少しでも面白いな、

続きが気になるなと

思っていただけましたら

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