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教会編④


これが


伝説の勇者……


すごいよ


涙でもう前が見えないくらいだったが


私はきっとその伝説の姿を


忘れることはできないだろう…





「マリベルちゃん〜回復を切らさないで〜」


「……は、はいっ!!!」


婦人の口が動いた!?


神官達の放つ魔法が

私たち3人の方にも飛んできたのは


そのすぐあとだった。


うわぁぁぁ!!


ラファエルに勝るとも劣らない


防御壁が私たちを包む


婦人が魔法で、防御壁を展開したのだ!



婦人の口を塞いでいたのはラファエルの魔法で


私達の身体を動けなくしているのは


ミカエルの結界ということだったわけだ。


私達3人と侯爵を回復しつづけるマリベル。


「やってくれたな!!聖女マリベル!!!」


怒りに震えるミカエル!



ドドドドドド!!


うわぁぁぁ!!!


残りの神官を倒しに動き出した侯爵。


だがもう明らかに動きが鈍っている。


当然だ。いくら傷を治しても


一体何回死にかけたんだ。


とっくに限界なんて超えているはず


そして、こちらもわかる。


マリベルの魔力が尽きる……


婦人の防御壁でギリギリ耐えたが


これも破られるのも時間の問題だと。




「まさかラファエルがやられるとは……

だが、もう限界でしょう……

貴様ら全員殺して!このまま

勇者候補召喚の生贄にしてやる!!!」


ミカエルが回復しているマリベルを狙う!!


ヒョイッ


突然マリベルはミカエルの手を捻って


ミカエルの身体は宙に舞った。


ドスン!


え?


例えるなら合気道?


みたいな動きでマリベルが


ミカエルを投げ飛ばしたのだ。



「……な、……?貴様!?マリベル?」


え、マリベルそんなことできたの?


てか、なんで防御壁の外に行ったの?


あれ?防御壁の中にもマリベルがいる。


え?


よくみたら


マリベルが、2人いる


え?


マリベルあなた分身の術つかえるの?


ん、



……まさか!





ぎゃあああ!!


周りの神官達が何者かに

一瞬で急所を貫かれて次々と倒れていく。




さらに私達の周りに何重にも防御壁が張られ

さらに別の結界が張られる。


「な、なんだこれは!!??」

ミカエルが理解できないと周りを見る



すでに神官達は

侯爵ともう1人の力により

あっというまに全滅。




助かった……

ヘナヘナと私はもうその場で座り込んでしまった。



「な、なんだ貴様ら!!」


ミカエルは叫ぶ


マリベルの姿に擬態したそれは

にやりと笑う。


「やだ。私聖女マリベルですよ。教祖様♡」


後ろから現れた燕尾服の執事が言う。


「私の防御壁も捨てたもんじゃないでしょう奥様」


「あらあら〜さすが先生〜とても素敵ですよ〜」


その横にさらに結界を張った者が。


「もう逆にここに誰も入って来れないように

してやったでありんす!きゃきゃきゃ!」


神官たちを全滅させたそのマッチョゴリラメイドは

侯爵に肩を貸し、こちらに戻る。


「神官全員片付け終わったのでございます」


侯爵はそのメイドに向かって


「腕をあげたね。さすが僕が見込んだ家庭教師だ」


「……!もったいなきお言葉!光栄でございます!」


毅然と立ち振る舞う。



(間に合ったの。)

いつの間にか、私の横には

いつものゴスロリ少女が。


(どうやってみんなを呼んだの?)

(1度神界に帰ってまたすぐ来ただけじゃ)

(……もう!シュガーのいじわる!)

(全魔力使ったのじゃぞ!

帰ったら大量のクリームを所望するぞ)

(お腹はち切れるまで食べさせてあげる……!)

(くく。しかし、やつら最初から

すぐ近くの魔法学園の生徒会室?

とやらで待機しとったわい)





「ラファエルも、神官も、全滅……

な、なんだ貴様らは……!!」


いいね。教祖さん。


ここは貰うよ?

いいよね?みんな?




私は叫ぶ!




「わたしたちは!


最強すぎる悪役令嬢の!!


……取り巻きです!!!」









ーーーコツン


ーーーコツン


「……そうですわね。

ワタクシがあなたを拾った

最初のきっかけはそれでしてよ?」



ーーーコツン

ーーーコツン


「初めてお会いした時ナミ。あなたは

"悪役令嬢"とワタクシのことを呼んだのです」


ーーーコツン

ーーーコツン


「なんという痛快な名前。

すぐ気に入りましたわ。


【悪役令嬢】


なんとワタクシに似合う名前でしょう……」


ーーーコツン

ーーーコツン


すでにミカエルは腰を抜かしている。



「うわあ……あぁ!!で、でた……」


「すまんね。ヴィオラ。親の尻拭いをさせて。」


「……何を仰いますか…お父様、お母様。」


扇が閉じる。

ピシッ!


「…………お見事でございました!!」



ーーーコツン

ーーーコツン


「お、おい、待て…」


コツンーーー


コツンーーー


「誰に!何をしているか!!

わかっているのか?」


ーーーコツン

ーーーコツン


「神への反逆だぞ!!!」


ーーーコツン

コツンーーー



「やめろ!!おい!!勇者の娘!!!」




……ゴキイイイ!!!!ーーー


ミカエルの顔面がへし曲がる。

その悪魔のごとき拳は

あまりの速さに雷鳴をともなって

放たれる。


ピシャアアア!!!

ゴゴゴドォオオオ!!!


恐らくすでに意識も飛んだであろう

その一撃にくわえ

崩れ落ちたミカエルを

そのまま足で踏みつける。


メリィッ!!




世界が信仰する教会の

教祖の頭を

踏みつけたその悪魔は

一瞬の静寂の後

高らかにこう言い放ったーーー





「……無礼者!!誰が勇者の娘か!」


「ワタクシの名は悪役令嬢!

ヴィオラ・エルデシュタイン!

それ以外の名で呼ぶことは許しませんわ!」






数百年もの教会の歴史に

終止符をうったその悪魔の

最後の一言はこうだった。







「ワタクシ……神に祈ったことはございませんの」





ドドン!!






読んでいただきありがとうございます!


もし少しでも面白いな、

続きが気になるなと

思っていただけましたら

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