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教会編②


教会本部は魔法学園のある魔法都市にある。


国は騎士で教会は魔法使いが基本である。


「今回、勇者候補の召喚に関して

詳しい話を聞きたいとのことで

ミカエル様からのお許しが御三方にだけ出ております。

必ず門外不出を約束してくださいとのことです」


案内役のマリベルとともに教会本部へ向かう

エルデシュタイン侯爵夫妻と私。そして


(あんだけ教会嫌がってたのになんで着いてくるの?)

(嫌な予感がするでの。

吾輩幻影出さなければただの猫である)


教会に入ったら完全に猫としてカバンに隠れるそうだ。

ゴスロリ少女の幻影を出さなければ

魔力を感知されることもないらしい。


「病気のほうはいかがですか?」


「ああ。少しマシになったからね。

なので今回教会へ打診したんだよ。」


「そうですか。お大事になさってください……」


「あらあら〜マリベルちゃんは優しい子ね〜」


「そ、そんな私なんて」


マリベルが婦人を見る目が熱い。


「本来なら侯爵婦人こそが

聖女になられるお方だと

ずっと思っておりました。

お会いできただけでもう光栄です……!」


そうか。マリベルからしても憧れの人になるのか。


「同じ光魔法でもちがうの?」


「光魔法自体は同じなのですが

婦人はそれにプラスでスキルを持っています」


「【聖域】っていうスキルなのよ〜」


光魔法を広範囲で展開するスキルらしい。


なるほど。そんなの展開しながら

無敵モードで旦那様が

魔王をぶん殴って倒したのね。

もはやちょっとずるいくらい強いな。


「もう歳でね〜いまは建物1つくらいしか

範囲が広げれなくて〜困ったわ〜」


冒険者ギルドであの時見たやつですね。

「え、普通にすごいのでは?」


「あらあら〜昔は街ひとつ覆えたのよ〜」


結界じゃねえか。

むちゃくちゃな規模だ。

さすが勇者様。


「す、すごいですぅぅ〜♡」


目がハートマークになっているマリベル。


カワユスカワユス!!


「旦那様のスキルはなんなんですか?」


「僕のスキルは【心眼】といってね。

少し先の未来が視えるんだ。

でもだいぶ衰えたんだよ。

昔は数分先までいけたが

今は数秒先くらいしか視えない」


未来視か。とんでもないな。


改めてこの勇者二人の強さを理解したのと

この二人の娘にして

あのお方の強さに納得してしまう。


「……着きました」






ーーー教会本部。


女神信仰のこの教会はこの国のみにとどまらず

世界中のほとんどの人間が

この宗派に属している。

規模が世界レベルなのだ。


そしてこの国にこの教会本部があり、

勇者候補召喚が行われているのもこの国。

召喚自体は王都でやるらしいが。







「お久しぶりですね。エルデシュタイン侯爵夫妻」


教祖ミカエル。


この方が教会のトップ。

何か見覚えのあるような見た目。


若く見える……


相当な歳のはずだが……


あ、

そうか、

この教祖。

エルフ族だ。

耳を隠しているがわかる。

ついこないだエルフ見てるからね。


横にいる神官はラファエル。

世界一の魔法使いと言われている男。

教祖ミカエルに仕える最高神官。

私を召喚した時に居たやつだから

こちらも見覚えがある。


「あと、あなたが、ナミさんですね。

不運なスキル無しでありながら

神の御心により勇者の元へたどり着くとは

まさにこれも運命。

女神の加護の成すところでございます」


さっさと捨てただけのくせに。よく言うよ。


「僕達は勇者候補召喚の危険性を理解している。

今回は召喚に伴う危険を緩和できないか、

僕たちの力が役に立たないかという話だ。

ぜひ、詳しく聞かせて欲しい。」


「ええ。現状をよくわかってらっしゃる。

さすがですね。」


なんだ……


思ったより話が通じそうじゃないか。


友好的でよかった。


心配しすぎたかな。


「なんの真似だ!ミカエル!!」


え?

突然侯爵が立ち上がる。


……?


……!


あ!


何かしら未来を見たーーー?



「ん〜ん〜!!」


口を塞がれた動けない婦人と


私の身体を包み拘束する光。


「……ミカエル様!!??」


マリベルも立ち上がる!


……!


動けない!


何か魔法をかけられた?


侯爵はなんの躊躇もなく、


ミカエルの横にいるラファエルに向かって突進しだした!


世界一の魔法使い?!


あいつがなにかしたのか?


「とまりなさい。エルデシュタイン侯爵。」


口を塞がれたら魔法使いは何も出来ない。

詠唱が出来ないからだ。

魔法使いの誰もが知る弱点。

婦人の口は塞がれ、私をも拘束する。


私と婦人を見て止まる侯爵。


「……くっ!」



すぐに理解した。


私と婦人を人質に取られたのだ。


「ミカエル!きさま!やめろ!!!」


次の瞬間


ラファエルの杖から放たれた


光の矢が侯爵の体を貫く。



……!!


……!!



その場で倒れる侯爵。


わああああ!!!


「エルデシュタイン侯爵夫妻……

残念です……あなた方は知りすぎました……」


マリベルが叫ぶ!


「ミカエル様!!?なんということを……!!」


「マリベル……よく連れてきてくれましたね。

このバカ共を。」


「そ、そんな……ミカエル様……!!」




罠だった。


やられた。





絶体絶命。



完全な破滅ルート突入だ。



私なんかに出来ることはない……




これは……




ゲームオーバーだ……








読んでいただきありがとうございます!


もし少しでも面白いな、

続きが気になるなと

思っていただけましたら

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