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勇者候補VS魔王編②


ここはナミたちが住む国から海を渡った隣の国。


この国は今、疲弊しきっていた。


原因は


ーーー魔王。


魔物達を統率する魔王が現れ、


人間と魔王の戦争が留まることなく繰り広げられている。


戦争は一進一退の互いに譲らぬ戦況。


前線で魔物を抑えているものの、


突破され街に魔物が突入すれば


一般の街の人にはもう抗うすべはない。


国。冒険者。教会。


一丸となって魔王との戦争に挑み続けていた。




そしてーーー


隣国から救世主の到着である。




この国の城についに現れたその男は


教会により召喚された勇者候補。


【神速】のアキレス。


「勇者候補様が来たぞーー!!!」


ウワアアー!!


ワアアー!!


一気に高まるボルテージ。


国を上げての魔王討伐軍が編成され


ついにアキレスは魔王討伐へ向かう。



「神速はん〜すごいで人気でんな〜♪カリスマや」


「ここまで案内助かった。ウェストレイク卿」


「勇者候補はんは世間知らずやさかいな〜

海を渡っての移動もそら大変やで♪」


「あとは任せてくれ。必ずや魔王を倒して帰る」


「次会う時はあんたが勇者や。頼んまっせ♪」


案内役になったセシル・ウェストレイク公爵と


ここで勇者候補とはお別れ。



「いやぁ【神速】のスキルはえげつないなぁ。

最初は剣聖と賢者に

火力的に遅れを取ってたらしいけど

早く動けるっていう強さだけかと思ったら……

【成長速度】までが早いんやってな。

まぁあれなら魔王とやらも倒してくれはるやろ。」


脅威の速度で【レベルアップ】をした

勇者候補【神速】のアキレスは

世界中の期待を一身に背負い旅立った。



ひと仕事を終えたので


「この国の美味いもん食うたら帰ろか〜♪」


セシルは気楽に帰ろうとしていたが


予想外の人物と出会う。


「やぁ!セシル君!ご無沙汰だね!」


後ろからセシルの肩を叩く声。


「……!!」


…?!後ろ取られたやと……!!??


従者も周りにいて、

ワイが真後ろ来られるまで

気づかんなんて……!!!


「……ナニモンや!!」


瞬時に剣を抜き間をとる。




振り返った先にいたのは


熊ほどもある大男。


隣にはニコニコした婦人。


「あらあら〜まぁまぁ〜、

セシルちゃんびっくりさせちゃってごめんね〜」


「はっはっは!元気そうだね!」


「……なんや、アンタらかいな」


「あらあら久しぶりねぇ〜男前になってるじゃない〜?」


「なんでこんなとこ来てはるんでっか?

病気療養中って聞いてまっせ?」


「あー。内緒だ!僕はエド。ただの旅人だよ」

「私はシータよ〜それ以外の名前で呼んではいけませんよ〜」


エルデシュタイン侯爵と侯爵婦人は

昔からこの調子でワイをからかってきよる。


「今さら魔王倒しに来たなんて言わんのでしょ?」


「ああ。ただの旅人だからね!」


「あらあら〜もう現役じゃありませんからね〜」


「ほなどないしたんでっか」


……ああ。


気づいたワイは人払いをする。


従者を先に帰らせてワイは夫婦との食事の場を作る。




「ヴィオラちゃんとはもう会ってないの〜?」


「こないだ王都の晩餐会で久しぶりに会いましたよ」


名物?の麺料理とやらをすすりながら。


「ヴィオラちゃんとまた遊んであげてね〜」


「もう子供やないんやからそんな昔みたいにいきまへんわ」


「あらあら〜」


「そもそもアンタらが領主をやってへんから

あの子領地出れんくなってもうて

婚約破棄なってもうてるんやで?」


「はっはっは!そうか!すまんな!」


まったく……叶わんわこの二人は……


「……ほんで」


「病気療養のフリまでして何をしてはるんでっか?」


「調べ物さ!召喚やGATEについてね!」


「……ああ。この国にもGATE出来た言うてましたわ」


「小さいGATEだったのでもう確認終わったのよ〜」


「……さいですか。なんや教会と仲悪いんでっか?」


「そうだね!魔王より嫌いだね!はっはっは!」


「……大声で言いなさんな…」


「またこれから国に1度帰るんだが

よかったら一緒に帰国するかい?」


「いやぁ……ワイとおったら目立ちますぜ?」


「そうね〜セシルちゃんも偉くなっちゃったのね〜」


「アンタらも身分隠して旅しとるんでしょうが」


「そりゃそうだね!はっはっは!」


「変装してるつもりみたいやけど

そら見る人見たら即わかりますよ

アンタらこそ有名人やねんから」


「あらあらまぁまぁ〜そんな昔と変わらず

若くて美しいだなんて〜セシルちゃんたら〜」


「そういう意味ちゃいますよ……」


「ええ〜??」


「……いやすいまへん。若くて美しいです……」


「まぁまぁ〜セシルちゃんお上手になったわね〜」


「いやぁでも普通にワイの後ろとるとことか……

実際何も衰えてないと思いますけどね?」


「はっはっは!もう20年前には勝てんさ!」


「そうでっか?

全然……

アンタらふたりが20年前、

当時の魔王を倒した時と遜色なさそうでっせ?


……あの最強令嬢も含めて

アンタらどないなっとるんよ。

ほんま怖いわ……"伝説の勇者"の一族は……」


「セシルちゃん〜、シーよ〜、声が大きい〜」

「はっはっは!」


勇者候補として召喚され、

魔王を倒し、伝説の【勇者】となり

その功績から侯爵を爵位し

国で3番目の大きさの地の

領主になったこの勇者2人は

今や一人娘に領主権限を渡し、

世界中を旅しているという。






「何を企んどるんだか……やれやれですわ」










読んでいただきありがとうございます!


もし少しでも面白いな、

続きが気になるなと

思っていただけましたら

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