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霊峰魔物討伐編⑤


ヴィオラ様との至福の時間を謳歌していた

剣聖スカーレットに呼び出しが来る。


GATEでの

結界の番人との交渉に

てこずっているらしい?


「私は!ヴィオラ様の護衛があるので行けません!」


「行きなさい。ワタクシも段取りしてから後で向かいます」


「はい!仰せのままに!!」


(ちっ、せっかくのヴィオラしゃまとのランデブーを。

聖女もあのS級冒険者もなにをしている!)





そして噂のGATEとやらに到着。


「大体人間の方が約束を破っているんだから

あたいら言うこと聞く必要ないでありんす!」


喚いている小さな女の子。これがエルフか……。


「剣聖。王都の権力で

契約に力を貸して欲しいのでございます」



はるか昔、


魔界とこの世界が繋がってしまった。

GATEと呼ばれたその扉から大量の魔物が押し寄せた。

その中から魔王と呼ばれる者も現れ、

人間と魔物との戦いは激化する。


エルフは長寿であり、結界を張るのが得意。

この霊峰に現れたGATEを結界で塞ぎ

この地を守る番人として当時の王国と

契約を結んで今に至るのだそうだが……


「物資も食材もなんも持ってこなくなったでありんす!

あたいらが生活するのに困らないようにするという

契約だったのを反故にしたのは人間でありんす!」


「……なるほど。

それで結界を維持することに反対しているわけか。」


「教会に頼んで保護してもらうようにはからいます。」


「何が女神だ!神に祈ってもハラふくれねーだろ!」


断固拒否。


「こちらの領主であるマスタング伯爵から

物資の提供を約束させましょう。」


「あいつら前に話をしたぞ!そしたら何のことか

わからんなど言って追い返しやがったでありんす!」


わー、伯爵何してんのさ……


「わかった。王都からの物資提供の契約をしよう。」


「約束破った国の連中なんかと

もう契約しないでありんす!」


一向に話は進まない。




「魔物が暴れ回っててはあなた方も困るでしょう」


「あたいら元々、魔物でも、人間でもない!

どちらかに肩入れする必要もないでありんす!」




伯爵も到着。


「待ってくれ……いきなり砦に現れて

食べ物をよこせ物資を提供しろと、

暴れ回ったんだぞ?魔物にしか見えなかったんだ

そりゃなんのことだと追い返すだろう!?」


全てが噛み合ってない。

領主も教会も国も拒否されては

話が進まない。


このエルフは5人ほどでこの地を護っていたらしいが

人間が協力しなくなったからと

結界の維持をやめてしまった。

結界の維持にも当然魔力が必要。


エルフ族の言うことも正直わかるが……


こちらがなんとか歩み寄ろうとするものの

もはや聞く耳をもたない状態。


まいったなぁ……


(ナミ。クッキー&クリーム持っておろう)

(あ、魔力の源が糖分なのはエルフも同じ?)

(同じじゃ。それで交渉してみよ。)

(やってみる!)


このエルフは名前をリーベというらしい。


「まぁまぁ、リーベ。これでも食べて機嫌をなおして」


私はおそるおそるクッキー&クリームを差し出す。


「美味そうでありんす!イタダキマース!」


奪い取るとその場でムシャムシャと食べだした。


「うんまぁぁあ!!

なんじゃこりゃぁぁあ!!!」


うお、いけそう……。


「……は!いや、こんなもんだけで契約するか!」


ちょっと揺らいだのにな……残念。


為す術がなくなってしまった。



「無駄でありんす!

お前らなんか魔物に喰われてろ!

もう人間とは契約しないでありんす!」


くそ、ダメか……


諦めかけた


その時








ーーーコツン


ーーーコツン


来た。


来てしまった。


最強の悪役令嬢


ヴィオラ・エルデシュタイン侯爵令嬢!!


シンシア筆頭に全員が道を空け、両脇に控える。


「ヴィオラ様、御足労頂き申し訳ございません」


「会長〜あ、いや、ヴィオラ様すいません〜」


「ヴィオラしゃま!!!うおおおお!!

これこれこれ!この威圧!!これよ!!!

うひょおおおお!!!」

声出ちゃってるよ?スカーレット。


ヴィオラ様の両サイドには執事とクロウ。


……あ、本物のほうだ。


「……それがエルフ族でして?」


圧倒的な闇を纏い現れたヴィオラ様をみて


「……な、なんでありんす!

お前ほんとに人間か?!」


たじろくリーベ。


その前に立ったヴィオラ様。


……。


ごくり。


……。



ゆっくりと右手をふりあげたヴィオラ様。



んん?


まさか。


いや、


まさかね……




そのまま振り下ろされる右手。



……バチイイイイイイン!!!!


リーベの左頬に放たれたのは


紛れもなくヴィオラ様のビンタだった。



……!!


……!!



ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!


ヴィオラ様ぁぁあ!!!





全員が悶絶


仰天



や……


やった……


やっちゃった……


リーベはへたへたとその場に座り込んでしまった


「……あ……ぁあ……」






頬をおさえ今にも泣きそうなエルフを見下ろし


ヴィオラ様は一言だけ言い放つのだった。





「……今すぐ結界を張りなさい!エルフ!」






「は、…はい〜!!ごめんなさいでありんす〜!!」




……



私達の



苦労は



一体



なんだったのさ……




[完]


ドドン!!










読んでいただきありがとうございます!


もし少しでも面白いな、

続きが気になるなと

思っていただけましたら

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