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霊峰魔物討伐編④


エルデシュタインの屋敷。


ルチアが一冊の本を持って駆込む。


「ヴィオラ様〜見つかりました!

多分この文献で間違いないかと!」


紅茶を嗜むヴィオラ様。


はるか昔の文献。

やっと霊峰について書かれた本を発見したのだ。


魔界と、この世界をつないでいる

GATEと呼ばれる扉。

そしてそこに結界を張っている者がいて、

その力が弱まると魔物が溢れてくる。


「……これで間違いなさそうですわね」


使い魔を飛ばすセバスチャン。


「……セバス。ワタクシ達も向かいますわよ。」


「はい!」







一方、こちらはマスタング領の砦内ーーー


「エルデシュタイン侯爵令嬢!

そ、その……」


「どうしましたか?スカーレット?」


「ヴ、ヴィオラ様とお呼びしてもよろしいでしょうか!」


「……?よろしくてよスカーレット」


「はい!ありがとうございます!」

(きゃー!!!名前呼び許可頂きました〜☆)


「……スカーレット?それより鼻息が荒いですわ?

具合が悪いのではなくて?」


「はい!い、いえ!大丈夫です」

(え、私の体調心配してくれるとか

マジ天使なんですけど?!尊き!尊き♪)


「……無理しないようにしなさい」


(はーい♪ヴィオラしゃまの仰せのままに☆

あの圧倒的威圧モードの

闇の空気だしてくれないかしら。

あの覇気がもう、堪らないのよね……

ドゥフ、ドゥフ……!)


「……?……やはり体調が悪いのではなくて?」


おもむろに立ち上がったヴィオラ様は

スカーレットに近づき額に手をやる。

「……!!」

「……やはり熱っぽいですわ。少し休んでおきなさい。」


「はぁあ!!はいーー!!!!!」

(死ぬ!死ぬ!死んじゃうっ!これはダメだ!

一度離れないと本当に倒れてしまう!!)


「す、すいません……少し休憩を頂きます」


「よくってよ」


休憩室に入るスカーレット。

「スカーレット隊長?

顔が真っ赤ですよ?大丈夫ですか?」

「……きゅうううん……」

「た、隊長〜?!」






さて、



改めて




……俺の名はクロウ。


このエルデシュタイン家で

諜報担当をしている。


俺のスキルは【擬態化】。

その人物の一部を手に入れると

その人物に擬態することが出来る特殊スキル。


主に髪の毛を1本手に入れたら良い。


姿形はもちろん声や所作、仕草まで完璧に

模倣することが出来る。

ただ、中身はクロウのままなので

擬態した相手の能力までは使えない。

戦闘能力は自分のまま。

あくまで見た目だけを変えることができる。



先日までは王都の不正大臣に擬態していた。



潜伏先がない場合の俺の主な仕事はふたつ。


我が主の"影武者"となること。


もうひとつは要人の髪の毛を手に入れること。


今回はどちらも兼任している。


さて、今、まさに剣聖の髪の毛を手に入れたわけだが…。


昨日までにマスタング伯爵、

聖女マリベル、漆黒の翼のマスターと

今回のお目当ての髪の毛は全て手に入れた。


あとは、我が主が

実際に来たら姿を消して

俺の仕事は終わりだ。


今回も俺にかかれば容易いミッションだったな。




しかし、


……


この剣聖……


えらく我が主にご執心だな?


心の声がダダ漏れだったぞ……。


このまま、魅了して囲いこんでおくか?


いや、


ヴィオラ様からの指示にないことは


控えておくか。報告だけにしておこう。






……どんまい。

スカーレット。







さてさて、こちらは


樹海調査組。


風の使い魔からの情報により


GATEと呼ばれる魔界との扉を探す私達。


(この先にあきらかに魔力の集まっている場所がある)

(そこに扉があるのね?ありがとうシュガー)


しかし、そんな私とシュガーを

不思議そうに見つめる人が。


「……何かしらこの感覚。」


「聖女殿。どうかされたでござるか?」


「あ、いえいえ、なんでもありません……」


マリベルは私の方をチラチラ気にしている。


(吾輩の存在にうすうす気づいておるなこの回復女)

(え、どうすんの大丈夫?)

(そうか聖女の器か……

教会に吾輩の存在がバレるのは避けたい。

あとで口止めしておくので協力せよ)

(わかったぁシュガーも色々大変なんだね。)


時々、魔物が現れるが

現れたと同時に瞬殺ゴリラメイドが始末してしまうので

もはや余裕で樹海を探索する私達。




「……すごい魔力を感じます!!」


マリベルが突然声をあげる。


あれか!GATE!


空間がおかしい。


何やらねじ曲がったような

蜃気楼のような

空気が圧縮されているような

不思議な感覚。


その時

ゴリラメイドが何かを捉えた。


「……捕まえました。」


「……え!」


「何でござる!?」


シンシアに捉えられたそれは


足をバタバタさせながら


わめき散らかす。


「わー!わー!

人間に捕まってしまったでありんす!」


銀色の髪の毛に小さい体、大きな耳。

女の子のような見た目のそれは

泣きながら暴れる仕草をしていた。




マリベルが優しく言う。





「……この方が結界の番人。エルフ族ですね」







読んでいただきありがとうございます!


もし少しでも面白いな、

続きが気になるなと

思っていただけましたら

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