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社交界編②


……何が婚約者はいないだよ。


婚約破棄したから

今は、いないんじゃん。

ヴィオラ様のリア充め!


こっそりと、この社交界で素敵な殿方と

なぜか出逢うかもしれないなんて

恥ずかしい妄想をしていた私は

一発で現実に戻された気分。


シンシアに聞く。

「なんで婚約破棄しちゃったんですか?」

「ヴィオラ様が本気でぶん殴って

唯一倒れなかったのがあの方と聞いています」


「……まったく意味がわかんないんですけど?」


え、あのカミナリぱんちを耐えれる人いるの?


「自分より弱い男の伴侶になる気がないヴィオラ様は、

お前はワタクシよりお強くて?みたいなノリで

いきなり本気でぶん殴ったそうです。

セシル郷はなんとかぱんちを耐えたのですけど

セシル郷からしたら、自分の婚約者にいきなり

キレられてぶん殴られたと思い、

これは婚約破棄って意味だと捉えたらしく、

そのまま破局したとのことです」


……うん。

1周まわって尊敬するわ。

私なんぞのモノサシであなたを

理解しようとしたことが愚かでした。


急にあの糸目関西人が可哀想になってきた。

ご愁傷さま。普通の人と結婚するのがいいよ。




晩餐会も終盤にさしかかったところ……


「ウェストレイク公爵からでございます!」


糸目関西人の領地である西の特産品だという

この国1番と評判の赤ワインが配られる。


わー。ぱちぱち☆。


「……ねぇ、セバスチャン飲んでもいい?」


「ええ。かまいませんよ」


この世界は飲酒の年齢制限はない。

社交界デビューする貴族などは15を超えたら

普通にお酒も嗜む。


当然日本で女子高生だった私は

お酒なんて飲んだことはない。


なんとなく浮かれていた私。そこへ

ヴィオラ様が婚約破棄していたことに

なんだかモヤモヤした私。


初めてのお酒を飲んでもいい機会。


勢いもあったみたい。


ーーー飲んでみよ……


配られたワインとグラス。


ドキドキ。


美味しいのかな?


口をつけようとした瞬間。


(ナミ!飲むな!!)


横にいたゴスロリ少女が突然叫ぶ!


「わ!……えっ!?」


え、

いや、

だって、この世界は年齢関係なく

飲んでもいいって……

セバスチャンもいいって言ったもん!


(バカか!毒じゃ!)


「え?」


パリーン!


きゃあ!


グラスの割れる音。



「……う、うう!」


突然ワインを飲んだ人がうずくまる。


口をつけたのは数人だけ。


きゃあああ!!


数人の貴族がその場でうずくまってしまう。


え、毒?まじ?


場は一気に大混乱。


きゃあああ!

うわあああ!!


ワインを飲むな!!


わああああ!!


なんてことだ。事件が起きてしまった。


ワインの提供主である

セシル・ウェストレイク公爵は一気に取り囲まれる。

恐ろしいスピードで剣を抜き間を詰めた女剣士。


「何のつもりです!ウェストレイク公爵!」


剣聖スカーレットだ!


「いやぁ何のことでっか?何も知りまへんで?」

ヘラヘラと笑うセシル・ウェストレイク公爵。


「動くなよ。大人しく説明しろ!」


周りは騒然。

毒で倒れた貴族達は集められ

聖女マリベルの光魔法が包んでいる。

あ、やっぱ光魔法てすごいんだ。

シータさんの光魔法も怪我一瞬で治しちゃったもんね。


「大丈夫です!毒は治癒できます!」

マリベル。あなた輝いてるよ。

アルベルトと幸せになるんだよ。


被害者はどうやら大丈夫のよう。


「ウェストレイク公爵!何を笑っている!?」

相変わらずへらへらしている公爵。


「たしか剣聖スキルてのは、この世のあらゆる物質を

全てぶった斬ることができるスキルやったっけなぁ?」


「関係ない話をするな!

ワインに毒を仕込んだのか!?

どういうつもりだ!」


「世間知らずの勇者候補はん……。

あんたワイのスキル知らんねやろ?

ワイのスキルは【絶対防御】。

ありとあらゆる攻撃を無効化する力や。」


おぉ、ヴィオラ様のカミナリぱんちを耐えたのはそれか!


「煽っているのか?!ウェストレイク公爵!」


「くく。よう言いますわ。

こちらのセリフでっせ剣聖。

ワイに剣を向けたからには

覚悟はできてんねやろなぁ?」


うおおこれは!!


最強の矛と

最強の盾のやつだ!

厨二心をくすぐるやつ!

どちらが強いのか!?


「ゴリ……シンシア!あれどっちが強いの?!」


「……私のが強いのでございます」

ゴゴゴ……


え!このゴリラなんか対抗心燃やしてる!?

ダメだこの霊長類最強ゴリラ!





ひりつく現場。


剣聖VS絶対防御?


一触即発の空気!!


やはり私は取り巻きモブに徹しよう。

近づいちゃダメだ。

怖すぎる。


あれ


てか


ヴィオラ様は?



最強すぎる悪役令嬢は

この現場をどう……



優雅に座っているヴィオラ様は


呆れた顔でひとこと呟いた。






「……想像しいこと。とんだ茶番ですわ。」





ーーーコツン




さぁ、我が


ヴィオラ・エルデシュタイン侯爵令嬢が立ち上がる!








読んでいただきありがとうございます!


もし少しでも面白いな、

続きが気になるなと

思っていただけましたら

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