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社交界編①


「ではその"まっちんぐあぷり"というものを使って

殿方と淑女は出逢うということかしら?」


「そうです。まぁ他のパターンももちろん

色々あるのですが……」


「実際お逢いして気に入らなければ

その殿方をお断りしてもいいのでしょう?」


「はい!もちろんです」


「ではワタクシたち貴族と似たようなものですわね」


「……え?」


「家柄や爵位、どこの学園のどこの領地のお方で……

"ぷろふぃーる"を見てお逢いしてということでしょう?」


「……ぁあ。そうかもですね!」


貴族の場合は個人より家同士の結びつきが大きい。

無下に断れば当然関係も悪くなるだろうが……

言われてみればやってることは

似たようなものなのかもしれないなとは思う。




今日も私の転生前の話をヴィオラ様と雑談。


そういえばヴィオラ様ってお相手はいないのかな?

悪役令嬢らしく、どこかの貴族様と

そんな話があってもおかしくはないはず。


いや、でもこの方を伴侶に迎えるって……

うわ。想像しただけでなんかすごい寒気がした。



「ワタクシには婚約者はおりませんわ」


やっぱいないのかー。

そんな雰囲気なかったもんね。


「ナミは前の世界ではいい人はいませんでしたの?」


「私は傍観専門です!」


生粋のオタクはけっして自分は当事者にはならない。


誰かと誰かのカプを見て萌えるのが至福なのである。

ぐふふ……。ぐふふ……。





なぜヴィオラ様とこんな話になっているかというと


アーノルド殿下の新王即位が決定したのだが

本来はハインリヒ王子との決選投票が

王都で行われる予定だったところ

おかげさまで?今回、中止に。


しかし、すでに何人もの貴族が

国中から集まってきていたため、

かわりに即位祝賀会を催すとのこと。


無駄足にならないように国が貴族達をもてなすてわけね。


ヴィオラ様は当然そういう社交の場には出席。


今回は私も連れてってくれるらしい。


そう、ついにナミ。社交界デビューします!

言うても当然そんなの対応できるわけもないから

ただの取り巻きモブに徹しますけどね♪




そして、祝賀晩餐会へーーーー


いつものメンバー。


ヴィオラ様と執事とメイド、私と

あまり家から出たがらない自称聖獣シュガー。

(暇なので吾輩も行くぞ連れて行け)

珍しく着いてくることに。

またも私のカバンの中に潜む形。

ハンドバッグ程度のカバンにするりと入る黒猫。

猫は液体とはよくいったもんだ。




城の豪華会場にはすでに多くの貴族たち。





ーーーコツン


ーーーコツン


「うわ!……来た!」

「ヴィオラ・エルデシュタイン侯爵令嬢!」


最強すぎる悪役令嬢は

相変わらず登場だけで

この空間を支配する。


王子すらも手玉にとるこのお方からしたら

地方貴族などきっと取るに足らない相手なのだろう。


今日の主役はアーノルド殿下だからね。

ほどほどにしてね……。


私は初めて着るドレスにとまどいながらも

生で見るこの、社交界にはドキドキしていた。


華々しくキラキラと輝くこの

会場、一流の料理。王族や貴族達。


生まれてはじめてみる世界に舞い上がりそう。

転生前の世界では間違っても体験することは

なかっただろうこの景色。


やん。素敵。チョコ食べちゃう。


王様とアーノルド殿下の挨拶とともに

祝賀晩餐会は始まった。


とはいってもこういうのは

ほぼ貴族同士の挨拶の場。


ヴィオラ様にぜひお近づきになろうという

上流階級の商人から地方貴族

ありとあらゆる人が挨拶に来る。


執事とメイド、私なんかは

後ろに控えているだけでやることはない。


あら!

アルベルト殿下とマリベルじゃん!


「会長、ご挨拶させてください」

「会長、素敵なドレスです〜♪」

「ごきけんよう二人共。」


学園の代表として、来てるようだが

この2人こそ私の1番の推しカプ。

鼻血が出ないよう気をつけながら目に焼き付ける。

この2人からしか得られない成分があるのだ。

ハスハス。


その後も次々と、挨拶に来るが

見て覚えれるわけもない。

なんならもう全員同じ顔に見える。


ん?


どこかで見たような顔。

誰だったかな。

勇ましい雰囲気の女騎士さんが来た。


「ヴィオラ・エルデシュタイン侯爵令嬢。

お初にお目にかかります。

私この度、アーノルド殿下の

側近として仕えることになりました。

スカーレットと申します。

殿下から必ずご挨拶をさせて貰えと。

ぜひお見知り置きを。」


「ええ。たしか剣聖スキルの勇者候補でらっしゃいますね」


「知っていただき光栄でございます」


……ああ!そうだ!

私と一緒に召喚されたお姉さんだ!

そうそう、この人剣聖って言われてた!


スカーレットは私の方を一瞬チラッとみたが

どうせ私なんぞ思い出すことはないだろう。

そうか、国王の側近とは。

すごい出世……。私取り巻きモブなのに。




一通り挨拶来たかなと油断したその時、

あきらかに異質な空気をまとった人が現れる。


「やぁやぁ毎度〜♪ヴィオラ嬢♪お久しぶりやねぇ」

「……あら腹黒さん……ごきけんよう」


腹黒?


シンシアの耳打ち。

「この方だけは覚えておいてください。

こちら王都がある地域は国の東側。

この方は国の西側の、実質トップ

セシル・ウェストレイク公爵卿でございます」


う、うわあ!

こ、これは!

なんてことだ!


この人、間違いない!

強い!絶対強い!


なぜかって!?


だってこの人……



糸目の、関西弁じゃーーーん!!!




絶対強者が確定しているキャラNO.1(ナミ調べ)だ。


王族の分家で西の盟友と呼ばれる大貴族様。

25歳という若さでこの国の西半分を支配する


東のエルデシュタイン

西のウェストレイク

なんて呼ばれている


この国の新進気鋭若手ホープといえば

だれもがうちのヴィオラ様と

このセシル郷をあげるらしい。


「なんか儲けてるらしいやん♪

ワイとこにも黒猫印扱わせて〜な♪」

「嫌ですわ。西でよろしくやっててくださいまし。」


あきらかバチバチな空気感。


ヴィオラ様以外に

こんなオーラ出してくる人

初めてみたかも。


「ちなみに」

シンシアが続ける。


「ヴィオラ様が婚約破棄した元婚約者でございます」



え……?



な、



な、



なぁんだと〜〜〜〜〜〜!!!???





悪役令嬢〜〜!!



なんだよ


しっかり

ちゃっかり





婚約破棄してるんか〜〜〜い!!!








読んでいただきありがとうございます!


もし少しでも面白いな、

続きが気になるなと

思っていただけましたら

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