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王位継承編①


今日は久しぶりの魔法学園。


「会長〜今日も素敵ですわ」

「会長おはようございます」

「…ごきけんよう」


相変わらず、禍々しいオーラを纏い

周囲を威嚇しながら優雅に歩くその姿に

逃げ出すもの。

魅了されるものと

綺麗に半分に別れる。


うしろを着いて歩くのは変わらず

護衛モンスターメイドこと、シンシア。

黒猫印を世に知らしめた天才こと、ナミ。


いやぁこの取り巻きモブポジションが安心だわー。

まぁ私も?

最近はちょっと結果出しちゃったり?

活躍しちゃったり?

しちゃってますからね。

今日は気楽に取り巻きモブ満喫したいとこだね。

ぐへへ……。


中庭を通ると

あの勇者候補をぶっ飛ばした時の

地面に何かがめり込んだ跡が修復されず

痛々しく残っていた。

戒めか何かかしら。

悪魔が降臨した跡みたい。



相変わらず授業を受ける気のない我が主は

生徒会室に直行。


「会長!おはようございます!」

例のごとく顎で使われる可哀想な

イケメン副会長ことアルベルト第8王子殿下。


ここでは私は本当にやることがない。

ただの荷物持ちの取り巻き。

気晴らしにシュガー連れてきてあげたらよかったな。


「会長、折り入ってお話したいことが…」

「王位継承の話なら聞かなくてよ?」

「…う!……会長…。

完璧に私の発言を先読みするの

勘弁してほしいです……」


王位継承?


「王都ではどうせその話で持ち切りでしょう」


「…はい。これは会長へではなく

エルデシュタイン侯爵代行として」


私に情報を耳打ちしてくれるのは相変わらずシンシア。

「国王がご高齢のため退位されます」

「ほえー?」

「普通は第1王子が王位継承しますが、

どうやら今回第2王子支持派が多いらしく

この2人の王子による次期国王への

王位継承争奪戦が行われます」


王族はもちろん、国中の貴族から

多くの推薦を取った方が次期国王になるらしい。

なるほど日本で言うと総理大臣決めるみたいなもんか。


「今、例の特産品のこともあり、

エルデシュタイン領の影響力はかなりのもの。

どうか会長、この魔法学園の初代生徒会長でもある、

第1王子アーノルド殿下にお力をお貸し頂きたい。」


私!私!その特産品開発したの私だよ殿下。


へぇ。第1王子はこの魔法学園の

初代生徒会長なんだ。

もう20年以上前のようだが……

てことは新しい王様は40歳手前くらいか。若いね。

そりゃ周りの大臣やらもうるさいんだろな。

なんだかドロドロした政治の裏側が見えそうで

嫌な予感がする。

第1王子を支持するか、

第2王子を支持するかの

貴族たちの投票選挙てわけだ。





「おい、8番目」


「は、はい!ぜひ!お力添えを!」


「……興味がありませんわ」


「……会長〜〜〜……!!!」


うん。さすが我が主。

なんとなく、

そう言うと思ったよ。


副会長頑張ってね。

あなたの努力は知っています。

早くマリベルと婚約ルートに入って

幸せになってね。






ーーーしかし状況は大きく動く。




屋敷に帰ったヴィオラ様にセバスチャンからの報告。


「第2王子ハインリヒ殿下より王都への招集要請」


第2王子から呼び出し!?


わー……どちらの王子も

ヴィオラ様の支持が欲しいんだ…。

うちの主は、王都から疎まれていると思ってたけど

何だかんだ言っても力は認められてるんだね。


こういう時は力を貸せと……。


どうするんだろヴィオラ様。

こういう時は支持した側の王子が

即位したらうちの領地にも

便宜がはかられるってわけよね。


政治なんて難しいことはわからないけど

今後のエルデシュタイン家にとっても

大きな転機になるのかもしれない。

ドキドキ……。



「セバスチャン」


「はい。」


「めんどくさいから断っておいてちょうだい」




最悪だーーー!!!


マジかこの人。

いや、そうだよ。

最近少しお近づきになれた気がしていたけど

この人はこういう人だったよ。

あー。なんか前聞いたことあるな。

話がしたいならお前らが来いと言って

国とガチ揉めしかけたって……。


大丈夫かな、ほんと。


「ヴィオラ様。ただ少し懸念が。」


「なんですの?」


「クロウとの連絡が途絶えています」


「……いつからですの?」


「この第2王子からの招集要請と同時にです」


「……。」



クロウ?


シンシアからの耳打ち。

「王都に送り込んでいるうちのスパイでございます」


マジか。

王都にスパイ送り込んでるだと?

この悪役令嬢は本当に

私の理解のはるか上にいるのね。


「……仕方ないですわね。

明日王都へ向かいます。

準備しなさい!」


「はっ!」

「はい!」


おぉ……。


みんな頑張ってね。


政治とか大変だね。


さーて自室に戻ってクッキー食べよ。


「ナミ。」

シンシアがさらに耳打ちしてくる。

「……はへ?」

「あなたも行くのでございます」


ですよねーーーーー!!!!!!


私が現実逃避しそうになっていることまで

瞬時に見破るこのモンスターゴリラメイド。

私を横目で見てニヤリと微笑む。

……この性格ブス!



王都かー

いい思い出ないんだよね。


あぁ……今回も嫌な予感しかしない。


さぁ、





波乱の王位継承編がはじまるーーー!!








読んでいただきありがとうございます!


もし少しでも面白いな、

続きが気になるなと

思っていただけましたら

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