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特産品開発編①


「……ですからっ!あなたは毎日

その"あにめ"とか"げーむ"とかを

その"すまほ"とやらでやっていたのでしょう!?」


「はい〜……もうそれしかしてないくらい〜」


「どういう仕組みでその"すまほ"で世界中の人と

共有ができるのかを知りたいのです!!」


「……わかんないです〜」


「わからない?毎日していたのでしょう!?」


「え〜ん……ごめんなさい〜」


「……もう!今日はよろしくてよ。

さがりなさい!」


「……はい〜」




また、とぼとぼと、自室へ戻る私。


だって仕組みなんてわかんないもん。

どうしようもない。


ふと、目の前に眼鏡イケおじ執事の姿。

「え〜ん、セバスチャン〜……」


「…ふむ。その世界中の人がいつでもやり取りが

できるという仕組みはものすごい話ですが……」


「……信用出来るわけないですよね……」


「魔法を駆使してもさすがに

その状態はイメージできませんね。」


「……ですよね」


「魔法使いのやり取りはこれが主ですね」


そう言って執事は指をならす。


現れたのは白いフクロウ。


「ホーホー!」


わー可愛い!


「使い魔ってやつですね!」


「ええ。よくご存知で」


「このフクロウはイケメン男子に

変身したりしないんですか?!」


「そういう能力はありませんね……?」


残念。擬人化あるあるだと思ったのに。



あれから結局

なかなか転生前の知識を活かすことができず

モヤモヤする毎日を過ごしている。


前回のギルドのことで、本当に

戦闘関連はダメダメなのは痛感したので

今回は内政を担当しているセバスチャンに

相談してみる。


「では何か特産品を開発してみるのはいかがですか?」


「……ほう?特産品」


「ただの一商売程度ではなく、

このエルデシュタイン領地の発展になるような

ナミだからこその発想で作るアイテムですね。」


なるほどなるほど。

お料理で1度貢献できているから

お料理方面考えてみるか……。




私の胃袋を掴んで離さない

我がシェフ、オズワルドは今日も元気に

厨房で調理に取り組んでいる。


貴族の嗜みといえば、パン。

これは、異世界と中世ヨーロッパあるある。

そしてやはり砂糖は高級品。


デザートが圧倒的に貴婦人を筆頭に

人気があるのは間違いなかった。


パンがなければケーキを食べればなんちゃらの

有名な話ですね。


私はお料理は苦手だが

デザートに関しては少しだけ経験がある。


たまたま班行動して、

たまたま会話を少ししただけの

クラスメイトの中学生男子に


何かを勘違いした私は

興奮しすぎて愛情の重すぎる

ラブラブバレンタインチョコケーキを

自宅に届けたという

思い出したくもない黒歴史があるからだ。


オズワルドに頼み込んで

新作デザートの開発に乗り出すものの

まぁそんな簡単に行く訳もなく日々は過ぎていた。


厨房の裏のゴミ捨て場。

なかなかうまくいかない私は1人休憩中。

休憩は当然デザート付きである。


異世界あるあるで日本料理なんかはたしかに

人気は出るはずなんだけどなぁ。うーむ。

あ、このクリームうんま。


チョコやクリームはある。

クッキーも人気。

ケーキも、それっぽいのはある。


うーむ……


なんて考えていると


「にゃー」


わ!


猫ちゃん♡


現れたのは黒いペルシャ猫。


綺麗な毛並みに眼が金色に輝いている。


可愛い〜♪


「オズワルド〜いらない食材ない〜?」


「餌をあげると味をしめて居着くのでダメです。」


「ええ〜……ケチ!ケチ!ケチワルド!!」


「ヴィオラ様がペットが好きではありませんので」


「そなんだ?!」


「ええ。なぜか動物に懐かれないので

嫌いになったとか。」


そりゃぁ、あんな禍々しいオーラ出してりゃ

間違いなく動物どころか魔物も近づいてこんよね。


「猫ちゃんお腹空いたでちゅか〜」


「にゃー」


こっそり私は自分が、食べてた

開発中のクリームをあげる。


「にゃ!ふにゃー!!!」


私の指についたクリームを散々舐めまわした

黒猫は気持ちよさそうにスヤスヤと眠ってしまう。


可愛い〜♪


「ねぇオズワルド〜猫ちゃん飼いたい〜」


「ヴィオラ様が許してくれるとは思いませんが」


「こんなに可愛いのに〜……」


ルチアが来る

「ナミちゃん〜カフェに勉強に行こ〜」


「ワーイ♪行くいく〜☆」


特産品開発の研究資料などという名目で


散々厨房でデザートを作っては食い散らかし


さらにはカフェでまたデザートを食いまくる。


いやぁ


デザートの研究は大変だなー。まったく。


よし。




カフェから帰ると事件は起きていた。


「……なんですの!このケモノは!」


「しゃーっ!しゃーっ!!」


最悪だ。


私がクリームをあげたせいで

黒猫は居着いてしまい、

ヴィオラ様に見つかってしまったのだ!


ヴィオラ様が悪魔か何かに見えて威嚇している黒猫。


対する可愛い猫ちゃんをケモノ呼ばわりする我が主。


これはダメだ。


「ヴィオラ様!この黒猫!ナミがお世話します!」


「な、な、なんですってぇぇえ??!」


むちゃくちゃ嫌がってる……


「猫飼いたい〜ちゃんとお世話するから〜」


「我が屋敷はペット禁止です!」


「ナミの部屋で飼うから〜」


「許しません」


「セバスチャンも鳥飼ってるじゃん〜」


「あれは屋敷の外ですわ」


泣き出し黒猫を抱きしめ離さない私。


これぞ必殺!

【ママあれ買って駄々っ子攻撃】


「はぁ……まったく。」


……いけるか?


「では、条件を出しましょう。

ナミ。あなたが今取り組んでいる

特産品開発で結果を出しなさい。

すれば、ペットを飼う許可をいたしますわ。」


やったーー!!!


「猫ちゃんよかったでちゅね〜♪」


「結果を出したらでしてよ!!」


少しだけ私に優しくなった

ヴィオラ様からうまく条件を出させた私。


よーし、


特産品開発成功させるぞ!



さてさて、


成功して癒しの猫ちゃんGETなるか?




「にゃー?」





読んでいただきありがとうございます!


もし少しでも面白いな、

続きが気になるなと

思っていただけましたら

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