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冒険者ギルド編⑤


もし、内部犯だとすればーーー


私の中で、想像したくない事実が頭をめぐり


しかしそれも受け止める覚悟ができたところだった。


ギルド内の不正がバレたら困る。

シンシアがいない隙に邪魔者を消そう。

襲撃犯を送り込む。

そして犯人はサブマス。


私の中で一瞬で出た推理。




でも、そのサブマスが1番最初にやられた……。


混乱する。もう頭がついていかない。


すでにギルド内はパニック状態。



今回の任務は特別だった。


私もやっとみんなの役に立てるんじゃないか。


ヴィオラ様が仕事を任せてくれた。


期待に応えたい。



いつも私を小馬鹿にするシンシアが

今回は私のやり方に賛同し

惜しみなく力を貸してくれている。



上手くいってると……


このままいけると思った。


ーーーでも



ウワァー!!


ギルドに残っていたギルメンは約10人。


入口にいたレオン含め


さらに2人がその場で倒れる姿が目に入る……


「イヤァァァ!!」


やめて!


いや、


逃げなきゃ!


でも!


ああ……!!



ガキィィィン!!


襲撃犯とギルメン達は激しくやり合う。


私はすでに腰が抜けて身動き取れない。


ひどい。


なんでこんなことに。


やっぱり私なんかが


出しゃばっても


ろくなことにならないんだ。


調子に乗っちゃったのが悪いんだ。


ダメだ。


私なんかじゃ。


うぅっ……!!







「ナミちゃんをまもれーーー!!!」



え?


「ナミさん!裏の金庫室へにげて!」


……え?


「貴様ら何者でござる!!」


私の前に立つギルドマスター。


「はわわ〜……ナミさんこっちですー!!」



…………え??



すでにギルメンは半分以上

血しぶきをあげて倒れている。


みんな……


「ナミさんを絶対まもれーーー!!!」


ウワァー!!!


いやだ……!


もう、


……もういいよ!


私の事なんていいから!


みんな逃げて……!!


キン!ガキィィィ!


「……こいつら!つ、強いでござる……!!」


グサッ!!


「ウワァー!!」


「ナミ殿……逃げるでござる……」


私の目の前で


私を庇ったバルドが崩れ落ちる


「……ああっ!マスター!!」



女がいたぞー!!


……ズバッ!!


私を隠したミリアが大きなナイフで

襲撃犯に斬られる…


「きゃああああ!!!」


「……ミリアさん!!」


血しぶきが舞い


倒れる受付嬢



……そんな


なんでこんなことに……!!


みんな……!!


みんな……!!


「イヤァァァァ!!!」




絶望に目を閉じたその時ーーー








「ぎゃあぁ!!」


なんだおまえ……!!


どしん!


ドスッ


……え?


「大丈夫かい?ナミちゃん!」


え?





目の前にいたのは

まるで熊かのような


中年の大柄の男。


襲いかかる襲撃犯を一瞬で殴り飛ばしてしまう。


「……なんだ貴様!?」


「……僕はちょっとこのギルドには縁があってね」


話すと同時にその拳は襲撃犯を捉える。


「……ぐはっ!」


ドサ……


倒れ込む襲撃犯。


ものの数秒で、

この大男は襲撃犯を全員倒してしまった。


「あらあら〜まぁまぁ〜」


「シータ頼むよ!」


「大変〜しっかりして〜」


……エドさん

……シータさん……?


「ナミちゃんもう大丈夫。全員倒したよ」


エドさんの大きな腕に護られた私は


「……あ!……ああ!みんなが!……みんなが!!」


「大丈夫!みんなも絶対助ける!」


「うわあああ!!」

泣き叫ぶ私。


「任せろ。僕の相棒は回復魔法のスペシャリストだ」


「あらあら〜、大丈夫よ〜」


シータの身体が光り輝き、倒れたみんなを包んでいる。


あれは……光魔法……??


あっという間に傷口が塞がり


みんなは息を吹き返す。


「うう……」


「……マスター!!……ミリアさん!!」


「はわわ〜……痛かったです〜」


……みんな


生きてる!!


「ナミ殿……無事で良かったでござる……」


何の役にも立てなかった。


こんな私の為に……


みんな……


「あらあら〜もう大丈夫よ〜」

「ナミちゃんよく頑張ったね」


ギルド襲撃事件は


とある2人の旅人により


被害は最小限に抑えることができた。








夕方。


走って駆け寄って来たシンシア。


「……ナミ!!」


抱き抱えられる。


「シンシアさん……!!ごめんなさい!!

ごめんなさい!!私何も出来なかった……!

みんなが!私を守ってくれて……!!

怪我……怪我して……!!」


「ナミ。申し訳ありません。

私がいながらなんという大失態……!!」


「シンシアちゃん〜あとは任せたわよ〜」


「……!!……なぜ!あなた方が……!?」


「たまたま墓参りさ」


「ナミちゃんケアしてあげてね〜」


「……申し訳ございません!ありがとうございます!」


エドとシータに頭を下げるシンシア。


知り合いだったのかな……?





なんとか……


ギルドのみんなは無事、命をとりとめた。


でも


大失敗だ……


やっぱり私なんかじゃ、


ギルドを良くするどころか


事件まで起こしちゃって……


はは……。


ヴィオラ様に


怒られちゃうかな……


そんなことを考えながら


私はそのまま


シンシアの腕の中で


意識を失ってしまった……







読んでいただきありがとうございます!


もし少しでも面白いな、

続きが気になるなと

思っていただけましたら

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