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冒険者ギルド編④


約1ヶ月ーーー


たまに報告で屋敷に帰ることはあったが

ナミとシンシアはギルドに泊まり込みで

再建に取り組んだ。そのかいもあって

概ねナミのギルド再建計画は上々だった。


今はヘルプに来ているナミ達がいるものの


余裕ができたギルドは円滑に回るようになった。


クエストの失敗もなくなり、

成績が見えるようになったことにより

冒険者同士が切磋琢磨し合い、

ギルド自体の収支にギルメン全員が

意識をするようになる。

新人冒険者もみるみる成長。

受付嬢のドジっ子ぷりも

みんなが苛立ってしまっていたのが、

ひと時の笑いへと変わっていた。


「ナミちゃんこれ今日の土産だよ!」

「えー!これ!あそこのカフェのクッキー♪」

「いつもありがとうね!」

「ワーイ☆いただきマース!ムシャムシャ!!」


「はわわ〜ナミさんお紅茶どうぞ〜♪」

「ワーイ☆ミリアさんありがとう!グビグビー!!」



ナミやシンシアもギルメンと打ち解けだしていた。


「シンシアさんマジバケモンすよ…なんスかあの人」


「……一人で魔王倒せるんじゃね?」


「ギルマスまで全員腕相撲で負けたってよ。」


うちのゴリラゴリラメイドは

このギルドでもはや殿堂入りしそうな勢い。


上手くいってるようにみえるが……



「……収支、増えてない」

可視化ボードの前で私は首をかしげる。

おかしい。

クエストは消化できて

順調にみんなが協力している。


しかしなぜかギルドの収支が合わない。


「レオンさん、これ……」

一瞬。

ほんの一瞬だけ。

レオンの目が冷たく光る。


「新たな取り組みをしているのですから

もちろん経費は増えます。

焦らずこのままいきましょう」


うーむ……。


クエストの依頼元は、

国だったり教会だったり

商会や市場などの街、

一般人と多岐多様。


ここを一手に担当しているのがサブマス。


名探偵ナミの推理が冴え渡る。


怪しい……。


どうやってあぶり出してやろうか……。


とりあえずギルマスに相談してみるか。


「ガハハ!レオン殿がいなければむしろ

とっくにギルドは崩壊しているでござる!」

こいつはダメだ。人を疑うということを知らない。


受付嬢は……


「はわわ〜!なんか商会来てましゅマスター!」

ドンガラガッシャーン!!

ウワァー!


ただの受付でてんてこまい。

仕事が増える始末。

論外。


頼れる殿堂入りゴリラゴリラゴリラは

今日もこれからクエストか……。


「新人冒険者5人連れてこれから

ダンジョン迷宮でございます」


「シンシアさんいつもありがとうございます

お気をつけて!」


これ以上の負担はかけれないか……。


レオンが

「シンシアさんは今日は?」

「あ、今ダンジョンへ行きましたよ。

夜には戻ると思います。」

「……夜ね。そうですか……」

「……?」

何か用事があったのかな?

人気だなあの人。性格悪いのに。

……チッ。





そして事態は急展開を迎える。


「はわわ〜!商会の人がさっき

渡し忘れたってまた書類持ってきました〜」


はいはい。依頼はレオンさんの担当……。


ん?



依頼報酬の数字が何やらおかしい。

いつも見てる額の倍はある。


安い報酬だなといつも思っていたけれど

何か交渉でもしたのかな?


んーでもそれを私達に報告しないのは


……。



んー


まさか


レオンのやつ。


中抜きしてやがるな!!!??






「はわわ〜!!」


ドンガラガッシャーン!!!


いつものドジっ子受付嬢クラッシュが

依頼先の取引帳簿をぶちまける!


あれは!いつもレオンが担当してるやつ!


チャンス!


ぶちまけた依頼契約書を確認する。


「はわわ〜!すいません!すぐ片付けます〜!」


ドンガラガッシャーン!!


よしよし。いいぞミリアさん。もっとやれ。


鬼のクラッシュ連鎖をはじめた

災害受付嬢の勢いは誰にも止められない。


ドゴーン!!


バサバサバサバサ!!


ドンガラガッシャーン!!


レオンが私達に触らせなかった書類を

ここぞとばかりに拾っていく。


そして


発見!


これだ!修整したあと……!


証拠は押さえたぞ!!


「マスター!!」


次々と災害を巻き起こす

ドジっ子受付嬢を見て

爆笑しているマスター。


「ガハハ!ガハハ!」


……こいつ腹立つな!?





その時ーーーー


なんだお前ら!


入口から尋常じゃない声が。


……え?


入口付近に黒ずくめの男が数人。


「……ナミってやつ、どいつ?」


「誰ですか?ここは冒険者ギルドですよ……!」


「とりあえず女殺せばいいだろ」

「了解」


……え?


シンシアさんも一応ああ見えて女ですよ?

まずはそこから狙うのがいいのではないでしょうか?


いや!

ちがう!

おちつけ!



なんだあいつら!!?


襲撃?カチコミ?


1番先頭に躍り出たのは予想外の人物だった。


「レオンさん!!」


「サブマスター!」


「漆黒の翼も舐められたもんですね。

私が相手をしましょうか……」


シャキーン!!




その場で崩れおちるサブマス。


おびただしい血が溢れ出す。


レオンさん!!


何もする前にやられてしまうレオン。


「女を殺せ!!」


ウワァー!!!!







えー!!!


ウソでしょ!?


第一容疑者が!!


名探偵ナミの推理だと


多分サブマスが犯人だったのに!



やられちゃったーー!!!!??







まさかの大ピンチ!!






読んでいただきありがとうございます!


もし少しでも面白いな、

続きが気になるなと

思っていただけましたら

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