モンド頑張れ!!
お驚きから立ち直った二人にエルスさんが話しかける。
「二人共事情を今から話します、その後色々やってもらわねばならぬことがありますのでお願いします」
「「畏まりました」」
あたしはエルスさんが二人に説明をし始めたので、村人達とエルスさん達の下を離れて、離れた所でこっちを見ている子供達の方に歩いて行く。
「ただいま皆」
「お帰りなさいレンお姉ちゃん!!」
離れた所にあるソファーに座り子供達と話をしながら過ごしたりスフィア達と戯れたりしたりして時間を過ごしていると打ち合わせが終わったのかエルスさんがこっちに来る。
「レン様、これよりこの方たちを連れて町の宿に向かいます」
「ん?宿に?」
何でいきなり宿なんだろう?
「直ぐに従業員寮を用意できるわけではありませんので宿に泊まってもらい、宿から【カグヤ商会】に働きに出てもらいます」
ああ!なるほど!!
「その足で私はギルドに行って物件を探してきますので」
「お願いいたします、宿代はあたしが出すよ」
あたしの考えでここまで連れて来たんだそれぐらいは出すよ!!
「いいえ大丈夫です、【カグヤ商会】から必要経費として出します、ちなみに物件に関してもそうですからね?」
あたしが出そうとしてたのバレてる!!
「・・・・・・・・・・・・わかってるよ?」
「そうですか?では行ってきます」
ニコリとして離れていくエルスさんを見送ろうとして、ハッとある事を思い付きエルスさんを止める。
「エルスさん待って、一つ思い付いたんだけど」
「何でしょうか?」
足を止めてあたしの方に向き首を傾げるエルスさん。
「村の子供達なんだけど見習い先を聞いておいて、商人見習いか料理人見習いだったらうちで引き受けられるからね」
「ああ!それは考えてなかったですね!わかりました」
ニコリと微笑んでからエルスさん達は家を出ていった。
「エルスさん達が帰って来るまで皆で遊ぼうか?」
エルスさん、テレス、ポーラと大人組は村の人達を連れて外に行ってしまったので、今【レインプトス王国】に帰ってしまうと子供達だけになってしまう、それは出来ない。
「レンお姉ちゃんお腹がすいたよ!」
そう言えばもう夕食の時間だね・・・・ならば【銀狼の寝床】に行こうかな?
「わかったよジン【銀狼の寝床】に行こうか?」
ジンはともかく何でアリーヌが何度も頷いてるんだろうね?そう言えばモンドにべへモスを渡さなきゃいけなかったんだ、ついでに渡してしまおう!!
「いらっしゃいま・・・・・・・あ!オーナー!今日は?」
看板娘として働いてくれているリリナがいつものように言ってくれたので頷いて空いてる席に皆で座る。
「皆でご飯を食べに来たんだ、それとモンドはまだ居る?」
「・・・・・・・・それが・・・・上で接客をしてます」
モンドが接客?珍しい事もあるもんだ、モンドは調理場から出たがらないんだけどな?
「オーナーも上に行って下さい、お知り合いが来てますよ」
「知り合い?誰?」
何で視線を合わせて話をしたがらないのかな?ねえ?まあ上に行ってみればわかるか。
あたしは一人で二階に上がりそこにいる人たちを見て固まる。
「なんで此処に居るのさ?」
モンドが冷や汗を流しながら相手していたのはケイン、アクス、エルミアの三人だった。
そりゃあリリナも言いずらいよね!!
「お?レンか飯を食いに来たのか?」
「久しぶりだなレン!」
「レン!会いたかったわ!!」
三人が食後なのか、かなり満足げな顔でこっちに笑いかけて来る。
「で?何で三人が此処に居るのさ?」
「「「此処のご飯が美味いから『王様会合』は此処でやる事にした」」」
・・・・・・・・・・・・モンド頑張れ!!
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