流石エルスさん!!
「そうと決まれば、アズエルに行ってもうらおう」
「その方がいいですね、先程の話を聞く限りあんまり時間は無いように思われます、まあここの村は王都からかなり離れてますから少し先になるかも知れませんが、早く移動する分にはこちらは問題ないかと」
あたしもそう思う、そうなると後問題が一つ。
「あたしの【転移】を他の人に話さないように徹底してもらわないと」
厄介事を増やさないために出来るだけ言いふらされたくない。
「それに関しては大丈夫ですわ」
エルスさんがニコリとして答えてくれた。
「レン様は【銀の剣】の面々を呼ぶときに【転移の腕輪】をお使いになったでしょう?【銀の剣】の方々もアズエルに戻る事になりますからその時に【転移の腕輪】を使い帰ればいいと思います、彼らは慣れてますから騒がずにいてくれるでしょう、それを見た村の方々もそれを見て『そんな魔道具がるんだ』と思ってくれると思います」
そう言うものかな?エルスさんが言うんだからそうなんだろう。
「わかったべさ、村の人たちに荷作りをするように言ってもらえるかな?」
「レン様・・・・・・・もうしてあります」
は?・・・・・・・・
「え?」
「レン様ならば私の提案を却下しないと確信しておりましたので荷を纏めておくように言ってあります」
・・・・・エルスさんに全てを読まれてる!!流石エルスさん!!
「じゃあ早速アズエルに移動しようか、【銀の剣】達ももう用意はしてあるんだよね?」
「恐らくは」
なら全員に集まってもらってぱっと移動しちゃおう!!
「エルスさん全員に此処に集まってもらって」
「畏まりました」
エルスさんを見送った所で足元でお座りをしているギンガとシリウスの頭を撫でながら話をする。
「ギンガとシリウスもアズエルに戻った方がいいよね?子供達が心配だべ?」
「「ガウ!!!」」
やはり心配みたいだね。
「ギンガとシリウス、今回は本当に助かったよあたしも暫くしたらアズエルに戻るから、そしたらのんびり過ごそうね」
「「ガウ!!」」
アニマルズ達を撫でながら待っていると子供連れの女性が11人、お年寄りが6人、それと【銀の剣】の面々が部屋に入って来た。
「ブロード、カレン、セイン本当にご苦労様、助かったよ」
三人にお礼を言っておく。
「俺達は仕事をしただけだ、まあ姐御の期待に応えられたように何よりだ」
「襲撃が無かったから、ちょっとこれでよかったかしらとは思うけど」
「何かあればまた頼れ、お前には借りがある」
「あたしの方がアンタ等に借りがある気がするんだけど?」
ブロード達には色々お世話になってるんだよね、ガイルの特訓とか今回みたいな突発的な依頼とかさ。
「それ以上に俺達の方が借りがあるんだよ姐御、まあお前さんはそこは気にしなくていいさ」
ブロードが笑いながら言ったので取り敢えず納得しておく。
「じゃあ皆でアズエルに戻るよ、村の人達はこの魔道具で転移するから景色がいきなり変わっても騒がないように」
皆が頷くのを見てから【アイテムボックス】から【転移の腕輪】を取り出して使う、転移先は人が多いので家のリビングで。
「本当に・・・いきなり景色が変わった」
女性の一人が信じられないように呟くのが聞こえたけどそれに答える前に、あたしの目の前で驚いて固まっているテレスとポーラに挨拶をする。
「テレスとポーラ、ただいま」
「・・・・・・・・・・お帰りなさいませ、とてもびっくりしました」
「目の前にいきなり大人数で現れるんですもの、心臓が止まるかと思いました」
うんごめん!!
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