あたしは小市民なんだべ!!
バウダック王国の王都の街並みはメイシェル王国とあまり変わらない、が!!行きかう人々がかなり変わっていた。
それは彼ら、彼女らは獣人と呼ばれる種族の方が多く歩いているのだ。
「ポーラあたし達が泊れそうな宿って知ってる?」
「もちろんです、ご案内します」
やっぱり現地を知ってる人がいると楽だね!!
あたし達はまず拠点となる宿に向かい歩いて行き、その建物の前でとまる。
「ここです」
その宿は多分超高級の宿に類する宿だと思う、だって入り口の両側に身なりのいい従業員さんが立っていている、今までお世話になった宿でそういう人がいた所って【祈りの儀】でお世話になった宿だけだしね!!
七階建ての綺麗な建物でかなりの大きさだ。
ポーラが立っている従業員さんに声を掛ける。
「すいません、最高級室は空いてますか?泊まりたいのですが?」
ぶほ!!!いきなり凄い事を言ったよポーラ!!何その最高級室って?あたし普通でいいんだよ?ねえ?
「中に入りお待ちください、確認してまいります」
扉を開き一礼した体制のまま動かなくなったのであたし達が中に入る、その後に中に入り従業員さんは受付の方に歩いて行きあたし達はロビーのソファーに座り待つことに。
「ねえポーラ?別に普通の部屋でもよくない?」
あたしの言葉にポーラだけではなく他の仲間からも反対された。
「最高級室でなければなりません、普通の部屋にすると他の方々に迷惑がかかります」
え?あたしそんな危険人物じゃないよエルスさん?ねえ?聞いてる?
「レン様普通の部屋だとギンガさん達ものんびりできませんよ?」
あ!それは考えててなかったよテレス!!
「皆様が楽しまれるために最高級室が良いのですよ、特にレン様がなにをするか・・・・」
ポーラ?アンタあたしをどんなふうに見ているのかな?ねえ?聞かせて!!
「「「「レン様が泊まる場所は最高級室こそがふさわしい」」」」
・・・・・・・うん、あんた等はそう言うと思っていたよ、シン、ミズキ、カナデ、ライ。
「ここの料理は美味しいのかしら?」
それは気になるよねアリーヌ!!楽しみだよね!!
「お待たせいたしましたお客様、最高級室とのことですがお間違えございませんか?」
先程の従業員さんとは違う高齢の男性が来たのでポーラが相手をする。
「そうです、空いてますか?」
従業員さんがニコリとして頷く。
「空いております、何泊ほどお泊りでしょうか?」
エルスさんがそれに答える。
「一月お願いします」
まあ最高級室って言ってもあたし達にはそんなに負担にならないしね!
「畏まりました、今手続きをしてまいります、少しお待ちください」
一礼して受付の方に歩いて行く従業員さんを見送ってあたしはエルスさんの方に視線を戻す。
「エルスさん一月は長すぎない?」
「いいえ?むしろ延長するかもしれないですよ?ポーラとテレスの故郷に向かうときもキープしなくてはならないし、後バウダック王国での拠点を購入するのでしょう?すぐに住めるわけでもないし、他に何かあるかもしれません」
何も起きてほしくないよね、あたしはただのんびりと温泉に入りたいだけだからね。
「お待たせいたしました、ご案内致します」
先程の従業員さんが戻ってきたので皆立ち上がり従業員さんについて行く。
連れて行かれたのは最上階、階段を上がってすぐの所に扉がありその他には何もない。
「ここが最高級室となります」
・・・・・・・・え?7階全てが部屋って事?・・・・え?広すぎない?
扉をくぐり中に入るとロビーあり奥が見えないよう仕切りが置いてある、その仕切りも高級感が漂っている
。
「さわりたくねぇべさ・・・・・・」
思わずつぶやいた言葉に子供達も思いっきり頷いている。
ここでのんびりするって・・・・・かえって落ち着かない気がするよ?あたしは小市民なんだべ!!
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