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ブラック企業でポイントを極めた俺、異世界で最強の農民になります  作者: はぶさん


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第三百二十七話:狂気の超速建築(オーシャンビュー)。特大牡蠣の極上ガンガン焼きと、熱々濃厚クラムチャウダー

「……よし! 広大な土地の整地は完璧に終わった。最高のビーチと、手付かずの自然がある。だが、王都の温室育ちの金持ちどもから、口座の底が抜けるほどのポイントを巻き上げるには、これだけじゃ足りねえ」


 雲一つない青空と、エメラルドグリーンに輝く海。

 1500万ポイントを叩き込んで手に入れた、俺たちだけの巨大なプライベート・ビーチの砂浜のド真ん中で、俺は愛用の白銀の鍬を肩に担ぎ、不敵な笑みを浮かべた。


「奴らの見栄と財布の紐を限界まで緩めさせるための、極上の『ハコ』が必要だ! 今からここに、海と夕日を独り占めできる『超豪華なオーシャンビュー・レストラン』を、今日一日でブッ建てるぞォォォッ!!」

「い、一日でレストランを建てるだと!? いくらルークス君のチートDIYでも、それは無茶じゃないか!?」


 ガリウス所長が目を丸くするが、俺の頭の中にはすでに、完璧な設計図が組み上がっていた。


「俺たちには神話級の木材と、最強の魔法がある! フェン、大黒柱を運べ! マリアさん、木材の表面の研磨を頼む!」


 俺はアイテムボックスから、以前切り出しておいた『神話級・世界樹の原種』の木材を大量に取り出し、釘を一本も使わない日本の伝統工法『木組み』で、凄まじいスピードで基礎と骨組みを組み上げていく。

 ガコンッ! ガコンッ!と、魔法の補助を受けた巨木がパズルのように噛み合い、わずか数時間で、海に向かって大きく開かれた、広大な平屋のレストランの骨格が完成した。


「よし、土台と屋根はできた! だが、このレストラン最大の『目玉キラーコンテンツ』はここからだ!」


 俺は、レストランの海側に面した、壁が一切ない巨大な吹き抜け空間の前に立った。

 そして、足元の『真っ白な砂浜の砂』を、シルフィの風魔法で大量に空中に巻き上げさせる。


「ただの壁じゃ、この絶景が死んじまう! 客が思わず息を呑むような、最高級の額縁を作ってやる! 超絶魔法・極大加熱オーバーヒートッ!!」


 ゴォォォォォォォォォッ!!!!!


 俺の両手から放たれた、太陽の表面温度にも匹敵する超高温の炎魔法が、空中に巻き上げられた純白の砂を強烈に包み込む!

 凄まじい熱量によって、砂に含まれる石英シリカが一瞬にしてドロドロに溶解し、灼熱の液体へと変貌する。

 俺はそれを、重力魔法と冷却魔法を極限まで繊細にコントロールし、空中で『一枚の巨大な板』の形状へと引き伸ばし、一気に冷やし固めた!


 ピキィィィンッ……!!


「お、おおおおおおっ……!! す、砂が……砂が空中で、巨大なガラスに……!!」


 エレナ様が、両手で口を覆って感嘆の声を上げた。

 そこに現れたのは、幅十メートル、高さ五メートルにも及ぶ、一切の継ぎ目も歪みもない、透明度抜群の『超巨大・一枚ガラス(パノラマウィンドウ)』だった!

 それを木組みの枠にカコンッと完璧に嵌め込む。


「完成だ! 最強農園直営・オーシャンビュー・レストラン!!」


 店内からは、巨大なパノラマウィンドウ越しに、エメラルドグリーンの海と、どこまでも続く水平線が、まるで一枚の巨大な名画のように切り取られて見えた。

 海風が心地よく吹き抜け、夕暮れ時には真っ赤な夕日がこの窓を一直線に貫く、まさに王都の富裕層を狂わせるための『完璧なハコ』の誕生だ。


 ◇


「ふぅ……。最高の仕事の後は、最高の祝杯とメシだ! フェン! 例のモノは獲ってきてあるな!?」

「ガウッ! 任せろ主よ! この沖合の、魔力が一番濃い海底の岩場から、とんでもねえヤツらを引っぺがしてきたぞ!!」


 フェンが砂浜にドサリと下ろした巨大な網。

 その中に入っていたのは、赤ん坊の頭ほどもある、ゴツゴツとした岩のような……『神話級・幻の特大岩牡蠣オイスター』の山だった!!


「で、でかい……! なんだこの大きさは! 岩にしか見えないぞ!」

「ふははっ、所長! こいつは海のミルクどころか、海の暴力だ! 新鮮だから生でツルッといっても最高に美味いが、今日はDIYの完成祝いだ! 漁師たちが砂浜で食う、一番豪快で、一番旨味を引き出す調理法でいくぞ!!」


 俺は、ポイントショップで買った『巨大な四角いブリキ缶(一斗缶)』を取り出し、その中に、泥を落とした特大の岩牡蠣を、隙間なく山のようにギュウギュウに詰め込んだ。

 そこに、神話級の純水と、香り高い『極上の純米酒』をドバドバと注ぎ込み、分厚い蓋で密閉する。


「さあ、このまま砂浜の焚き火の上にドカンと乗せる! 一気に蒸し焼きにする……『オイスター・ガンガン焼き』だァァァッ!!」


 ゴォォォォッ!!と燃え盛る焚き火の上に置かれたブリキ缶。

 数分経つと、缶の中から凄まじい音が鳴り始めた。


 ――カンッ! カカンッ!! ボコボコボコッ!!!


「うおおおっ! 缶の中で、牡蠣の殻が蒸気で弾ける音がするぞ!! 匂いが……酒と磯の香りが混ざった、強烈な蒸気が缶の隙間から噴き出してきた!!」


 ガンガンと鳴る音が落ち着き、最高の蒸し加減になったところで、俺は軍手を二重にはめ、火傷に気をつけながらブリキ缶の熱々の蓋を勢いよく開け放った!


 ――ブワァァァァァァァァァッ!!!!!


「嗅げ!! この暴力的な海のエキスを嗅げェェェッ!!」


 蓋を開けた瞬間、白く濃厚な蒸気が大爆発を起こし、むせ返るような凄まじい磯の香りと、純米酒の甘く芳醇な香りが、夕暮れの砂浜を完全に支配した!

 俺は熱々の殻を一つ取り出し、隙間に殻開けナイフを突き立て、テコの原理で「パカッ!」とこじ開けた。


「おおおおおおっ!! 見ろ!! 身が一切縮んでねえ!!」


 殻の中には、赤ん坊の拳ほどもある、パンッパンに膨れ上がった純白でツヤツヤの『超特大の牡蠣肉』が、自身の生み出した極上のスープの海に浸かっていた。

 高温の蒸気で一気に火を通したことで、旨味と水分が一切逃げず、限界まで膨張しているのだ!

 俺はそこに、もぎたての神話級レモンをキュッと搾り、熟成醤油をたった一滴だけ垂らした。


「殻を持って、スープごと一気に口の中に流し込めェェェッ!!」


 俺は、熱々の殻に口をつけ、チュルンッ!と、巨大な牡蠣肉を豪快にすする!


 ……チュルンッ!

 ブチャァァァァァァァッ!!!!


「んんんんんんんんんッ!!!!??」


 俺の脳髄が、海の旨味の完全なる暴力によって、粉々に吹き飛んだ。

 美味い!! 美味すぎる!! なんだこの、口の中で爆発する濃厚なエキスは!!!

 熱々の純白の身を噛み破った瞬間、中から、信じられないほどクリーミーで、とろけるような『究極の海のミルク』がドバァァッと溢れ出す!

 そこに、純米酒の甘みと、レモンの爽やかな酸味、そして焦げた醤油の香ばしさが完璧に絡み合い、胃袋の底から強烈な快楽物質を分泌させるのだ!!


「う、美味ぇぇぇぇぇぇっ!!! なんだこれ!! 旨味が濃すぎる!! 生牡蠣のサッパリ感もいいが、蒸し焼きにして旨味が限界まで凝縮されたこの弾力と熱々のスープ……理性が完全にぶっ飛ぶぞ!!」

「はふはふっ、チュルンッ! お口の中が、海のミルクでいっぱいですわーっ! レモンの酸味が、濃厚な旨味をさらに引き立てて、無限に食べられますのーっ!」

「ガツガツガツ! 我の牙で殻ごと砕いてしまいそうなほど美味いぞ!! 酒だ! 冷えた白ワインかエールを持て!!」


 俺たちは砂浜に座り込み、軍手をした手で次々と熱々の殻をこじ開け、チュルン、チュルンと、狂ったように特大の牡蠣を胃袋に流し込み続けた。


 だが。

 俺の仕掛ける『飯テロの真骨頂』は、まだ終わらない。


「まだだ!! これだけ大量の牡蠣を蒸し焼きにしたんだ。……このブリキ缶の底には、牡蠣から出た『極上の旨味エキス(ダシ)』が、一滴も余さず、大量に溜まってるんだよ!!」


 俺は、牡蠣の殻をすべて取り出した後のブリキ缶の底に溜まった、白濁した黄金のスープを、別の巨大な鍋に移した。

 そこに、神話級のジャージーミルクをたっぷりと注ぎ込み、厚切りにした極上ベーコン、そして地下農場で育てた神話級のジャガイモとタマネギをドカンとブチ込み、コトコトと煮込んでいく!


「牡蠣の旨味エキスを、一滴たりとも逃さねえ! ベーコンの動物性の脂と、ジャージーミルクの圧倒的なコクでまとめ上げる……究極の〆!!」


 鍋の中でスープがとろみを帯び、ベーコンと磯の香りが融合した、罪深い匂いが立ち昇る。


「完成だ!! 『神話級・特濃オイスター・クラムチャウダー』!! 牡蠣の旨味の塊を、熱々のスープで胃袋に流し込めェェェッ!!」


 俺は、木のお椀にたっぷりとよそった熱々のクラムチャウダーを、ズズッ!と豪快にすすり込んだ。


 ……ズズッ。

 トロァァァァァァァンッ!!!!


「おおおおおおおっ……!! 暴力だ!! これは旨味の完全な暴力だ!!」


 ベースとなっているのは、数十個の特大牡蠣から出た、塩気と海のミルクの濃縮エキス。

 そこに、ベーコンから出た強烈な燻製の香りと豚の脂、そしてホクホクに煮崩れた神話級ジャガイモの甘みが、極上のジャージーミルクの海の中で、完璧に、恐ろしいほどのバランスで融合しているのだ!!


「う、美味ぇぇぇぇぇぇっ!!! さっきまで食っていた牡蠣の旨味が、さらに何十倍にも増幅されて胃袋を直接温めてくれる!! このスープに、カリカリに焼いたバゲットを浸して食ったら、完全に気絶するぞ!!」


 ガンガン焼きの豪快な塩気と海のミルク。

 そして、その旨味をすべて回収し、極限のコクと優しさで胃袋にトドメを刺す濃厚なチャウダー。

 この完璧な計算による『海のミルクのフルコース』が、重労働で疲労した俺たちの身体を、最高に至福の次元へと導いていた。


 ◇


 巨大な鍋のチャウダーを一滴残らず舐め尽くし、満腹の限界に達した俺たちは、完成したばかりのオーシャンビュー・レストランのパノラマウィンドウの前に並んで立っていた。


 巨大な一枚ガラス越しに見える、水平線に沈みゆく真っ赤な夕日。

 それは、どんな宝石よりも美しく、人の心を奪う絶景だった。


「……ハコ(レストラン)はできた。王族を屈服させた極上の食材もある。あとは……」


 俺は、夕日を反射して妖しく光るグラスを手に持ち、悪徳経営者としての、底知れぬ野心に満ちた笑みを浮かべた。


「王都の金持ち(ターゲット)たちに、この最強のリゾートの『招待状』をばら撒くだけだ。……さあ、王都で稼いだ2500万ポイントの軍資金が、ここで一体何倍に膨れ上がるか……。俺たちのビジネスの『本番グランドオープン』が、いよいよ始まるぜ!!」


 潮の香りと、牡蠣の暴力的な旨味の余韻に包まれた美しいビーチで。

 1億ポイントの頂を目指すルークスの、王都の富裕層を根こそぎ喰い尽くすための巨大なリゾートが、今、完全にその口を開けたのだった。


***


**【読者へのメッセージ】**

第三百二十七話、いかがでしたでしょうか!

1500万ポイントの巨額投資で手に入れたプライベートビーチに、チートDIYで「オーシャンビュー・レストラン」を超速建設! 砂を溶かして巨大な一枚ガラス(パノラマウィンドウ)を錬成する魔法建築、ファンタジーならではのワクワク感をお届けしました!


そして今回の労働後飯テロは……海のミルクの極致! 「神話級・特大牡蠣のガンガン焼き」!!

ブリキ缶の中で酒蒸しにされ、パンパンに膨れ上がった純白の牡蠣肉! 殻を開けた瞬間に吹き出す磯の香りと、レモン醤油でチュルンとすする暴力的な旨味!

さらに、缶の底に残った「極上の牡蠣エキス」を一滴残らず使い切る、罪深き「特濃・牡蠣のクラムチャウダー」で胃袋にトドメを刺す!!

深夜の海鮮テロ、理性を保てましたでしょうか?(笑)


完璧な「ハコ(施設)」と「武器(王室御用達と極上食材)」が揃いました!

次回からは、いよいよこのリゾートに王都の超富裕層たちを招き入れ、彼らから莫大なポイントを巻き上げる「グランドオープン(狂乱の集金祭)」が始まります!

1億ポイントに向けてさらに加速するルークスの快進撃に、引き続きご期待ください! ブックマークと評価もよろしくお願いいたします!


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