第三百十五話:狂気の超速建築(DIY)。丸太の巨大肉串ローストと、歓喜のログハウス完成
「畑はできた! 極上の太陽のもろこしも育ってる! 借金も、税金も、クソみたいなコンプライアンスもねえ! なら、次に俺たちがやるべきことはたった一つだ!!」
雲一つない、どこまでも突き抜けるような青空の下。
俺は黄金に輝く『神話級・太陽の極太もろこし』が風に揺れる畑を背にして、大好きな仲間たちに向かって高らかに、そして誇らしげに宣言した。
所持金、たったの3ポイントからのリスタート。だが、あらゆる搾取システムから完全に解放された俺たちの心は、かつてないほどに豊かで、無限の自由と希望に満ち溢れていた。
「今日、この瞬間から! 俺たちの新しい『城(家)』を建てるぞォォォッ!!」
「おおおおっ! ついに、ついにキャンピングカー暮らしから卒業ですのね! 広いキッチン! 大きなお風呂! 夢が広がりますわ!」
「ガウッ! 野宿も嫌いじゃないし、キャンピングカーも悪くなかったが、やっぱり足を伸ばして眠れるふかふかのベッドがあるなら大歓迎だぜ!」
エレナ様とフェンが、ちぎれんばかりの笑顔で歓声を上げる。シルフィもガリウス所長も、マリアさんも、全員がこれから始まる「自分たちの居場所づくり」に目を輝かせていた。
「システムで建材を買うなんて野暮なマネはもう絶対にやめだ! 素材から全部、俺の最強のチート農業で、この大地から直接作り出してやる!」
俺はアイテムボックスの奥底から、以前エルフの里の長老から譲り受けていた、ソフトボールほどもある巨大で翠緑に輝く『神話級・世界樹の原種の種』を取り出した。
それを、畑の脇に広がる開拓済みの更地の中央に、丁寧に、かつ力強く植え付ける。
そして、両手を大地にかざし、体内を巡る膨大な魔力を極限まで練り上げ、一気に放出する。
「超絶農業スキル……『大地の息吹・極』ッ!! からの、一気呵成の超絶急成長だァァァッ!!」
ズゴゴゴゴォォォォォォッ!!!!!
大地が激しく震動し、植えたばかりの種から目を焼くような緑の閃光が迸る。
次の瞬間、大人の男が十人がかりで手を繋いでもまだ余るほどの、とてつもなく極太の幹を持つ『神話級の巨木』が、天の雲を突き抜けるような凄まじい勢いでズドンッ!と生え上がったのだ。
「す、凄まじい成長速度……! 見上げるだけで首が痛くなるほどの巨木だ! だが、これを一体どうやって切り倒すんだい? 魔法で燃やすわけにもいかないだろう?」
「ふはははっ! ガリウス所長、農具ってのは土を耕すだけのモンじゃねえんですよ! 変形! 『真・アダマンタイトの鍬(大斧・伐採特化モード)』ッ!!」
俺が莫大な魔力を込めると、白銀の鍬の刃が、まるで意思を持っているかのように鋭く巨大な両刃の斧の形状へとガチャキィィンッ!と変形する。
俺は地を蹴って空高く跳躍し、神話級の巨木の根元に向かって、全身の体重とチートパワーを乗せた渾身の一撃を振り下ろした。
ズバァァァァァァァァァァンッ!!!!!
鼓膜が破れんばかりの圧倒的な快音と共に、アダマンタイトの刃が神話級の巨木を寸分の狂いもなく一刀両断する。
ドッスゥゥゥン!と、まるで隕石が落ちたかのような地響きを立てて倒れた巨木。
俺はすかさず、その巨体に向かって風と火の魔法を極限まで繊細にコントロールして叩き込み、通常なら数年はかかる木材の『乾燥工程』を一瞬で強制的に終わらせた。
「さあ、ここからは怒涛の超速建築(チートDIY)の始まりだ!! 釘なんて野暮なモンは一本も使わねえ! 日本の伝統工法『木組み(ホゾ継ぎ)』と、チート魔法の完全なる融合を見せてやる!」
俺の頭の中にある、完璧な3階建てログハウスの設計図。
その図面に従い、シルフィの風魔法(真空刃)が、巨木を正確なミリ単位のサイズの丸太や板へと次々に切り出していく。
俺はそれに、ノミと槌代わりの精密な土魔法でホゾ(凹凸の結合部)を瞬時に刻み込み、巨大な立体パズルのようにガコンッ! ガコンッ!と凄まじいスピードで骨組みを組み上げていく。
フェンが風の力で重い大黒柱を軽々と運び、マリアさんが木材の表面を滑らかに磨き上げる。
全員の息がピタリと合い、ただの更地だった場所に、木の温もりと圧倒的な堅牢さを併せ持つログハウスの骨組みが、まるで魔法の早送りのような速度で立ち上がっていった。
「ふははははっ! 最高に楽しいぜ! 自分の手で、自分たちの城を組み上げる、この圧倒的なワクワク感! 理不尽な税金のために働くのとは次元が違う! これこそがモノづくり(DIY)の、そして生きることの本当の醍醐味だ!!」
◇
太陽が真上に昇り、ログハウスの巨大な1階部分の骨組みと床貼りがほぼ完了したところで、俺は額の汗を腕で拭い、大きく息を吐いて手を止めた。
「よし! 午前の部はここまでだ! 圧倒的な労働で体力を使った後は、ガツンと腹にたまるモンが必要だな!」
「主よ! ちょうどいい獲物を狩って、血抜きも終わらせておいたぞ!」
フェンが背中に乗せてドスゥンと運んできたのは、キャンピングカーほどの大きさがある、森の暴君『オークキング』だった。
その巨大な身体の中でも、最も美しいサシが入り、野性味あふれる旨味が凝縮されている極上の『バラ肉(豚バラ)』の部分。
俺は、その部位をあえて細かく切らず、大人の顔よりも遥かに巨大な『特大ブロック』のまま豪快に切り出した。
「今日は小賢しい味付けや、上品な料理はしねえ! 家の柱くらいデカい肉の塊を、そのまま直火で炙って食うぞ!!」
俺は、すりおろした大量の神話級ニンニク、香り高い野生のハーブ群、そして森で採れた甘酸っぱい果実をたっぷりと潰して混ぜ合わせた『特製・甘辛ニンニクタレ』の入った大樽を用意した。
そこに、巨大なバラ肉のブロックをドボンッ!と容赦なく漬け込む。
チート魔法(浸透圧操作)で、タレの旨味を肉の深部まで一瞬で染み込ませた後、俺の腕ほどもある丸太のように太い特注の鉄串に、その巨大な肉の塊を幾重にもブスリッ!と刺し貫いた。
「建築で出た、神話級の端材を使った贅沢な焚き火だ! 火力は最強にして最高だぞ!!」
ゴォォォォッ!と天高く燃え盛る焚き火の上。
そこに、タレが滴る巨大な肉串をセットし、手動でゆっくりと、じっくりと回転させながら豪快に炙り焼きにしていく。
――ジュジュワァァァァァァァァァァッ!!!!!
「うおおおおおっ!! たまらん!! 脂が、脂の弾ける音が胃袋を直接殴ってくる!!」
熱せられたオークキングの極上の脂が、ジュワッ、ポタポタッと、滝のように焚き火の炎へと滴り落ちる。
その脂が炎の起爆剤となり、ボワァァァッ!とさらに高く燃え上がり、肉の表面をカリッカリに、黒光りするほど香ばしく焼き上げていく!
焦げたニンニクと甘辛いタレの匂い、そして野性味あふれる圧倒的な肉の暴力的な香りが、青空の下で大爆発を起こし、俺たちの理性を完全に焼き切った。
「完成だ!! 『オークキングの丸太肉串・極上直火ロースト』!! ナイフで上品に切り分けるなんて野暮なマネは絶対にすんな! 熱いうちに、串ごと直接かぶりつけェェェッ!!」
俺は、顔の大きさほどもある熱々の肉の塊の端を両手でガシッと掴み、野生の獣のように限界まで大きく口を開けて、ガブリッ!と激しく噛み付いた。
……ザクッ!!
ブリンッ! ジュッバァァァァァァァッ!!!!
「んんんんんんんんんッ!!!!??」
俺の脳髄が、野性味と脂の暴力的な旨味で完全にメルトダウンし、吹き飛んだ。
美味い!! なんだこの理性を粉砕する圧倒的な肉の力は!!!
表面は焚き火の炎でカリッと香ばしく焼き上がっているのに、分厚い肉を無理やり噛みちぎった瞬間、中に限界まで閉じ込められていた、信じられないほどジューシーな『熱々の肉汁』が、口の中いっぱいに大洪水を巻き起こす!
オーク特有の力強い旨味に、フルーツの爽やかな甘みとニンニクの強烈なパンチが効いた特製タレが完璧に絡み合い、噛めば噛むほど脳内麻薬がドバドバと際限なく分泌される!
「う、美味ぇぇぇぇぇぇっ!!! 肉だ! 俺は今、圧倒的な『命(肉)』を食ってるぞ!!」
口の周りを肉汁とタレでギトギトに汚し、熱さにハフハフと息を吐きながら、俺はポイントショップでキンキンに冷やしておいた『特大ジョッキの麦酒』を、喉の奥へ一気に流し込む!
ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ……プハァァァァァァァッ!!!!!
「くぅぅぅぅぅっ!! 炭酸が弾けるゥゥゥッ!! 最高だァァァッ!! 汗水流して自分たちの家を建てた後の、この暴力的な肉と冷たい酒! これ以上の贅沢が、この異世界のどこにあるってんだ!!」
「はふはふっ、ジュワッ! お肉が分厚くて……脂が甘くて……お行儀悪いですけど、お顔を汚しながら直接かぶりつくのが、一番美味しいですわーっ!」
「ガツガツガツ! これだ! 我の牙が最も喜ぶ究極の宴会飯だ!! 肉汁で酒が無限に進むぞ! もっと、もっと酒を持て!!」
俺たち全員が、突き抜けるような青空の下、建築途中の木の香りが漂うログハウスを背にして、巨大な肉串に食らいつき、ビールを豪快に煽って腹の底から笑い合った。
税務署に怯えながら食う飯じゃない。ケースワーカーの目を気にしながらすする貧乏飯でもない。
自分たちの力で未来を切り拓き、その真っ当な労働の喜びと共に味わう、最高にポジティブで、ワイルドで、純粋な宴だった。
◇
巨大な肉串を骨の髄まで、いや串の鉄の味がするまで舐め尽くし、ビールでエネルギーを限界の限界まで充填した俺たちは、午後の超速建築を怒涛の勢いと完璧なチームワークで進めた。
そして――夕暮れ時。
空が美しい茜色に染まり始めた頃、俺たちの目の前には、完成したばかりの巨大な建造物が、その堂々たる姿を現していた。
「……できた。ついに、完成だ」
俺は、泥と木の粉にまみれた手で汗を拭い、目の前の光景を誇らしげに見上げた。
神話級の木材を贅沢に、かつふんだんに使用し、日本の伝統工法でガッチリと組み上げられた、3階建ての超巨大で堅牢な『神話級・大農園ログハウス』。
広々とした吹き抜けの解放感あふれるリビング、魔導コンロや最新設備を完備した広大なキッチン、そして全員がゆったりと足を伸ばして眠れる、ふかふかのベッドルーム。
さらに、2階の広いウッドテラスからは、俺たちがチート農業で作り上げた見渡す限りの極上の畑が、夕日に照らされて一面黄金色に輝いているのが見えた。
「これで……狭いキャンピングカーのベッド暮らしとは本当にお別れだ! 俺たちの、新しい『本当の拠点(家)』の完成だァァァッ!!」
「やりましたわね、ルークス様! 木のいい香りがして、最高のお家ですわ!」
「ああ、本当に素晴らしい。誰から搾取されることもない、システムに縛られず、自分たちの手で作り上げた真の城だ!」
俺はテラスの滑らかな手すりに寄りかかり、夕日に向かって深く、心地よい息を吸い込んだ。
ピロリン、という無慈悲で心臓に悪い警告音は、もう鳴らない。
固定資産税の理不尽な請求通知も、ケースワーカーの冷酷な監視ドローンも、暗号資産の暴落チャートも、ここには一切存在しない。
ここにあるのは、俺たちが流した尊い汗の結晶と、そこから得られる純粋な達成感。そして、仲間たちと囲む美味い飯だけだ。
「最高だ……! 見てろよシステム! 俺たちの地獄の借金生活は完全に終わったんだ! ここからが、俺たちの本当の快進撃だ! この最高の拠点を足場にして、誰にも文句を言わせない真っ当な方法で、正々堂々と『1億ポイント』を稼ぎ切ってやるからなァァァッ!!」
夕日に赤く染まるログハウスのテラスで、ルークスは一切の曇りのない、希望に満ち溢れた最高の笑顔で高らかに宣言した。
理不尽な搾取の時代は完全に終わりを告げ、彼らの真のスローライフと、ワクワクするような冒険と開拓の日々が、ここから力強く、そして輝かしく幕を開けるのだった。
**【読者へのメッセージ】**
第三百十五話、いかがでしたでしょうか!
借金も税金もない完全フリーな状態となったルークス一行。キャンピングカーを卒業し、ついに自分たちの「家」を建てる超速DIY回です!
神話級の巨木を一瞬で育て、斧モードの鍬で一刀両断! 釘を使わない木組みと魔法でサクサクと家が組み上がっていく圧倒的な爽快感、限界突破の熱量で描かせていただきました!
そして今回の飯テロは、野性味爆発の「オークキングの丸太肉串・極上直火ロースト」!
焚き火に滴る凄まじい脂、焦げたニンニクダレの匂い。巨大な肉塊に直接かぶりつき、冷えた特大ジョッキのビールで一気に流し込む……! 労働の後の豪快な宴会飯、最高にワイルドでギルティな時間を存分にお届けできたかと思います。
ラストは、夕日をバックに完成した「神話級・大農園ログハウス」!
今回はもちろん、固定資産税の請求もシステムの警告も【一切ありません】(笑)! 純粋な達成感と、未来への希望だけが詰まった、カタルシスMAXのハッピーエンドです!
最高の拠点を手に入れたルークス。ここから彼の「正当なポイ活(1億ポイントへの道)」がさらに加速していきます!
次回からもワクワクするモノづくりと極上の飯テロをお届けしますので、ぜひブックマークと評価をお願いします!




