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七人の悪役令嬢 うちの国に手を出した落とし前きっちり付けさせて頂きます  作者: くろすおーばー
一章 汚名返上と悪役令嬢
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第五話 スペシャリスト達の作戦会議

悪役令嬢ものあるある

謁見から四年が経過し入学式前日、私達は学園に在る寮の公爵令嬢専用のサロンに集まりお茶会さくせんかいぎを開いていた


クロード家のジュリアが口火を切る

「お集まりの皆様ご機嫌麗しゅうございます」


「ジュリア硬い硬い、ここは私達しか居ないんだからもっとフランクに行きましょうよ」

スレイニフ家のセレーナが苦笑する


元々女子高生だったことも在り二度目の学園生活を楽しみにしていた子も多い、令嬢としてではなくこのメンバーの前では学生に気分を楽しみたい気持ちもあってセレーナは言ったのだった


「そうね、じゃあ言うわよ。残念ながら私達は悪役令嬢に転生したにも関わらずアドバンテージになる原作知識チートが使えないわ。ここは既存の作品の世界ではなくオリジナルの世界だと考えて悪役令嬢ものの定番のパターンを考慮しつつ行動するべきだと思うの、ということで明日はついに学園の入学式、入学式と言えば?」


マハラ家のフェリシアが赤毛の髪を揺らしながら手を上げ発言する

「はい!ヒロインの登場」


シュルツ家のメリーナはメガネをクイッと上げ

「悪役令嬢ものにおけるゲームにおけるスタートライン」


「他には?」


タダリア家のスザンナは両手の人差し指を頭のあたりでくるくるとさせながら

「う~ん、ハーレム要員…じゃなかった攻略キャラの登場もあるわね」


グレナド家のヘレネは少し苦笑しながら

「ヒロインの登場はベタな、出会い頭にごっつんこスタイルなのかしらね」


メルダルス家のティナレはいたって冷静に

「その時に落としたハンカチにイニシャルが入っててヒロインが王子を探し始める的な?このパターンは他の攻略対象でもあり得るわ」


「このときに悪役令嬢(主役)が取るべき行動は?」


「まず第一に、これは行動というか方針だけど絶対にいじめないことよね」


「そうね行動としていじめないことは最低条件として、素っ気なさ過ぎたり構いすぎたりするのもNGね私達以外の貴族の嫉妬を買ってしまうパターンも在るから」


「私としてはヒロインの家族構成とかも気になるわ、それにどんな魔法が使えるのかと魔力量も、私達の中ではメリーナが一番魔力が多くて治癒魔法に長けているけどその辺どうなのかしら」


「魔法はやっぱり聖属性がベターかな」


「あっ!」


「どうしたのセレーナ?」


「コレもありがちな設定だと思うんだけどヒロインも転生者でサイコパスだった場合は?」


「「「「「「ああ~」」」」」」


一同頷く


「でもあれなんであんなわかりやすいイカれた悪役ヒロイン多いんだろうね」


「悪役令嬢より悪どい方が感情移入し易いからでしょ」


素っ気なくティナレが答える。身も蓋もない


「仮に悪役ヒロインだったとしても一人の悪役令嬢を貶めるのは出来ても、こっちは七人難易度高すぎじゃない?」


「「「「「「確かに」」」」」」


「でも七人でグルになっていじめたとか言われるかも知れないから注意した方が良くない?」


「それにあの手の悪役ヒロインって悪役令嬢が清楚だったり攻略対象がなびかないと魅了系の魔法やアイテムで自分の派閥形成したりして気づかないうちにこっちが悪役に仕立て上げられることもあるからやっぱり注意しておいた方が」


「それはヒロイン次第だから様子見するしか無いわね」


「とりあえずそのくらいかしら他に見落としてそうなことはない?」


ティナレがすっと手を挙げる


「はい、ティナレさん」

完全に仕切り役と化したジュリアがティナレを指す


「私達の兄妹の中にヒロインや攻略対象が居る可能性」


「「「「「「ああ~」」」」」」


「この際、対象を絞るために学園に入学していない弟や妹は除外しましょう」

ジュリアの提案に一同賛成する


「兄妹が学園に入学してる人どれくらい居る?」


「みんな知ってると思うけどうちは兄貴がひとつ上の学年の騎士科に居るよ」


「まあフェリシアの家系は代々騎士になる人多いもんね」


「私自身騎士科だしねー、それにここんとこ東のグリムワルドとの関係悪化で騎士も兵士も足んねーって親父がぼやいてたし」


「なきにしもあらず」


「私のところは腹違いの弟が私と一緒に入学…」

一同の目線ががメリーナに集中する


「属性は?」


「…聖属性」


「攻略対象の可能性があるわね」


腹違い兄・弟キャラ、養子兄・弟キャラが攻略対象は悪役令嬢ものにはそれなりに居る、他には騎士団長の息子、宰相の息子・隣国の王子・王家の落とし胤、貴族の隠し子、他にも王家の暗部の人間とか


次に手を上げたのはヘレネ

「私のところは腹違いの妹のシンディが入るわよ、父様がやらかしてシンディのお母様が身を引いて平民としてシンディを育てていたのだけど流行り病で亡くなられて身寄りのないシンディをうちで引き取ったの、姉妹の仲は良好だと思うけど?シンディかわいいし」


「シスコン」


「しょうがないじゃない大好きなんだもの!」


ジュリアがはいはいと手を叩き


「冗談はさておき、あなたの妹さんのシンディはヒロインの疑いが掛かっています」


「疑いって…」


「シンディに関しては要注意です。余りにもヒロイン属性が多い」


「シンディに限ってサイコパス悪役ヒロインはありえないから!」


「誰もそこまで言ってないでしょ、それは知ってるみんなシンディに会ったことあるし、でも入学と同時にヒロインに転生するパターンもあるし」


「ないないなーーーーーーーーい!」


「この通り姉馬鹿シスコンになっていて役に立ちそうにも在りませんので皆さんで注意しましょう」


「うちの妹に限ってそんなことは無ーーーーい」


「何処のお宅もね皆そうおっしゃるんですよ」

何処の少年課のおっさんだよといった感じでセレーネが眉間にしわを寄せ困った困ったと言いたげな表情を見せる


ヘレネが必死に反論するが梨の礫、誰からも信用されなかった


ひとまずの方針として


・ヒロインをいじめない


・自分の所の派閥の子がいじめないかも注意


・攻略対象になり得る人物達のリストアップ


・ヒロインが転生者かどうか動向を探る


ということで落ち着きゲーム初日(多分)を待つ悪役令嬢たちなのであった

ブクマや評価をしていただけると作者が大変喜びます!続きを書く活力になりますので


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をよろしくお願いします!つまらないと思えば低評価でも構いませんので是非お願いします。

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