山菜チャーハン 2
タイしゃぶがいいとみながいったので。タイしゃぶなんですが素材提供に仁、参戦です!
「お父さんが持っていけと」
八十センチはありそうなタイ二匹です!
さっそくスズちゃんが魚を捌いていきます。目指すは三枚おろしですね。鱗を手早くとっていきますが、全部皮をはいで使わないなら鱗はとらなくてもいいと思うんですがそぐと言うなら皮も湯引きして食べちゃいましょう。
すでにワタは抜かれてますね。スズちゃんも余裕ですいすい捌いています。ちなみにこの映像もサヨリさんのお友達(高級)に試写会として見せるそうです。前回のやつでも週一くらいで来るお客様が増えましたからね、期待です。
前回の土曜五人シフトでは裏方に入ることも許されたスズちゃん、そのテクニックは確かなものです。あっという間に裸のタイの冊ができあがりです!
冊というのはお魚がお刺身になる前のブロックのことを指します。短冊状なので冊と呼びます。もうお刺身にするもしゃぶしゃぶにするも寿司にするもスズちゃんの掌の上ということです。
「やるもんだなあ、姿勢が職人だよな」
「手際よくすばやく動きますね。接客の時より速いかも?」
「むむむ、ニンジャライバル!」
「ほんま大したやつやで。同い年とか信じられへん」
「美味しそうですよぉ!」
「さて、私もアラで出汁をとりますか」
スズちゃんだけにいいところを見せさせてもいられません、アラの臭み抜きに挑みます。まずは血の固まりなどの汚れを徹底的に落とします。水分をふきとったらパットに並べて日本酒を吹きつけていきます。しばらく放置。洗い流して再び水気を切って並べます。塩を振ります。そして放置。泥臭ささえ残りません。
あまりに臭みが強くて時間に余裕があるならさらに昆布とかも使えます。二日くらいかかりますけど。
最後にもう一度水で流して水分を拭きとったらぶつ切りにして鍋の中へ。うへへ。たまの贅沢はいいものですねえ。一旦ふかしたらいつものごとく沸騰直前キープです。昆布茶入れときます。
この間にスズちゃんはお皿にしゃぶしゃぶ用の薄切りとお刺身用の厚切りを切り分けています。さすがです、そして先に刺身で一杯やり出した四人! おひつを抱えた一人!
さすがです!(血涙)
アクは掬いきれなそうなので濾しとることにしました。しゃぶしゃぶ用の小鍋にアサ布をしいて出汁を移します。アサ布を絞ってあとは透明な出汁を残すばかりです。塩を少し入れて準備が整いましたが出汁にグラニュー糖と薄口醤油を加えて小皿に分けておきます。これとポン酢、ゴマだれ(市販)の三つを用意しました。
「おおー」
さあ、みんなの声がひびきます。タイしゃぶ、スタートです!
「最初は出汁だよな。中ほどはゴマだれ、締めにポン酢」
「こだわるわねえナオコ」
「これはー、絶対、美味いやつ! であります!」
「うへへ、たまらんな。これやから仁はやめれん」
「ぜいたくだよね」
「美味しい! お姉ちゃん美味しい!」
「たくさんあるからゆっくりね」
私はまずは刺身で一杯。悔しかったから。なぜイカ刺しやハマチまであるの? 大将が提供? サヨリさんによりお支払い? ならいいや。
もっちりしたイカを噛みます。モッチもっち。ビールで流します。一杯目から酎ハイでもよかったな。ごくごく。ふー! やっぱり働いたあとの一杯ですよ。
刺身で二杯目もいきます。レモン酎ハイで。ハマチでお酒は最初の思い出なもので大好きなのです。もっちり脂ものったハマチが最強ですね。
最後に本日のメイン、タイです。レモン酎ハイで舌を洗ってからいただきます。コリコリの食感に甘さ、最高です。酎ハイをごくごくとやります。ふいー。
さて、そろそろはけてきたのでタイしゃぶに移りたいと思います。みんなはスズちゃんが焼いてるカマが気になるようですね。塩を振り水気を切ったカマをフライパンで油を使わずに焼いています。グリル使ってもいいんだよ?
私の真似らしいです。フライパンしか使いませんからね。鍋も必要なら使いますけど。今回みたいに。
グリルとか掃除がめんどうだから使わないだけだしね。
さて、しゃぶしゃぶ。出汁から。うん、透きとおる。深海を泳ぐタイになった気分です。ライムでかろやかに流します。ゴマだれ。んほう、濃厚! ライムで。最後にポン酢。んー、染みますね! ビールにしましょ。
タイは残ったのはひとパでいただきます。
「みんなは満足した?」
「大満足!」
小説のいいとこはいくら飲んでも病気にならないとこですね。




