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ひとパ☆  作者: いかや☆きいろ
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山菜チャーハン 1

 みなさんごきげんよう、湊アカネです。少しずつ暑い日が増えてきました。涼やかな風が愛おしいです。


 今日はですね、カズコさんに誘われて山菜採りに来たんです!


 一人じゃないですよ。いつものメンバーといっしょです! 嬉しい!


 山菜はアクを取るのがめんどうで手が出ない人もいるんでしょうか。でも冷凍でも使えるし苦みというのはなかなかいいアクセントになるものですよ? めったに味わいませんからね。


 つくしはもう終わってますね。今から採りにいくのはゼンマイという山菜です。カズコさんはタケノコも狙ってるようですが。


 小さなクワのようなものとスコップを持つその姿は探検隊のようです。りりしい!


「はぐれるんじゃないよ!」


「はーい」


 みんなの声がそろいます。


 今日お邪魔してるのはこの前お邪魔した白岡公園の池、白岡池の下の土手になります。草が焼き払われていてところどころに緑が復活してる感じでしょうか。


「いっぱい生えてんな」


「土手の下の方だけ取るんだよ。来年も取りたきゃね」


「なるほど、そういうものですか」


「なんやこうゆーのも楽しなあ」


「にんにん。里の宝を集めるでありまーす」


「山菜ご飯! 天ぷら! お姉ちゃんの料理!」


「そんなに作りませんよ。めんどくさい」


「えー。食べたいよぉ」


 死にそうな声ですね。本当に食いしん坊な妹を持つとつらいです。可愛いんですけどね。カッコウのヒナじゃあるまいし。八才年下の妹は可愛くて仕方ありません。


「炊き込みご飯なら分けてやるよ」


「ホント? カズコさん大好き!」


 嫉妬? しませんが。恋敵は炊き込みご飯なので。お肉でも焼いたら帰ってきます。


「それにしてもそんな山奥じゃなくて安心しました。体力ありませんので」


「スズさん仕事はパワフルやのになあ」


 使う筋肉が違うというやつですね。そもそも私もスズちゃんも走ってないんです。最短距離を数歩で進めるだけ。


「どんな達人技だよ」


「慣れですって。慣れ」


 じっさい私とスズちゃんでも習得できてますし。


 さて、山菜を採っていきましょう。本当は男ゼンマイを残して女ゼンマイを採るんですが……。


「わからん」


「どれでしょう?」


「私日本語わかりませーん」


「しゃべってるが?」


「コノミはわかる?」


「わかるわけあらへん」


「全部苅り尽くしてしまえ!」


「誰かこのモンスターとめてー!」


 なのでカズコさんはあんな言い方をしたわけですね。苅り尽くさなければ残るものです。そもそもゼロから広がってるんだから。なのでモンスターをとめて。


 そのあとカズコさんの講義をめっちゃ聞いた。


 なんとか一日かけて採ったのだけど量が半端じゃない。七人がかりで採ればそうなる。楽しかったけどアク取りめんどうくさい。私は自堕落なのです。


「仕方ないね、私がやっといてやるよ。あんたらはこれでも食べるんだね?」


 そういってカズコさんが手さげ袋から取り出したのは葉っぱのようなもので包んだ……。


「わっ、山菜おにぎりだよお姉ちゃん!」


「美味しそうだね」


「おー、こういう和もいいよなあ」


「仁で出しませんかね?」


「ふるさとの味がするでありまーす!」


「お前はなにキャラなんだ」


「こういうの本当に出したいです」


「経営してる以上はコストってもんがあるんやからしゃーないやろ」


「もぐもぐもぐもぐもぐもぐ……」


「うん、やっぱり日本人でよかったよ」


 山菜ご飯のおにぎりは不思議ともっちりとしていて実に美味しかったです。ひとパにも合いそうですね。


「帰ったら別のもの食べますか。タイでも買ってきて」


 ん? みんな固まりましたね。魚は仁で食べたいのかな? なんか円陣組んで話し始めましたよ?


「今日のメニューはタイしゃぶがいいと決まりました」


 ずいぶん長かったなぁ。はあ、いいですよ。






 体調悪すぎるんで更新できなかったらすみません。感想返信遅れます。



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