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ひとパ☆  作者: いかや☆きいろ
冬に向かって
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予定を立てよう 4

 今日も更新します。



 さて、シチュー鍋パーティーです。朝のうちに買い物と仕込みをすまそうと思ったら大谷さんが食材を持ってきてくれました。


「樽も入れかえますので失礼します」


「いつもありがとうございます」


 頼りになります。光里家スタッフ。さっそくシチューの準備を済ませましょう。


 今回は少しお高めに仕上げますか。まあ安く簡単に作ることもできますけどね。


 大将に要請を出しておこう。


 すぐに大将から食材を買い取るためスタッフが飛んだ。近くだけどね。五百メートルくらい。


 私はとりあえず鶏モモ肉とブロッコリー、ジャガイモ、ニンジン、アスパラ、タマネギ、シメジ、練り物などを油で炒めてから出汁に投入。アクをすくっておいた。大将から具材がきたらまた炒めないと。あんまりシャカシャカやると崩れるのでやさしく炒めよう。しばらく煮るので火が通りきらなくてもいい。


 大将からスタッフが買ってきた小さい貝柱などを炒めて出汁へ、鮭は焼いてから骨を外して出汁へ。具がいっぱいになるのがいい。なぜならシチュー鍋、そのあとにさらに具を足すからだ。同じようにホワイトソースも二回分を想定して作る。アイちゃんの食欲も加味しよう。


 ホワイトソースは小麦粉を油で炒める。ある意味シメのうどんがメインなのでここはオリーブオイルは使わない。煮沸してアルコールを飛ばした白ワインと同じくみりん、火を通してない牛乳で溶かして先に野菜などを煮込んだ出汁を入れる。あんまり沸騰させるとこげるので沸騰はあんまりさせない。塩と薄口醤油、粉末出汁で味を調える。


 あくまで前哨戦は鍋であり、シメはうどんなのでここはこっそり和を忍び込ませるのだ。にんにん。


 最後に食べる前にクローブを加える。好みで黒胡椒。隠し味に白胡椒も。鍋が終わったらここにさらにいくらか加えるが鍋はこれでいい。


 あとは焼肉の用意もしておこう。さて、みんなが揃ったのでシチュー鍋を始めよう。たっぷりの具材はパットに種類ごと並べておく。お玉で好きな具を鍋に投入していく。あくまで鍋である。直箸はもちろんNG。おつまみで長時間食べるので衛生的にダメ。


 残ったホワイトソースや具も蓋をしておかないと菌が入る。常在菌も増えると危ないし熱に強い菌もある。気をつけよう。火は止めておいていい。具には味がしみるだろう。


「ガチに鍋になってんじゃねーか」


「シチュー鍋の時点で発想が違うわね」


「レシピはたまにありますけどししょーのはオリジナルねー」


「そうなんですよね。やってる人はいます。私のは完全オリジナルですけど」


 そもそもうどんでシメる前提でシチュー鍋を作る人は聞いたことがない。私自身レシピサイトをほぼ見ないので知らないが。


「ホンマに一から考えてるってことやな……」


「どうしたらそんな設計が頭の中で?」


「また頭痛くなるやつだ……」


「なにも考えずに食べるといいよ!」


「アイちゃんが正解です。ホワイトソースはシメの分は残してますのでスープまで全部いっちゃってください。どうぞ」


 さあシチュー鍋パ、開始です。


「シチューだけど鍋だ」


「味つけが独特ね。シチューだけど透きとおる味がする」


「コクもあるけど主張しすぎませーん。具を食べる鍋だからでーすねー」


「なるほどなぁ。シチュー鍋になってるんや」


「トロトロでしっかりシチューなのに。スープ美味し」


「なにも考えないで食べると美味いしかない」


「ミルクと香辛料? 香りも美味しい!」


「お酒もどうぞ。私も食べよ。ビールくださーい」


 スタッフの星野さんたちも給仕してくれます。ありがたい。


 少し飲んで食べてしたらホワイトソースの方を見にいきます。具を鍋に移し、煮込んだスープも鍋に移し適度にとろみを落とします。白味噌を溶かします。味見します。出汁が足りなかったらイリコ出汁粉末とカツオ出汁粉末で味を調えます。うどん出汁の濃さにしてください。具を全部移してください。蓋をして置いておきます。


 あとは夜の部のお楽しみです。鍋を楽しんできましょう。鍋の具がたくさん必要なのでうどんの具はそんなに残ってなくていいですよ。スープの味を気にしてください。うどんの具は足しますので。


「貝柱がつまみにいい」


「シチューなのにお酒がすすむ味だわ」


「ホント、シチューなのにシチューじゃないでーす」


「たっぷり野菜と鮭の満足感。チューハイブドウで頼んます!」


「本当、不思議なバランスの味ですね」


「たしかにうどんを入れたくなるというか」


「美味しいー! ご飯にも合う!」


 じゃあ、夕方に後半戦やりますね。






 毎日ありがとうございます。



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